2024.9.15カテゴリー:印鑑について
会社設立の準備を進める上で、避けては通れないのが印鑑選びです。
特に「丸印」は、会社設立の登記や重要な契約書に用いる、会社の顔ともいえる重要な印鑑です。
しかし、丸印の種類や選び方、管理方法など、初めて設立する方にとっては、どこから手をつければいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、会社設立に必要な印鑑「丸印」について、その役割や特徴、選び方、管理方法、紛失時の対応など、実務で役立つ情報を網羅的に解説していきます。
これから会社設立の準備を進める起業家や経営者のみなさまが、安心して会社設立の準備を進められるよう、詳細な情報と具体的なアドバイスを提供します。
□会社設立に必要な印鑑「丸印」とは?
会社設立の登記や重要な契約書に使用する「丸印」は、代表者印とも呼ばれ、会社を代表する印鑑です。
印影が丸い形をしていることから「丸印」と呼ばれ、通常は印面に役職名と会社名が刻印されます。
つまり、社内のどの立場の人が押印したのかが一目でわかるため、企業間の取引契約など、重要な場面で使用されます。
1:丸印の役割と特徴
会社を代表する印鑑として、会社設立の登記や重要な契約書に用いられます。
印影は一般的に丸い形状で、役職名と会社名が刻印されます。
社内のどの立場の人が押印したのかが一目でわかるため、信頼性と透明性を確保する役割を担います。
2:丸印と角印の違い
会社設立時に必要な印鑑には、丸印の他に「角印」も存在します。
角印は、会社名のみが刻印された四角い印鑑で、社印とも呼ばれ、社内で発行する書類などに使用されます。
丸印と角印の違いを理解した上で、それぞれの用途に合わせて適切な印鑑を選びましょう。
□丸印の選び方とは?書体・サイズ・材質・形状を解説
会社設立に必要な丸印を選ぶ際には、書体、サイズ、材質、形状など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
それぞれの要素の特徴を理解し、自社にとって最適な丸印を選びましょう。
1:書体
丸印の書体は、会社のイメージや個性を表現する重要な要素です。
一般的には、吉相体、篆書体、古印体の3種類が用いられます。
・吉相体
最も可読性が低く、読みづらい書体です。
偽造されにくいというメリットがありますが、印鑑を見た人が読めず、判断に苦労する可能性もあります。
・篆書体
読みやすさと個性を兼ね備えた書体です。
吉相体に比べて可読性が高く、多くの人に理解されやすい一方、偽造されるリスクも高くなります。
・古印体
最も可読性が高く、読みやすい書体です。
しかし、個性的で個性的な書体であるため、会社のイメージに合わない場合もあります。
2:サイズ
丸印のサイズは、法務局によって「直径10mm以上30mm以内の正方形に収まるサイズ」と定められています。
一般的には、直径18mmまたは21mmの丸形が定番サイズです。
・大きなサイズ
存在感があり、高級感を感じさせます。
ただし、保管場所のスペースを必要とする場合もあります。
・小さなサイズ
コンパクトで持ち運びやすく、保管場所も取りません。
しかし、存在感に欠ける場合もあります。
3:材質
丸印の材質は、耐久性や美観、価格などを考慮して選ぶ必要があります。
一般的には、チタン、黒水牛、象牙などが用いられます。
・チタン
耐久性に優れ、傷つきにくいため長く使用できます。
また、軽量で持ち運びやすく、価格も比較的安価です。
・黒水牛
高級感があり、美しい光沢を放ちます。
耐久性も高く、長く愛用できますが、チタンに比べて価格が高めです。
・象牙
最高級の素材として、高級感と伝統を感じさせます。
しかし、近年では希少価値が高く、価格も非常に高額です。
4:形状
丸印の形状には、天丸タイプと寸胴タイプがあります。
・天丸タイプ
印面の反対側が丸く、掴みやすい形状です。
見た目に重厚感があり、蓋が付いているものもあり、印面の保護にも役立ちます。
・寸胴タイプ
筒状のシンプルな形状です。
装飾がなく、価格も天丸タイプに比べてリーズナブルです。
□丸印の管理方法とは?紛失・盗難時の対応も解説
会社にとって重要な印鑑である丸印は、適切に保管し、紛失や盗難のリスクを最小限に抑える必要があります。
1:保管方法
丸印の保管方法には、以下のような方法があります。
・金庫
最も安全性の高い保管方法です。
耐火性や防盗性に優れた金庫を選び、鍵は複数人で管理しましょう。
・印鑑ケース
持ち運びやすく、印鑑を保護するのに最適です。
防犯性の高いケースを選ぶことが大切です。
・セキュリティボックス
金庫よりも手軽に導入できる保管方法です。
セキュリティ性の高いボックスを選び、鍵は複数人で管理しましょう。
2:紛失・盗難時の対応
万が一、丸印を紛失・盗難してしまった場合は、以下の対応が必要です。
・早急に法務局に届け出を行う
・警察に届出を行う
・取引先へ連絡し、紛失・盗難を知らせる
3:印鑑カード
印鑑登録を行うと、印鑑カードが発行されます。
印鑑カードは、印鑑証明書の取得に必要なカードです。
リスクを分散させるためにも、印鑑カードは丸印とは別の場所に保管しておきましょう。
□丸印に関するよくある疑問を解消
会社設立の準備を進める中で、丸印に関するさまざまな疑問を持つ方も多いと思います。
ここでは、よくある疑問について解説し、安心して丸印を活用できるようサポートします。
1:電子契約で丸印は必要かどうか
電子契約では、従来の紙媒体の契約書と比べて、押印の必要性が変化しています。
電子署名やタイムスタンプなどの技術を用いることで、従来の印鑑に代わる法的効力を確保できます。
電子契約において丸印が必要かどうかは、契約内容や相手方との合意によって異なります。
しかし、電子契約においても丸印が必要となるケースもあります。
以下のケースの場合、電子契約で丸印が必要となります。
・契約内容が複雑で、電子署名だけでは合意内容が明確にならない場合
・相手方との間で、電子署名に加えて丸印も必要とする合意がある場合
・会社規定や社内ルールで、電子契約においても丸印の使用が義務付けられている場合
電子契約で丸印が必要かどうかは、契約内容や相手方との合意によって異なります。
2:丸印の管理は誰が行うのか
丸印の管理は、代表取締役や会社の責任者が行うのが一般的です。
しかし、会社規模や業務内容によっては、管理者を任命し、複数人で管理体制を構築することも重要です。
3:丸印を紛失した場合、再作成は可能かどうか
丸印を紛失した場合、法務局で「改印手続き」を行うことで、新しい丸印を作成できます。
改印手続きには、新しい丸印、代表者個人の実印、代表者個人の実印の印鑑証明書が必要となります。
□まとめ
本記事では、会社設立に必要な印鑑「丸印」について、その役割、選び方、管理方法、紛失時の対応などについて解説しました。
丸印は、会社設立の登記や重要な契約書に用いる重要な印鑑です。
選び方や管理方法をしっかりと理解し、適切な丸印を選び、安全に保管することで、会社設立の準備をスムーズに進められます。
会社設立の準備は、初めての経験で不安なことも多いですが、本記事を参考にして、安心して会社設立を進めていきましょう。
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