2018.4.10カテゴリー:印鑑について
皆さんは印鑑をどのように管理されていますか?
何もせずにケースにしまう人が多いと思います。
確かに、毎回印鑑を手入れするのは手間ですよね。
しかし、使用後に印鑑を手入れするかどうかで、使える期間が大きく変わるのです。
印鑑も決して安くはありません。
こまめな手入れをして、今使っている印鑑をいつまでも使えるようにしませんか。
今回は、印鑑の手入れの方法をお伝えします。
【朱肉を拭き取る】
印鑑を使用した後は、朱肉を綺麗に拭き取るようにしてください。
使うたびにきれいにしてもらうのがベストです。
朱肉を拭き取る際は、ティッシュや柔らかい布を使いましょう。
「毎回やらなくてもいいじゃん」
このように思われる方もいらっしゃるでしょうが、これが印鑑の将来を大きく変えるのです。
特に、柘植の素材で作られた印鑑を使用されている方は、拭き取る癖をつけるようにしてください。
なぜなら、朱肉の油がしみ込んでしまうと、使用中に欠けてしまうようになるからです。
その他にも、印影の映りが悪くなるなど、印鑑の使用に様々な影響を与えます。
印鑑を拭き取る癖をつけて、いつまでも心地よく使えるようにしませんか。
皆さんの中には、朱肉がすでにこびりついてしまっている方もいるのではないでしょうか。
そのような方は、使い古しの歯ブラシなどで、優しく取り除きましょう。
強くこすってしまうと、印面を傷つける原因となります。
洗剤やシンナーなどを使ってしまうと、印材に悪い影響を与えてしまうのです。
固い素材や洗剤を使用せずに、印鑑を優しく手入れしましょう。
【印鑑ケースで保管する】
印鑑に用いられる天然素材は、温度や湿度の変化に弱い特徴があります。
ケースで保管しておかなければ、ヒビが入ったり、欠けてしまったりする原因になるのです。
しっかりとケースに入れて保管するようにしましょう。
ケースに入れたからといって、油断は禁物です。
直射日光が当たる所や、冷暖房機の近くなど、温度変化が激しい所に置くのは避けてください。
また、ケースでの保管は印面を保護してくれます。
印鑑を特別な場所で保管されている人はほとんどいないでしょう。
他の道具と一緒に保管している人がほとんどではないでしょうか。
ケースに入れておかなければ、何かしらの衝撃によって、印鑑が傷ついてしまうかもしれません。
使うときに見てみたら、「使えない状態になっていた…」なんて事態にならないように気を付けましょう。
【優しく取り扱う】
使用後に印鑑を手入れすることも大切ですが、印鑑を丁寧に扱うことも大切です。
自然素材の印鑑であっても、優しく扱うことで、長い間使うことができます。
基本的に、印鑑に使われるような、ほとんどの素材には耐久性が高い素材が使われているのです。
だからといって、乱暴に扱っていれば、どんな物も壊れてしまいます。
また、印鑑で最も大切なのは、精密に彫られた印面です。
印面が欠けてしまう場合、外枠の部分が最も欠けやすいと言われています。
「使用後につい落としてしまった」
「引き出しに入れていたら、いつの間にか欠けていた」
このような事は珍しくありません。
持ち運んだり、しまったりする際は、印鑑をケースにしまうようにしましょう。
【印鑑の保管場所】
印鑑には様々な役割を担っている物があります。
実印や銀行印、認印など、人生に欠かせない役割を担ってくれている物もありますよね。
そのような印鑑は保管場所を工夫しましょう。
今回は、特に大切な銀行印と実印の工夫の仕方をご紹介します。
まずは、銀行印です。
銀行印は金融機関と何かしらの契約をする際に利用しますよね。
皆さんの中には、通帳と一緒に保管している人もいるのではないでしょうか。
そのような方は今すぐに保管場所を別々にしましょう。
泥棒が家の中に入った際、通帳と銀行印が盗られてしまえば、預貯金が全部引き出されてしまいます。
その上、預金者の過失扱いとなるため、銀行で保証してもらえない事例もあるそうです。
銀行印と通帳は別々の場所に保管して、防犯対策を講じておきましょう。
続いて、実印です。
実印は、他の大切な書類と一緒の場所にしまわないようにしてください。
具体的には、印鑑登録証や不動産の権利書などが挙げられます。
理由としては、上記の銀行印と同じです。
基本的には、印鑑をしまう場所には、一緒に使う物をしまっておかないようにしましょう。
今回は、印鑑の手入れの方法と保管方法をご説明しました。
印鑑は丁寧に扱って、一緒に使う物と別々にしまうことを心掛けてください。
「まぁ、自分は大丈夫でしょ」
このような考えでは、被害にあってから後悔することになります。
あなたの物を守れるのは、あなたしかいません。
丁寧に扱う癖や万が一の時における対策が、あなたと印鑑の将来を守ってくれます。
様々な工夫を講じて、これからの人生を安心して過ごせるようにしませんか。
この記事を参考に、今一度、印鑑の手入れ方法と管理場所を見直してみませんか。