2014.5.15カテゴリー:印鑑について
いわゆる「印章」を表す言葉として「印鑑」「はんこ」「ハンコ」「判子」、また地方によっては「はんこう(版行)」という言葉もあります。 これらは全て同じ「印章」としてひとくくりにするのが正しい言葉の定義かもわかりませんが、 ここでは、辞書に載っているような印鑑の定義などにこだわらず、 一般的に浸透している各単語のイメージ、印象ではどうかということに着目してみたいと思います。
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まず「判子」という言葉は、一般的にも馴染みも浅く、漢字は「はんこ」の当て字と言われており、パソコンや携帯等で変換してしまった時に、偶然目について選択して使われることが多いように思います。
つまり「はんこ」「ハンコ」「判子」の検索等で入力する時の動機はほぼ同一だと思います。
そして、それらを「はんこ」とくくり、「はんこ」のイメージですが、これはわかりにくいですが、 「はんこ」のイメージはどちらかと言えば「実印」や「銀行印」よりも 「認め印」や「スタンプ」「ゴム印」「住所印」であり、 「印鑑」は逆に「スタンプ」「ゴム印」「住所印」をイメージするよりも 「実印」や「銀行印」をイメージするというニュアンスであると思います。
これは今まで印鑑類をお取り扱いさせていただいてきた私個人の主観であり、 世間の定義とは異なるかもわかりませんが、お客様とのやりとりでそのように感じるので一般的な認知としては間違ってはいないと思います。
そのため、当店「印鑑市場」では彫刻印鑑(実印や銀行印)は1本から送料無料ですが、 ゴム印等は¥5000(税抜き)未満であれば、送料がかかります。
それをご説明するために 「印鑑は1本から完全送料無料であり、単品印鑑2本以上はまとめ買い割引きあります」 とさせていただいておりますが、HP上にも印鑑の定義は彫刻印鑑と記しております。
微妙なニュアンスですが、「印鑑」「はんこ」「ハンコ」「判子」の言葉のニュアンスが伝わりましたでしょうか^^
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□印鑑とハンコの語源
1:印鑑の語源
「印鑑」という言葉は、昔、ハンコが本物か偽物かを判断するために使われた印影の照合台帳「鑑」に由来します。
この「鑑」には本物のハンコで押された印影が載っており、印影を見比べるツールとして使用されていました。
そして、いつしかこの台帳も「印鑑」と呼ばれるようになり、本物のハンコで押された印影のことも「印鑑」と称するようになりました。
印鑑を照合することでハンコの真偽を確認する方法は、現代でも特に銀行で活用されている重要な仕組みです。
2:ハンコの語源
「ハンコ」の語源には複数の説があります。
江戸時代に流行した版画に使われた「版行・板行(はんこう)」が転じて「ハンコ」と呼ばれるようになったという説、印章で押す行為が「判行」と呼ばれ、それが「ハンコ」となったという説など、真相は明らかになっていません。
しかし、漢字で「判子」と書かれることがある「ハンコ」は、日本独自の文化として、広く利用されるようになりました。
□印鑑とハンコの違い!使い分け方は?シチュエーションに応じた適切な使い分け
ハンコと印鑑の使い分けは、一般的にシチュエーションに応じて行われます。
例えば、公的な書類や重要な契約には「印鑑」が求められ、私的な文書や一般的な日常生活での使用には「ハンコ」が用いられることが多いです。
また、シャチハタのような浸透印は公的書類には不向きとされ、個人の判断で「印鑑」として使用する場合は注意が必要です。
1:公的な書類や業務中の重要書類には「印鑑」
公的な場面では、個人の正式な署名として、また重要な書類の証明として「印鑑」の使用が一般的です。
このような場面で使用される印鑑は、その人を法的に束縛する重要な役割を果たします。
2:日常生活での使用には「ハンコ」
日々の生活の中で、荷物の受け取りや回覧板の確認など、比較的軽微な用途で使用されるのが「ハンコ」です。
このような場合、特に公的な意味を持たないため、手軽に使用できる「ハンコ」が好まれます。
□印鑑にはどんな種類がある?
印鑑にはさまざまな種類があり、その使用目的やシチュエーションによって選ぶべき印鑑が異なります。
代表的な3つの印鑑には、認印、銀行印、実印があります。
これらはそれぞれ異なる用途と重要性を持ち、私たちの社会生活の中で重要な役割を果たしています。
*印鑑の種類
1:認印
認印は、日常的に使用するハンコの一種で、古印体といった読みやすい印影が特徴です。
宅配便の受け取りや比較的フォーマルでない場面で使用されます。
認印は登録や届出が不要であり、比較的自由に作成・使用できます。
しかし、その取り扱いやすさゆえに、悪用される危険性も伴うのです。
2:銀行印
銀行印は、銀行での取引に使用するハンコであり、通帳や契約書に押印されることが多いです。
銀行印は、銀行に届け出をして登録したハンコであり、その個人を特定する大切な役割を持っています。
そのため、認印と比較して、複雑で真似しにくいデザインのものを選ぶことが推奨されます。
3:実印
実印は、法的な手続きにおいてその人を証明するために用いられる最も正式な印鑑です。
不動産取引や車の購入、結婚など、重要な契約を行う際に使用されます。
実印は、役所に届け出を行い、その印影が登録されたものであり、その登録された実印は法的にその人を証明する力を持ちます。
*印鑑選びのポイント
印鑑を選ぶ際には、その使用目的や重要性をよく考え、適切な種類のものを選ぶことが重要です。
また、印鑑の材質やデザイン、サイズにも注意を払い、自分にとって最適なものを選ぶことが推奨されます。
印鑑は個人を代表する大切なアイテムであるため、慎重に選びましょう。
□まとめ
この記事では、印鑑とはんことハンコと判子の違い、ハンコと印鑑の起源、使い分けの基準、及びそれらが現代社会において持つ役割と意味について探求しました。
ハンコと印鑑、それぞれが持つ歴史的背景と文化的意義は、私たちの日常生活において、個人のアイデンティティや所属感を象徴する重要な役割を果たしています。
本記事を参考に、印鑑とはんことハンコと判子の違いを把握し、日常生活に生かしてくださいね。