2020.3.15カテゴリー:印鑑について
一生物と言われる実印の作成は、失敗したくないですよね。
実印の作成の際には、いくつかの注意点があります。
失敗しないためには、事前に知識を持っておくことが大切です。
そこで、今回は実印作成のポイントを説明します。
特に、実印をフルネームにするのか、苗字だけにするかという問題について詳しく説明します。
□実印は一体どういったものなの?
実印とは、自身がお住まいの市町村区の役所に登録した印鑑です。
実印を登録する際の注意点は、自身の戸籍上の姓名しか彫刻できない点です。
また、もう1つの注意点は、いくら実印のような見た目であっても、市町村区の役所に登録していない印鑑は、実印として認められないことでしょう。
安価で購入した印鑑であっても、登録さへすれば、実印として活用できます。
実印は不動産取引や、遺産相続、また自動車や電話の取引など、金銭的に高価な取引に用いられることが多いです。
最も大切な印鑑で、1人につき1個しか登録できません。
また実印は、法人口座を開設する際に用いる銀行印や、日常で押印が必要な際に用いる認印の代わりとしても利用できます。
しかし、普段使用する認印と実印は分けることをおすすめします。
なぜなら先述し通り実印は、最も重要な印鑑であるので、紛失や盗難に合う危険性を避ける必要があるからです。
次に実印を作成する際のポイントについて説明します。
□実印作成のポイントは?
実印は先述し通り、とても重要な印鑑のため、偽装されてしまっては大変です。
そのため、実印にはセキュリティー性能が求められます。
ここではまずセキュリティー面から見た作成のポイントをご紹介します。
セキュリティー面で優れた印鑑を作成する1つの手段として、書体を工夫することが挙がられます。
書体を複雑にすることで、複製されにくくなり、安全性が高まります。
上記を考慮すると、印相体と篆書体が特におすすめです。
その中でも、力強さや威厳を重視する方は印相体を、印影に高貴な雰囲気を求める方は、篆書体を好んで使用する場合が多いです。
次に実印のサイズの選び方を紹介します。
実印のサイズには男女によってそれぞれの定番があります。
基本的に男性は女性より大きい印鑑を使用します。
男性の定番のサイズは15ミリメートル以上18ミリメートル以下の大きさです。
それに対して、女性の定番のサイズは13.5ミリメートル以上15ミリメートル以下です。
この基準を参考にして、実際お店に出向き手にとって見ることで、使いやすく納得のいく印鑑を購入できるでしょう。
実印は1度登録したら、姓名の変更などがない限り使用し続けます。
そのため実印を作成する際には、耐久性が重要です。
実印自体の耐久性を高める手段の1つとして、耐久性の高い素材を用いることが挙げられます。
具体的には、かなり高価にはなりますが、金属製で最高の耐久性とデザインを誇るチタンがおすすめです。
次に実印登録が不可能な印鑑を紹介します。
実印は印鑑登録をして初めて効力を持ちます。
そのため印鑑登録が必須です。
しかし印鑑の種類によっては、印鑑登録ができない場合があるので、確認しておきましょう。
印鑑登録として認められない条件は主に以下の3つです。
・量産品
・スタンプ形式
・直径が8ミリメートル以上25ミリメートル以下の正方形に収まらないもの
まず量産品は他にすでに登録されている可能性があるため、実印として認められません。
普段シャチハタを利用している方も多いと思いますが、それらスタンプ形式の簡易的なものは認められていないので注意しましょう。
実印のサイズには制限があるので、購入の際にはしっかりと確認しましょう。
また補足ですが、実印は丸形を利用するのが一般的です。
□実印の刻印内容はフルネームにすべきなの?
先述しましたが実印の刻印内容は苗字のみ、名前のみ、フルネームの3種類から選択できます。
3種類も選択肢があると悩みますよね。
ここでは男女別でおすすめを説明します。
まず男性の場合は圧倒的にフルネームで作られる方が多いです。
理由の1つとしては男性の実印のサイズが大きいことが挙げられるでしょう。
またフルネームにすることで、文字が複雑になり偽装されづらくなり、セキュリティー性能が向上するという利点もあります。
注意点として、漢字で最大8文字という制限があることを頭に入れておきましょう。
女性の場合もフルネームの場合が最も多いです。
しかし女性の場合、男性のように圧倒的に多いわけでなく、名前だけで作る方も多いです。
なぜなら女性は、結婚により苗字が変わってしまうことが考えられるからです。
名前だけの場合、セキュリティー面で劣るので、偽造のリスクを減らしたいとお考えの女性には、フルネームで作成することをおすすめします。
□まとめ
今回は実印の役割、作成のいくつかのポイント、刻印内容について説明してきました。
実印の刻印は男女ともに、フルネームで作成する方が多いのでした。
また女性は結婚による苗字の変化を考慮して、名前だけにする方も、多いのでした。