2018.8.20カテゴリー:印鑑について
みなさんこんにちは。
みなさんは会社設立の際にどんな種類の印鑑が必要となってくるかご存知ですか。
今回は会社設立の際に必要となってくる印鑑やその印鑑の選び方についてご紹介していきたいと思います。
・実印
一つ目は実印です。他にも丸印、代表者印、法人実印、会社実印、といった名称があります。
この実印は新しく会社を設立する際に法務局に登録を行います。
また、その会社の総意を表す際に用いられることの多い印鑑ですので、とても重要な印鑑です。
ちなみに会社設立の際に作成を法律で義務付けられている唯一の印鑑となっています。実印を作成する際に重きを置く点は丈夫さと外見です。
その性質上長い間使われることの多い実印はある程度使用しても形が変形したり、欠けてしまわないような丈夫さが求められると同時に会社を代表する印鑑でもあるので、その見た目も重要視されています。
そのため、象牙やチタン、黒水牛といった素材が選ばれる傾向にあります。象牙はこの素材特有の高級感が特徴です。
象牙独特の模様があり、使い込めば使い込むほど印鑑に味が出てきます。また、天然素材であるにもかかわらず耐久性が高いことも魅力です。
きちんと保管していれば、とても長い間使用することが出来ます。
チタンは金属ならではの重厚感のある見た目と、耐久性の高さが魅力です。
チタンという金属は宇宙工学に使われているように変形しない、朱肉の油分などの影響を受けにくい、熱にも強いなどあらゆる面で耐久性の高い素材となっています。
また、手入れが簡単なことも魅力に一つでしょう。
天然素材の印鑑異なり朱肉を水洗いで落とすことが出来ます。黒水牛の特徴はその黒い荘厳な外見でしょう。
他の素材ではなかなか出すことが難しい色あいになっています。
また、この実印は18ミリメートルの丸印を用いるのが一般的になっています。
・銀行印
二つ目は銀行印です。銀行印とは銀行などの金融機関で口座開設を行う際にその金融機関に登録する印鑑の名称です。
その金融機関でのお金の出し入れや小切手、手形などお金に関する作業を行う際に必要となってくるものです。
そのため、万が一偽装されてしまうと会社のお金を自由にされてしまうことになります。
そのため、銀行印を作成する際にはその印鑑のセキュリティー性能を重視する必要があります。
そんな銀行印におすすめする書体には吉相体や篆書体、古印体があります。吉相体は別名古印体とも言い、篆書体をもととして作られた書体です。
可読性がとても低く、非常に偽装されにくい文字となっています。
また、印鑑の枠と文字が接触している部分が多くなっているため、印鑑を枠の部分が丈夫になっています。
古印体の特徴は印鑑の文字の線の太さが均一ではなく、途切れ途切れになっているという点です。
このように文字の細部が複雑になっているため、偽装されにくい文字となっています。また、この古印体は文字がハッキリしていて読みやすく可読性の高さとセキュリティー性能の高さを両立させた文字となっています。
篆書体は秦の始皇帝が行った文字統一の際に文字が統一されて出来た文字と言われており、吉相体同様可読性が低く、複雑でセキュリティー性能の高い文字です。
銀行印におすすめの素材はチタンや黒水牛、薩摩本柘です。
薩摩本柘とは柘という木の中でも木の繊維が詰まっていて印鑑の素材に向いている薩摩本柘を用いて作られたもので、印鑑の素材として最もポピュラーなものの一つとなっています。
・角印
この角印は会社印や社印とも呼ばれ、この中でも最も使用頻度の高い印鑑の一つです。
請求書や領収書、見積書など様々な書類に捺印することが主な用途となっています。
使用頻度が高いため、チタンなどの丈夫な素材で作ることをおすすめしています。
・その他の印鑑
上記の三つの印鑑が会社を経営していくうえで必要不可欠な印鑑です。
ここでは、それ以外にも会社で業務を行っていると必要となってくる印鑑をご紹介していきます。
一つ目は会社認印です。この会社認印は実印を用いるほどではない取引や書類などのサインとして用いられるものです。実印を頻繫に使用すると偽装されてしまう恐れがあるのでそれを回避するためにという意味もあります。どこかの機関に登録しなければいけないといった決まりはありません。
もう一つはゴム印です。ゴム印は会社が作成した様々な書類に使用する印鑑です。
このゴム印は事務の作業などの際にとても役に立ちます。
もう一つは訂正印です。
これは契約書などの書類の間違いを訂正するものです。この他にも会社内の自分の役職を表す役職印や資格を保有していることを示す資格印などがあります。
これらが主に会社を設立、経営していく際に必要になってくる印鑑です。
その中でも特に実印は会社を代表するものであり、長い間使うものとなっています。
会社の設立を行おうとお考えの方はこの機会に会社印鑑を作成してはいかがですか。