2018.4.15カテゴリー:印鑑について
印鑑を購入される方の多くが印鑑の素材、印材について迷われます。
色々な素材があり、それぞれ特徴が違うため、どれを選んだらいいのか決めるのに時間がかかってしまいますよね。
今回は、その方々の悩む時間を減らすために各素材の特徴をご紹介します。
この記事を参考に、理想の印鑑に出会う距離を短縮しませんか。
【印材の種類】
前提として、印材は木材と角と牙、金属の3種類に分けられるのです。
今回は、この3種類の中から人気のある印材を2つずつご紹介します。
【木材系の印材】
・柘
木材系の印材は昔から親しまれていて、現代においてもそれは変わりません。
柘はその中でも印鑑に適している素材とされています。
なぜなら、経年変化が少ない特徴を有しているからです。柘植は木材系の印材の中でも、繊維が緻密に構成されています。
成長するのにも月日がかかるため、目が詰まっており、耐久性に優れているのです。
勿論、見た目も美しいです。
まさしく、彫刻に適した素材と言えるでしょう。
ただ、木材系の素材であるため、保管方法に気を付ける必要があります。
柘の印鑑を丁寧に扱って、その良さを保ちませんか。
・白檀(びゃくだん)
白檀といえば、爽やかな甘い方芳香が特徴的で気品あふれる香木として親しまれていますよね。
そんな白檀の心地良い香りは印鑑になっても失われることはありません。
手に取るたびに心地よい香りがあなたの鼻腔を刺激します。希少素材であるため、価格も高額です。
しかし、白檀特有の香りは金額では測れません。
白檀の印鑑を購入して、物の価値について考えてみませんか。
【角、牙系の印材】
・牛角
牛角に使われている角は、オランダとアフリカに生息している水牛の角です。
ところで、牛の角は皮膚の一部であることをご存知でしょうか。
そのため、主成分もタンパク質となっています。
知識の一つとして覚えおいてください。
そんな牛角は色や模様によって、種類や呼び方が変わります。
白い斑があったり、純白であったり、この世に1つとして同じものはありません。
デザイン重視で印鑑を探している方は、色々な牛角の印鑑を比較してみてはいかがでしょうか。
「模様が変わっちゃうなら、品質はどう決めるの?」
このように思われる方もいるでしょう。
印鑑の品質は、角のどこを使うかで決まります。
その中でも最も高級とされるのが「芯持ち」と呼ばれる部分です。
芯持ちはその名の通り、角の芯、つまり真ん中の部分を指します。
耐久性は勿論、見た目も非常に美しいため、多くの人から人気を集めているのです。
牛角の印鑑を作成される場合は、芯持ちを探してみてはいかがでしょうか。
・黒水牛
黒水牛も牛角と同じように、水牛の角を使っています。
ここで使われる角を持っている牛は、ベトナムなど、東南アジアに生息している牛です。
印鑑だけでなく、包丁の柄やアクセサリーとして使用されることもあるため、肌触りや見た目が気になる方は、そのような商品が飾ってあるお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
黒水牛はその見た目で多くの人を惹きつけます。
高級感の漂う黒光りした美しさは、黒水牛特有のものです。
朱肉との相性が良いため、いつまでも使っていたくなる印鑑になるでしょう。
他の角、牙系の素材に比べれば、価格も手ごろです。
印鑑の素材に迷われた方は、黒水牛を基準に印材を探してみてはいかがでしょうか。
【金属や樹脂系の印材】
・チタン
チタンの耐久性は、他の素材とは比べ物になりません。
宇宙工学にも用いられるチタンは、強度、耐食性、耐久性など、あらゆる面において高い品質を備えています。
手にしたときの重みも、捺印する事の重要性をあなたに再確認させてくれるでしょう。
皆さんの中には、アレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますよね。
その方々には、このチタンをオススメします。
なぜなら、チタンはノンアレルギー素材として、医療分野で利用されているからです。
人口歯や人工骨、心臓ペースメーカーなど、現代の医療には欠かせない存在と言えるでしょう。
耐久性に優れていて、人にやさしいチタンを手にしてみませんか。
・琥珀樹脂
琥珀は昔から「人魚の涙」、「太陽の石」と呼ばれるほどの美しさで、人々を魅了してきました。
「そもそも、琥珀って何?」
名前は聞いたことがあっても、その製造過程までご存知の方は少ないでしょう。
琥珀とは、数千万年~数億年間に生息していた樹木の樹脂です。
その樹木が土砂などに埋まり、化石化したことで琥珀となります。
そんな歴史のある琥珀は他の素材には特徴を有しています。
美しい見た目は勿論、夏は涼しさ、冬は暖かさを使う人にもたらすのです。
言葉だけでは伝えきれない魅力が詰まった琥珀を使って、人生という歴史を共に歩んでもらいませんか。
今回は、印材の種類と特徴についてご紹介しました。
印材によって、特徴や性能は異なります。
自分が満足できるまで色々な素材を比較してみましょう。
印材を決めて、あなたの人生を共に過ごしてくれる印鑑と出会いませんか。