2021.2.10カテゴリー:印鑑について
印鑑作成をお考えの方で、サイズ感や書体、そして素材などの決め方がわからないとお悩みの方はいらっしゃいませんか。
今回は、お悩みの女性に向けて、おすすめの印鑑のサイズ、書体、そして印材について紹介します。
□女性におすすめの印鑑サイズ
*おすすめのサイズ
実印は基本的に、認印・銀行印に比べて、サイズを大きくするのが一般的です。
女性が印鑑を作成する場合、男性に比べてサイズが小さくなる傾向にあります。
背景としては、昔ながらの慣習の影響であったり、単純に女性の手は男性の手よりも小さかったりするためです。
ただし、選ぶサイズは自由なので、そのような慣習や傾向などは気にする必要はありません。
女性にとって使いやすいサイズは、平均値をとって、13.5ミリメートルから15.0ミリメートルの間です。
長さは、押しやすい60ミリメートルで、45ミリメートルは印象的に良くないとされています。
また夫婦の場合は、男女間でサイズに差をつけておくと、一緒の場所に保管している場合などに見分けやすくなるためおすすめです。
*印鑑は男女間でサイズが異なる
先ほども述べましたが、印鑑は男女間でサイズが異なる傾向にあります。
このように印鑑のサイズに変化が生まれてきた背景として、古くからの日本の歴史と習慣が大きく影響しています。
「男性は一家の主で、家族の責任を負う必要があるため、それに伴って印鑑のサイズも女性のものよりも大きくなった」といった慣習も影響していれば、単純に男女間の手の大きさが違うため、ちょうどいいサイズが自然と選ばれてきたという経緯もあるでしょう。
実印は家族で1本ではありません。
厳密に言うと、1人に1本ずつ印鑑登録が可能です。
そのため、最近では婚姻・結婚関係にもさまざまな形態がありますが、例えば女性で結婚して、夫側の姓に自分の姓を変更する場合、それに伴って実印も変更する必要があります。
フルネーム、苗字、名前など、どれを使っても実印登録は可能ですが、先ほどのような例で、フルネームで結婚前に実印を作ってしまっていた場合は、再び結婚時に印鑑を作り直す必要があるので注意しましょう。
□女性におすすめの印鑑字体・書体
*女性に人気の書体・字体
サイズの次は字体です。
性別に関わらず、実印の印鑑には偽造や複製を防ぐために、判読が難しい書体を選ぶことが一般的です。
良く用いられる印鑑書体は、この対策に有効な字体は、歴史ある篆書体(てんしょたい)、運勢が良いと言われる印相体(いんそうたい)などがポピュラーですが、女性の中でより人気なのは「細篆書体(ほそてんしょたい)」と呼ばれる字体です。
細篆書体は、篆書体よりも文字が細くて柔らかい印象を与えるため、女性には細篆書体が良いかもしれません。
この細篆書体は別名として「太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)」とも呼ばれています。
印面の枠が通常よりも太いのが特徴で、縁が欠けにくくなるので、耐久面でも優れています。
書体の種類に関しては、どれも一緒で気にしないとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
例えば、習字などで良く使用され、なじみ深い「行書体」、ハンコによく使われる「隷書体(れいしょたい)」、「古印体(こいんたい)」などがありますが、それらは、安全性と印象の面で、「太枠篆書体」と比べて劣ります。
実印は、法的効力が最も強い印鑑で、日本の法律下では必ず用意しなければいけません。
万が一、実印が偽造や悪用されると大変なことになるため、「篆書体」や「細篆書体・太枠篆書体」はそれら悪用を防止するという点、そして柔らかい印象を与えるという点、そして耐久性が高く安心という点で優れているため、おすすめです。
□女性におすすめの印鑑印材
*女性に人気の印材の種類
女性に人気の印材をご紹介します。
1つ目は、耐久性のある木材で作られた印材です。
エコ素材として人気で、値段も安いので、価格を抑えたいとお考えの方であれば、良いかもしれません。
さらには、オランダ水牛の角を素材としたもの、宝石や水晶などのパワーストーンを素材としたもの、木の樹液の化石である琥珀を素材としたもの、そしてチタンを素材としたものの人気は高いです。
それらの中でもチタンは、水洗いもしやすく、保管もしやすいうえに、半永久的に使えるような素材のため、一生ものの実印づくりの素材としてはおすすめです。
*印材の選び方
上述したように、印材にはさまざまな種類があります。
種類が多くなると素材選びが大変になり、悩んでしまいますが、以下のポイントを抑えると選びやすくなるので参考にしてみてください。
まず1つ目は耐久性です。
一生使い続けるような実印ですから、耐久性にはこだわりたいところです。
保管場所の湿度が高かったり、落として割れてしまったりするような素材は避けたほうが良いかもしれません。
続いては、印影の美しさです。
実印を押印した後に、その印影がクリアで、ちょうどいいバランスで朱肉を押せるような実印を選びましょう。
そして最後は、縁起の良さです。
人生に関わっていくような大切なもののため、素材にスピリチュアルなパワーを持つとされる天然石などを用いると、より安心感につながるかもしれません。
□まとめ
今回は、印鑑選びに迷っている女性に向けて、印鑑作成時におすすめのサイズ、書体・字体、そして印材・素材について紹介しました。
ぜひ上記の内容を参考にして、自分にとって満足感のある印鑑・実印作成をしてみてください。