2019.12.10カテゴリー:印鑑について
「実印ってどうやって作るの?」
「デザインにもこだわって作りたい!」
実印を初めて作る方は、どうやって作ればよいか分かりませんよね。
女性が実印を作る際には、いくつかのポイントがあります。
女性なら、デザインにもこだわりたいのではないでしょうか。
実は、材質をたくさんのバリエーションから選ぶことで、自分だけのデザインの実印を作れます。
そこで今回は実印を作ろうとしている女性のために、実印を作る際のポイントと、おすすめの材質を紹介します。
□実印ってそもそも何?
そもそも実印とはどういうものかご存知でしょうか。
初めて実印を作る方は、他の印鑑との違いが分かりにくいかもしれません。
実印は、住民登録をしている市区町村の役所において公的な認定を得た印鑑です。
役所で印鑑登録をすれば、印鑑証明が発行されます。
実印を使用することは、書類や契約に対して本人が同意し、自分の意思で決定を下した証明になります。
例えば家や土地を購入する際や、金融機関から融資を受けるような重要な契約を結ぶ際に使用します。
そのため、実印は書体や材質をよく吟味し、セキュリティや耐久性の面で安心できるものを作りましょう。
実印を作り直すのは大変なので、長年使い続けるつもりで、デザインも重視してください。
□女性が実印を作る際のポイント
*書体は細篆書体がおすすめ
女性におすすめなのは、細篆書体と言われる、篆書体で字が細めになっている書体です。
篆書体というのは、象形文字から生まれたと言われている歴史のある書体です。
紀元前200年頃に誕生したと言われています。
実印だけでなく、全ての種類の印鑑でよく用いられる書体です。
細篆書体なら、すっきりとした見た目でありながら、柔らかい印象を与えられます。
*名前だけを入れるのがおすすめ
女性が実印を作る際には、名前だけを入れるのがおすすめです。
なぜなら、結婚を機に苗字が変わるかもしれないからです。
苗字を入れた実印を作っていて、結婚で苗字が変わると、実印を作り直す必要があります。
実印は公的な手続きが必要な上に、費用がかかるので、できれば作り直しは避けたいでしょう。
□おすすめの材質は?
実印とする印鑑の材質によって、様々な雰囲気のデザインを楽しめます。
材質によって色味や質感、耐久性も異なるので、自分に合ったものを考えてみましょう。
ここでは、女性におすすめの材質を5種類紹介します。
*琥珀
琥珀は、針葉樹の樹脂が地中に落ち、何千年も経て化石となったものです。
それに人口樹脂を合成して強度を高めています。
何と言っても、見た目の美しさが最大の魅力です。
そのため、女性にはとても人気があります。
宝石のような透明感があり、高級感のあるデザインにできます。
また、軽くて手になじみやすいのも女性にとっては嬉しい点でしょう。
捺印性にも優れていて、使いやすさも抜群です。
*彩華
実印としては最も適していると言われる素材です。
長年使用しても、歪んだり、ひび割れたりする心配がありません。
主な色味としては、ブラウン、ベージュ、ブラックがあります。
細かい繊維が特徴的で、木目が美しく、品があります。
比較的安価に作れるのも魅力です。
高価な琥珀には手が出ない方は、彩華を検討してみましょう。
また、資源の枯渇を避けるために開発された素材なので、地球環境にも優しいです。
値段を抑えて地球環境にも配慮したいという方におすすめできます。
*薩摩本柘
広く印鑑の素材として使用されている材質です。
長年使用しても、あまり変化しないのが特徴です。
繊維が緻密で、木のぬくもりが感じられる雰囲気があります。
ただし、湿度の変化にあまり強くないので、湿気を避けるようにケースに入れる必要があります。
比較的値段が安価なのが嬉しいポイントです。
*黒水牛
印鑑の材質としては歴史があり、黒水牛は捺印性能が高いです。
朱肉が印面になじみやすいので、美しく捺印できるのが魅力です
天然物なので、1本ごとに模様が異なります。
使えば使うほど味が出るので、長年使用すると自分だけのオリジナルな1本になるでしょう。
高級感もあるので、実印にぴったりの材質です。
*チタン
チタンもおすすめの材質です。
水洗いができて保管しやすいのが魅力です。
半永久的に使えると言われるほど耐久性に優れています。
最近では、カラーストーンが付いた種類もあり、デザイン性にこだわりたい方にもおすすめです。
□実印の大きさはどう決める?女性におすすめのサイズは?
実印を作成する際、どれくらいの大きさにしようか迷われるかもしれません。
実印の大きさを決める際は、厳密な決め方はありませんので、使いやすい大きさのものを作成すれば良いでしょう。
ただ、「そんなことを言われてもどれくらいの大きさが使いやすいのかが分からない」といった方も多いかもしれませんので、以下では女性が実印を作成する際におすすめのサイズをご紹介します。
女性の実印は、13.5mmから15.0mmで作成することがおすすめです。
具体的には、フルネームで実印を作成する場合は、15.0mmのものを作成し、苗字のみの実印を作成する場合は13.5mmのものを作成することがおすすめです。
ただ、上記で示した大きさはあくまでも一つの目安に過ぎないため、手の大きさに合わせて実印の大きさを決めることもおすすめです。
例えば、手が小さい方は13.5mmから15.0mmのものを作成し、手が大きい方は16.5mmから18.0mmのものを作成すると良いでしょう。
□実印を作るのにおすすめのタイミングは?
実印以外に、銀行印や認印などを普段から使用されている方が多いため、「急に実印が必要になってしまった」といった事態が発生し、焦ってしまう方は多いです。
そのため、実印を作るタイミングを事前に把握しておくことが大切です。
以下では、女性が実印を作る主なタイミングについてご紹介します。
*結婚
結婚をする際、女性の苗字が変わることが比較的多いです。
そのため、苗字が変わるタイミングで実印を作成すると、後々の生活の場面で助かることが多くなるでしょう。
当然ながら、結婚をしても苗字がそのまま変わらないこともありますが、結婚という人生における大きな節目で実印を作成することを決めておくこともおすすめです。
新しい人生のスタートを切るという意味で、実印を作成してみてはいかがでしょうか。
*成人
成人したタイミングで実印を作成することもおすすめです。
実印は、自動車の売買をする際や、ローンの契約をする際に利用するものです。
つまり、大きなお金が動く際に、実印を使用することが増えていきます。
そのため、実印の持つ影響力は非常に大きく、しっかりと管理しておく責任があります。
そこで、成人したタイミングで、大人の階段を上った証として、実印を作成し、実印の管理を始めることがおすすめです。
また、成人してから、就職や結婚という人生の節目に実印を使用する場面は非常に増えていくため、成人のタイミングで作成しておくことは賢明です。
*実印を使用するタイミング
上記でご紹介した結婚や成人のタイミングで実印を作成することは一つの選択肢にすぎません。
そのため、具体的に実印を使用するタイミングを把握しておき、そのタイミングで実印を作成しても良いでしょう。
実印を使用する具体的なタイミングは以下の通りです。
・自動車の売買をする時
・不動産を購入する時
・ローン契約をする時
・遺産相続をする時
・会社を登記する時
特に、遺産相続のタイミングは読めないこともあるため、注意が必要です。
例えば、自動車を急に売買しようということはあまりありませんが、急に遺産相続をすることになるといったことは現実的に起こりえます。
そのため、「遺産相続のタイミングで急遽、実印が必要になった」実例は多くあります。
また、急いで実印を作成しようとすると、あまり納得のいかないものを作成してしまうことにつながりかねません。
実印は一生使用するものであるため、上記のように焦って作成して、納得のいかないものを作成してしまうことは非常にもったいないことであるといえます。
そのため、上記のような失敗をできるだけ避けたいとお考えの場合は、最初にお伝えした通り、結婚や成人などの人生の節目に合わせて作成しておくことも賢明です。
□まとめ
今回はこれから実印を作る女性のために、作り方のポイントと、おすすめの材質を紹介しました。
実印は印鑑の中でも非常に重要なものです。
長年使用することになるので、自分だけのオリジナルな実印を作ってみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介した書体や材質の中から、好みのデザインを探してみましょう。
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