2018.4.5カテゴリー:印鑑について
皆さんは印鑑の選び方をご存知ですか?
実印や銀行印として使用するために購入するような、高級な素材が使われる印鑑は安くありませんよね。
「合わないから変えよう」ということは簡単にできません。
では、一体どうすれば後悔しないで印鑑を選べるのでしょうか。
今回は、そのような悩みを抱えている方に向けて、印鑑を選ぶ際のポイントをお伝えします。
【目的に合わせて印鑑を購入する】
まずは、目的を明確にしましょう。
何に使う印鑑なのかをハッキリさせなければ、せっかくの印鑑を使わないままにしてしまうかもしれません。
今回は、3つの使い方をご紹介します。
1つ目は、実印です。
実印は数ある印鑑の中でも最も重要な役割を担います。
なぜなら、実印はその人を証明する印鑑だからです。
自動車の契約や住宅購入などの不動産取引、遺産相続、公正証書の発行など、人生に大きな影響を与える書類に用いられます。
実印としての効力を持たせるためには、市役所で印鑑登録をする必要があるため、実印目的に印鑑を購入される方は覚えておいてください。
失くしてしまった際は、様々な手続きが必要になるだけでなく、大きな犯罪に巻き込まれてしまうリスクが高まるため、厳重に保管しましょう。
2つ目は、銀行印です。
銀行印は、その名の通り、金融機関との取引に用いられる印鑑です。
口座開設だけでなく、預貯金の引き出しにも使われます。
銀行印は実印ほどの効力を持っていませんが、大切な印鑑であることには変わりません。
防犯を意識して、しっかりと管理してください。
3つ目は、認印です。
認印は日常生活で使用する印鑑です。
宅配便で送られてきた荷物の受け取りやアパートの契約、伝票や回覧物に使われます。
上の2つの印鑑に比べれば重要度が引くように思えますが、名前が記載されている道具です。
いつも使うからと言って、ぞんざいな扱いをしないようにしてください。
【目的に合わせて素材を変更する】
どのような目的で印鑑を購入するかを決めたら、その目的にふさわしい素材を選びましょう。
今回は、様々な印鑑に使用される素材を3つお伝えします。
1つ目は、柘(つげ)です。
柘は世界の熱帯地域に生息している植物です。
黄褐色で緻密な模様が入っています。
チェスや将棋の駒、櫛などにも使用されているため、なじみ深い素材なのです。
日本の素材では鹿児島産の柘が良質な素材として人気を集めています。
人気を集める理由として、植物性の素材であることも挙げられるでしょう。
植物性の素材で作られた印鑑は手になじみやすいと言われています。
現在使用されている印鑑と比較してみてはいかがでしょうか。
数ある植物性の素材の中でも印鑑に最も適しています。
印鑑の素材を迷われている方は、柘を基準に自分に合った素材を選ばれてみてはいかがでしょうか。
2つ目は、黒水牛です。
黒水牛には、名前からわかるように、水牛の角が使われています。
本来は真っ黒ではなく、まだらな模様が入っているそうです。
漆を塗ることで、高級感のある黒い印鑑になります。
黒水牛に興味を抱かれた方は、芯持と呼ばれる素材を選んでみてください。
芯持とは、角の中心である芯の部分を指します。
そこは耐久性に優れている上、黒水牛の中でも最高級の素材です。
印鑑の数多い素材の中でもコストパフォーマンスに優れているため、色々な素材と比較してみてはいかがでしょうか
3つ目は、象牙です。
象牙も黒水牛と同じように、動物の一部が使われています。
象牙の魅力としては、重量感と朱肉との相性が挙げられるでしょう。
長期間使用しても変化せず、捺印した際にきれいな印影が映るため、印鑑の素材の中でも多くの人気を集めているのです。
実印として使う人が多いため、実印にする印鑑の素材に悩んでいる人は象牙を選んでみてはいかがでしょうか。
【書体は直感で選ぶ】
印鑑を購入する際に、多くの人が時間をかけるのが書体です。
「どの書体が良いんだろう…」
「見た目が違うのはわかるけれど、他の違いって何があるんだろう…」
このような思いをされた方は少なくないでしょう。
しかし、書体に徹底的な違いはないのです。
そのため、直感で選ばれることをオススメします。
「さすがにそれはちょっと…」
このように思われる方もいらっしゃいますよね。
その方々は、可読性に注目してください。
可読性とは、読んで字のごとく、その文字が読みやすいかどうかです。
可読性が低い文字ほど、防犯性が高まります。
実印や銀行印など、人生に大切な印鑑の書体には、可読性が低い書体を選んでみてはいかがでしょうか。
今回は、印鑑を選ぶ際のポイントをご説明しました。
印鑑には、こだわれるポイントがたくさんあります。
素材や書体の組み合わせによって、あなただけの印鑑を作れるでしょう。
実印や銀行印は勿論、認印にも、あなたのこだわりを反映させてみてはいかがでしょうか。
この記事を参考に、いつ、どこで使っても誇らしく思える印鑑を作ってみませんか。