2020.10.20カテゴリー:印鑑について
みなさまの中には、会社設立を目指して日々努力されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで1つ質問です。
会社設立の際に必要な印鑑はご存じですか。
回答に迷われた方はこの記事は必見です。
今回は当社が会社設立の際に必要な印鑑の種類についてご紹介します。
□会社設立時に必要な印鑑とは
会社設立から通常業務に至るまで、滞りなく業務を進めるためには複数の種類の印鑑が必要です。
一般的に会社を設立する際に用意した方がよいのは、代表者印と社印と銀行印とゴム印でしょう。
これらの印鑑は、業者によっては1つのセットで販売している場合もあります。
実は会社設立で絶対に必要な印鑑は、会社設立の際に届け出義務のある代表者印のみです。
全ての書類に代表者印で押印すれば、一応問題はありません。
しかし、現実的に考えて、全ての書類に代表者印のみで押印するのは不可能です。
そのため、さまざまな役割に応じて印鑑を作成します。
ではそれぞれの印鑑の役割について見ていきましょう。
*代表者印とは
代表者印とは、経営者または代表取締役社長が登記申請書に押印し、登記所に届け出なくてはならない印鑑です。
代表者印は別名、法人実印とも呼ばれ、会社を設立した後に印鑑証明書の交付を受けてから、印影が証明書に載ります。
多くの場合、サイズは18ミリメートルの丸印が使用されることが多いです。
これ以外のサイズをご希望の方は、登記上の制限があるため、一辺が1センチメートルを超え、3センチメートル以内の正方形に収まるものにしましょう。
この印鑑は、契約をする際など、会社において重要な場面で使われることの多い印鑑です。
契約書には、認印でも会社の意思表示として利用はできますが、法的に認められている印鑑のため、代表者印の方が有効性をアピールでき、会社の強い意志が感じられるでしょう。
それが、多くの大切な場面や契約で代表者印が使われている理由です。
*社印とは
社印は、請求書および領収書の発行、郵便物の受け取り、社内書類の承認印など、日常的な業務において使用される印鑑を指します。
こちらの印鑑は代表者印で代用可能であり、絶対に必要なものではありません。
しかし、むやみやたらに代表者印を多用すると、悪用されてしまう可能性が高まります。
そのため、小さな業務では、なるべく社印を利用するのがよいでしょう。
ちなみに、社印は一般的に四角形の印面に会社の正式名称を彫るため、別名で角印とも呼ばれます。
*銀行印とは
銀行印は名前通り、法人名義で銀行口座を開設するために必要な印鑑であり、銀行取引の際に利用されます。
こちらも、代表者印で代用は可能です。
しかし、銀行取引の際や出先での紛失を防いだり、悪用されるリスクを極力減らしたりするために、銀行印を代表者印とは別で作っておく方がよいでしょう。
*ゴム印
まず注意していただきたいのは、ゴム印は正式には印鑑の役割を果たすものではありません。
あらゆる書類にサイン代わりに利用するなど、様々な場面で使用されます。
縦書きのものと横書きのものの両方があると、大変便利でしょう。
□法人向けの印鑑の作成のポイントとは
先ほど説明した印鑑はどのように作ればいいのか、そのポイントを解説します。
まずはサイズです。
サイズに関する規定は、代表者印以外は特に存在しません。
ただし、それぞれにおすすめしたいサイズはあります。
そもそも、法人向けの印鑑は会社の安定や信頼、そして発展祈願を込めて一般向けよりも大きめに作成すると良いでしょう。
おすすめのサイズは、代表者印が18ミリメートル、社印が21ミリメートルまたは24ミリメートル、銀行印が16.5ミリメートルです。
一番大きいものから社印、代表者印、銀行印の順にサイズを変えていくと、見分けがつきやすいでしょう。
次は印面と持ち手です。
印面は丸印と角印、持ち手は天丸と寸胴があります。
一般的には丸印は代表者印に使われ、先ほど説明しましたように、角印は社印に用いられるでしょう。
持ち手に関しては、天丸の方が持ちやすい一方で、寸胴は天丸に比べてリーズナブルです。
好みに合わせて決めましょう。
次は印材です。
印材は日常的な業務で壊れない耐久性と、会社の威厳や風格を示す素材がおすすめでしょう。
まず、1つめのおすすめはチタン素材です。
耐久性、機能性、スタイリッシュな風貌と、あらゆる利点を兼ね備えているため人気の印材の1つです。
2つめは象牙です。
象牙は高級品とされる印材です。
会社や持ち主に高いステータスを感じさせるでしょう。
3つめは黒水牛です。
こちらは比較的安価で購入できます。
耐久性も高いため、長持ちもします。
会社設立の際に、できるだけ安く印鑑を入手したい方には大変おすすめでしょう。
これらの要素を組み合わせて、社風や予算に合わせた印鑑を作りましょう。
□まとめ
会社設立時に必要な印鑑の種類について知っていただけましたか。
セット購入を検討するのが一番のおすすめですが、とりあえず代表者印だけは絶対に会社設立には必要なため、ご購入ください。
良い印鑑を使って、会社発展の第一歩を踏み出すつもりで印鑑を選びましょう。
そうすれば、おのずと良い印鑑に巡り会えるでしょう。