2021.12.30カテゴリー:印鑑について
この記事をご覧の皆さんは
「印鑑はなぜ必要なのだろう」「場所ごとの必要な印鑑の種類を知りたい」
このようなお悩みを抱えているかもしれません。
そこで今回は、必要性と場所ごとに必要な印鑑などについて解説します。
□印鑑の必要性を解説します!
日本の法律上、契約書がなくても契約は成立します。
例えば口だけの約束でも契約は有効ですし、コンビニで商品を買うために代金を渡すという行為も売買契約の1つとなります。
ただの口約束や小さな買い物程度なら契約書や記名押印は必要ないかもしれないですが、大きな金額が動くような取引においては口頭だけでは済まないですよね。
ここで重要なのが契約書の作成です。
契約書を作成することで、後に争いが発生したとしても有力な手がかりを残せるため解決がしやすくなりますね。
こういった理由から、商取引において契約書とそれに対する記名押印が重要視されているのです。
□印鑑を使う時の注意点をご紹介!
印鑑を使う際に確認すべき注意点があります。
ここではその注意点を4つに分けてご紹介するので、使う際にぜひお役立てください。
1つ目は契約書を作成する際に注意するべきポイントです。
契約書を作成するときは実印を用いるべきか、それとも認印を用いるべきかを事前に確認するようにしてください。
実印が必要な場合は印鑑登録がまだ完了していなければ、役所での手続きが必要となるからです。
2つ目は婚姻届を作成する際の注意点です。
婚姻届は提出することで戸籍が変わる重要な書類かもしれませんが、この場合認印を使用しても問題ありません。
婚姻届だけでなく、役所に提出する書類のほとんどは認印でも認められます。
3つ目は届出先の規定を確認することです。
実印や銀行印など、届け出が必要な際は届出先によって規定が異なる場合があります。
実印の場合は印材や文字の内容など、市町村ごとによって規定が細かく指定されていることもあるため、購入する前に確認しておくことが重要です。
4つ目は市町村区で変わる印鑑登録の方法を確認することです。
登録の方法も各市町村区によって異なります。
実印にする印鑑を作成した場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
以上、使う際の注意点についての説明でした。
これらのポイントは見逃しがちなので、使用する際はぜひ入念に確認するようにしてくださいね。
□場所ごとに必要な印鑑の種類をご紹介!
印鑑は種類ごとに役割を持っています。
ここからは大きく分けて3つの種類があることと用途や役割についてご紹介します。
実印はとても重要なものなので、求められていない限り押印する必要はなく、むしろ安易に押してしまうと大変危険です。
実印が求められるケースは不動産に関する取引をするときや遺産相続をする際などさまざまです。
つまり実印は権利や財産を守る働きがあり、とても重要な場面で使われるということがお分かりいただけると思います。
先ほども触れたように、とても重要な印鑑なので、白紙の書類などの内容が不明な書類に安易に押すことはしないようにしましょう。
また実印を押す際は印鑑証明書の添付も求められるので、注意してください。
銀行印は金融機関において使用します。
口座を開設する際や保険に加入する際、口座振替・口座引き落としで支払いを申し込む際に使用します。
家族間であっても銀行印はできれば1人1つずつ分けて管理するのがおすすめです。
特に口座名義が家族それぞれで作る場合は名義ごとに銀行印を分けた方が防犯面でも安心ですし、万が一紛失した場合も柔軟に対応可能です。
また子供用に銀行口座を作りたいとなった場合、親御さんの銀行印を使ってももちろん大丈夫ですが、できればお子さん用の印鑑をご用意して口座を作るのがおすすめです。
赤ちゃんに贈る印鑑や子供用のものもあるので、ぜひ検討してみてくださいね。
認印は日常的に使用できます。
あまり重要度が高くない内容やお仕事印、一般的な書類など、幅広い用途で気軽に使えることが特徴ですね。
申込書や契約書だけでなく婚姻届や履歴書、転入・転出届、出生届などにも使うことが可能です。
ただ認印と言っても安易に押して良いわけではありません。
印鑑を押すという行為自体には書かれた内容に同意したという意思表示があるからです。
また第三者の目に触れやすい宅配便の荷受印や回覧板の閲覧印などには認印ではなくシャチハタ印などを使うと良いでしょう。
履歴書や仕事の書類に押印する認印は朱肉を使って押す印鑑を用意しておくことをおすすめします。
仕事用とプライベートで使い分けることは合理的ですし信頼面から考えてもおすすめなので、ぜひ自分なりのこだわりを取り入れたお仕事印を作るようにしてください。
以上場所ごとの種類についてでした。
必要に応じて使い分ける必要があることをお分かりいただけましたか。
いざ使う際に慌てないよう、ここでしっかり種類や用途を確認しておくと良いでしょう。
□印鑑の押し方の種類をご紹介!
押し方を間違えたり忘れたりした場合、トラブルが起きたり不利益を被ったりするので、ここでしっかり確認しましょう。
1つ目は契約印です。
これは署名欄の後ろや名前に被せるようにして押す方法のことです。
押す位置が明確に決まっているわけではありませんが、署名や名前とあまりにも離れすぎている場合捨印と思われることもあるので気を付けてください。
2つ目は契印です。
契約書が複数ページで構成されている場合、ページの見開き部分に押すことを契印と言います。
契印を押すことで、契約書のページが差し替えられることを防ぐ効果があります。
また、製本テープで契約書が作成されている場合、帯と表紙、裏表紙にまたがって押印する必要があります。
3つ目は消印です。
収入印紙を貼り付けた契約書に押印する場合、印紙と契約書にまたがって押すことを消印と呼びます。
これを押すことで収入印紙を再利用することを防げるという効果が期待できます。
また使用する印鑑は代理人や作成者、契約を結んだ人の内誰か1人のものであればどれでも大丈夫です。
また、消印の代わりにボールペンなどの消えない筆記用具でサインしたものを使っても問題ありません。
4つ目は訂正印です。
これは契約内容などに間違いがあったとき、その内容を訂正するために押すことです。
訂正印を用いることでそれが他者によるものではなく契約者本人によるものということが証明できます。
訂正方法は修正したい部分に二重線を引き、付近に訂正印を押して正しい内容を記入します。
市販で訂正印という名前で売られているものをよく見かけますが、それを使用すると本人によるものかどうかの判断が付きません。
ですので訂正印には必ず契約印と同じものを使用するようにしてください。
以上押し方の種類でした。
押し方によって意味合いが随分変わってしまうことがお分かりいただけたでしょうか。
ここで紹介した内容を知っておくだけで契約などの重要な場所での流れがスムーズになります。
ぜひ印鑑の種類だけでなく押し方も知っておくことをおすすめします。
□まとめ
この記事では、印鑑の必要性について解説しました。
印鑑は客観的な証拠を残すという意味でも非常に重要です。
また使う用途によって種類や押し方が異なるので注意してください。
当店では10年以上の経験の積んだ彫刻職人が手仕上げで作成しております。
印鑑のことならぜひ当店までお尋ねください。