2018.7.15カテゴリー:印鑑について
皆さんこんにちは。
皆さん印鑑を作る際に、どのような素材にしようか考えたことはありますか。
ここでは、その印鑑に用いられる印鑑の素材としてどのような素材があるのか、その素材の特徴はどんなところにあるのか、どんなお客様におすすめなのかご紹介していきたいと思います。
【印鑑の素材】
印鑑に用いられる素材は大きく分けると木の素材でできている木材系の印鑑、水牛や象の牙や角などから作られた牙や角系の印鑑、その他にも金属でできている印鑑や樹脂で作られている印鑑などがあります。
ここでは、それをもう少し細かく分けていきたいと思います。
【木材系の印鑑】
・薩摩本柘
木材系の印鑑の中でも代表的なものとしてこの薩摩本柘があります。
この薩摩本柘の特徴は木材系の素材で作られた印鑑の中では最も繊維が詰まっているという点です。
柘という木は成長が遅いため、繊維が緻密かつ硬度も硬く粘りもあるため印鑑に適した素材となっています。
さらに、使い込めば使い込むほど見た目のツヤや使い心地がよくなっていきます。
また、木目がきれいなことも特徴の一つです。薩摩本柘は人気の高い印鑑であるため、どこにでも置いてあるため、入手が比較的容易となっています。
また、お値段もリーズナブルなものが多いです。
ですが、、薩摩本柘の印鑑を使う際には注意していただきたい点があります。
これは薩摩本柘に限らず木材系の印鑑に共通して言えることなのですが、日光にあまりさらさなさないようにすること、乾燥や湿気に気を付けるようにすることです。
・白檀
白檀は仏像や扇子、線香などの素材としても用いられている木材です。
線香の素材として使われるような素材のため、香りがよく、更に耐久性も高いです。
白檀も管理に注意してください。
特に長年使っていると朱肉に含まれている油の成分で印鑑の部分がもろくなってしまうことがあるので、使用後はふき取るようにして下さい。
【動物から作られる印鑑】
・黒水牛
この黒水牛は薩摩本柘とともに代表的な印鑑の素材です。
水牛の角を加工して作られたものでその名の通り黒い色の印鑑となっています。
この色から高級感が感じられ、また、耐久性にも優れています。
また、この黒水牛という素材も太陽に弱いので直射日光が当たるところでの管理は避けてください。
また、あまり湿度や気温が変化しないところで保存するとなおよいです。
・オランダ水牛
別称白水牛とも呼ばれる白やクリーム色のものが多い印鑑です。
ですが、白一色というようなわけではなく、黒や茶色などがまざり、グラデーションになっているものもあります。
このグラデーションは天然素材ならではの色合いとなっているうえ、全く同じということがないため、オンリーワンの印鑑を手に入れることが出来ます。
この素材の特徴は耐久性の高さです。
しっかりと保管していれば長い間使うことが出来ます。
ですが、このオランダ水牛の印鑑も黒水牛の印鑑と同様に直射日光や乾燥に弱いので注意してください。
また、虫が寄ってくる場合があるので防虫剤などと一緒に保管することをおすすめします。
・象牙
こちらも代表的な印鑑の素材となっています。
この象牙の印鑑の特徴いえばやはり高級感でしょう。
象牙の印鑑は白色がベースの印鑑が一般的で、牙元々が持つ模様と使い込めば使い込むほどいい色合いになっていきます。
また、耐久性にも非常に優れています。
後ほど紹介する金属であるチタン製の印鑑に勝るとも劣りません。
更にもう一つの特徴とし印をする時の捺印性の高さです。
他の印鑑の素材と比べても朱肉ふぁしっかりと印鑑につくためしっかりとした印影を残すことが出来ます。
このように高級な素材として扱われている象牙ですが、さらにその中にもランクがあります。
その中でも最もいいものとして扱われているのは、象牙の中心層を素材として用いた印鑑です。
この中心層を用いた印鑑は、象牙の印鑑の中でも丈夫だからです。
【その他の印鑑】
・チタン
金属のチタンを素材とした印鑑です。チタンは人工の歯やペースメーカーの素材ともなっている金属のため、人間の身体にやさしく、金属アレルギーを起こしにくい金属となっています。
また、強度や耐熱性の高さ、汚れを水で落とすことが出来るというように様々な面からみても頑丈です。
また、素材が持つ重量により、捺印性が高くなっています。
・琥珀
琥珀の印鑑の特徴はなんといってもその見た目の美しさでしょう。
琥珀というものは木から出る樹脂が固まって出来た化石のことです。木の樹脂が琥珀となるまでものすごく長い年月がかかります。
そのため、琥珀の印鑑はとても希少価値が高くなっています。
さらに、琥珀の印鑑はそれぞれ唯一無二です。これも魅力の一つでしょう。
このように印鑑には様々な素材があり、それぞれメリットデメリットがあります。
自分印鑑をおつくりになる際に、どの素材が自分の理想の印鑑の素材となるのかお考えになる際には是非ご活用下さい。