2018.3.20カテゴリー:印鑑について
皆さんの中には、お子様へいつ印鑑を贈るべきか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
「まだ早いんじゃないか」
「どの印鑑を渡せばいいんだ」
このような考えから、なかなか抜け出せない方もいらっしゃるでしょう
今回は、そのような方々に向けて、お子様の印鑑を作る時期、贈る時期についてお伝えします。
【実印を作るタイミング】
まずは、お子様の実印を作るタイミングを見ていきましょう。
お子様の実印を作られるタイミングは大きく2つに分けられます。
1つ目は、卒業、入学シーズンです。
子が親の元を離れて、社会人として活躍する場は必ず訪れます。
それに伴い、社会的責任も生まれてくるでしょう。
様々な契約を自分の名義で行うなど、自分のことは自分で管理するようになります。
そのようなときに、親ができるのは印鑑を贈る程度です。
お子様の成長を祈願して、印鑑を贈りませんか。
2つ目は、お子様の口座を開設した時です。
お子様を授かった際、いざというときに備えて、子供用の銀行口座を開設される方は多くいらっしゃいます。
入学祝いやお年玉を貯めるために、用意される方もいらっしゃるでしょう。
実印と銀行印は別の印鑑で作成しますが、一緒に作ってしまう方が多いです。
また、印鑑はお子様の誕生を記念して作ったほうが良い理由があります。
それは、お子様自身で印鑑を作成する事があるからです。
お子様が結婚して夫婦でお揃いの実印を作ったり、給与をもらうための口座を作ったり、人生の様々な場面で印鑑は必要になります。
印鑑を貰ったり、作ったりする機会は多くないため、必要なときに印鑑を作るでしょう。
もしかしたら、高校卒業記念に印鑑を贈っても、使わない事もあるかもしれません。
そのような状況を考えたら、誕生記念に印鑑を作成すれば、長い間使ってもらえそうですよね。
贈るだけではなく、使うときのことも考えて、お子様の実印を作りませんか。
また、個人用の印鑑といえば、実印・銀行印・認印の3種類を思い浮かべると思います。
それぞれの印鑑は、用途や作れるタイミング、登録先、サイズが異なります。
子どもにとって、各印鑑の使用頻度も異なることも考慮しながら、子どもに必要な印鑑かどうかを判断しましょう。
1つ目の印鑑は、お住いの市区町村に登録する実印です。
自動車や住宅を購入するときに必要な印鑑です。
市区町村によって異なりますが、基本的に15歳未満の子どもは印鑑登録ができません。
ただし、子ども用の実印はあらかじめ作っておけるため、子どもが生まれたタイミングで作るのも良いでしょう。
2つ目の印鑑は、金融機関に登録する銀行印です。
子どもが自分専用の銀行口座を開設するときに必要な印鑑です。
とは言っても、子どもの銀行口座をすでに開設している方の中には、ひとまず両親の銀行印を代用している方も多いでしょう。
銀行口座を開設するタイミングで、銀行印をプレゼントするのも良いかもしれません。
3つ目の印鑑は、登録が不要の認印です。
荷物を受け取る際や、簡単な契約書・申込書を提出する際など、普段の生活で押印するときに必要な印鑑です。
大人も子どもも関係なく、こちらの印鑑は使用頻度が高いでしょう。
上記のように使用する印鑑の種類から子どもに贈る印鑑を考えてもいいかもしれませんね。
【どんな印鑑を作ればいいの?】
「印鑑を作るといっても、どんな印鑑にすればいいんだろう?」
このような悩みを抱かれている方は少なくないと思います。
大切な我が子に贈る印鑑。
そう簡単に決めることができません。
見た目や素材、印面の書体など、こだわったらキリがないでしょう。
そのような方にオススメなのは、素材が持つ意味に注目することです。
例として、「シトリン」や「ローズクォーツ」を見ていきましょう。
「シトリン」は、黄色の水晶です。
金運を高めてくれる効果があるため、お金に困らない人生を過ごしてもらえるようになるかもしれません。
「ローズクォーツ」には、「愛情」、「優しさ」と言った意味が込められています。
ピンク色の水晶であるため、見ているだけでも心が安らぐかもしれませんね。
印鑑の素材に悩んだら、水晶の素材に目を向けてみてください。
多くの種類がありますが、それぞれに意味が込められています。
お子様にどういう人生を歩んでほしいかを考えて、それを支えてくれる素材を選びましょう。
【どんな銀行印を作ればいいの?】
お子様の将来を考えて、お子様名義の銀行口座を開設し、貯蓄を始める方が多くいらっしゃいます。
その際に必要になるのが銀行印です。
お子様が銀行印を選べるほどの年齢に達していない場合もあるでしょう。
その場合は、親が責任をもって銀行印を選ばなければなりません。
基本的に、印鑑専門店で販売されている印鑑であれば銀行印として登録できます。
ただ、大切なお子様にふさわしい印鑑を作りたいですよね。
そこで銀行印を作るうえで大切なポイントを3つお伝えします。
1つ目は、銀行印に彫る名前です。
基本的に銀行印はフルネームで作成しましょう。
フルネームで作成することで、文字数と画数が増加し、万が一の際でも、偽造されにくくなります。
ただ、女の子の印鑑を作る場合は、フルネームではなく、名前で作りましょう。
女の子は結婚で苗字が変わってしまうことがありますよね。
フルネームで作成してしまうと、苗字が変わったときに新しい印鑑で再登録しなくてはなりません。
防犯だけでなく、登録するときのことも考えて、印鑑に彫る名前を考えてください。
また、彫刻する文字にもポイントがあります。
良い金運を願い、銀行印は縦書きではなく横書きにするのが一般的でしょう。
また、女性は結婚後に苗字を変える場合が多いですよね。
そのため、男性は苗字を、女性は名前を彫刻すると良いでしょう。
2つ目は大きさです。
子供の印鑑だからと言って、サイズを小さくする必要はありません。
男の子であれば、15.0mmか16.5mm。
女の子なら、13.5mmか15.0mmが推奨されます。
子ども用であれば関係が無いかもしれませんが、個人用ではなく会社用として印鑑を作る方・大きいサイズの印鑑を好む方であれば、男性は15mm、女性は13.5mmを選ぶ方が多いです。
男の子よりも女の子の印鑑が小さい理由は、後家相という凶相になってしまったり、手が小さいため、小さいほうが扱いやすかったりなどの理由が挙げられます。
サイズに細かい規定はありません。
また、あえて大人と同じサイズで作る方もいらっしゃいます。
子どもに贈る印鑑は、大人になってからも使えることを考える方も多いです。
そのため、実印は13.5mm〜18.0mm、銀行印は、12.0mm〜15.0mm、認印は、9.0mm〜13.5mmを選ぶのもおすすめです。
どの大きさにすればいいか悩んだ際は、上記の推奨されている大きさを参考にしてみてはいかがでしょうか。
3つ目のポイントは、印鑑の素材についてです。
素材の種類によって価格が大きく異なるため、素材の特徴を考慮しながら選びましょう。
薩摩本柘(さつまほんつげ)は、手頃な価格で、美しい風合いが特徴の素材です。
黒水牛は、水牛の角を加工し漆黒に染めた印鑑で、比較的丈夫な素材です。
また、印鑑によっては男の子と女の子でおすすめの書体が異なることがあります。
実印を作る時におすすめの書体は、印相体です。
実印はセキュリティ面を重視する必要があるため、判読性が低く、構造が複雑な書体を選びましょう。
銀行印は、男の子は古印体、女の子は篆書体がおすすめです。
古印体は力強さが字体から出ており、篆書体はやわらかい字体のため、女の子らしさを演出できます。
また、銀行印を作る時に注意することもあります。
もしお子さんに兄弟がいる場合は、1つの印鑑で2人分を代用してしまう方がいらっしゃいます。
1つの印鑑を2人で使用するのは、おすすめできる方法ではありません。
1つの印鑑を兄弟で共用してしまうと、万が一銀行印が破損したり、紛失した時に複数の口座で変更手続きをしなければならなくなります。
安全面を考慮しても、印鑑は1人に1つずつ作ることをおすすめします。
さらに、将来子どもが成人して、自立することになった時、印鑑が共用だと、どちらかが印鑑を作り直して再登録する必要がでてきます。
大人になった時にどちらにせよ変更することになるため、子どものうちから1つずつ作っておくほうが懸命です。
今回は、お子様の印鑑を作る時期、贈る時期についてご説明しました。
お伝えした内容は、あくまでも参考程度にしてください。
ご家庭やお子様の成長は人によって異なりますよね。
無理に合わせようとしてしまうと、せっかくのお祝いなのに苦しい思いを抱いてしまうことが考えられます。
ご家庭やお子様の成長に合わせて、その時の状況にふさわしい印鑑を贈りませんか。