2021.8.15カテゴリー:印鑑について
印鑑を押し間違えた際に訂正する方法を解説します!
- 「印鑑を押し間違えた際、どのように訂正すれば良いのか分からない」
- 「そもそもミスした時に訂正しても良いのか知りたい」
- このようにお考えの方は、今回の記事は必見です。
正式な書類では、適切に訂正しないと無効になる場合もあります。
そのため、印鑑に関する知識を持っておく必要があるでしょう。
その観点で言えば、訂正印に関してだけではなく、印鑑の種類に関しても知っておく必要があるでしょう。
そこでこの記事では、訂正印に関する説明と適切な訂正方法を解説します。
また、印鑑の種類ごとに使い方もご紹介します。
これらに関する疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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※検討している印鑑通販店があれば「手書き文字で作成可能ですか?」と聞いてみてください。
手書き文字で作成可能な店舗は技術が低い量販店ではありません。
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目次
訂正印とは?
訂正印とは何か、正しい認識ができているでしょうか。
これは、書類などの文書で間違えた部分を正すために使用するものです。
訂正印を使用することで、その誤りを本人が正しく訂正したという証明になるのです。
使用する際は、その契約書に使った印鑑と同じ印鑑を使って訂正する必要があるので注意してください。
具体的にどのようにして訂正すれば良いのか確認しておきましょう。
はじめに、間違えてしまった文字を二重線で削除します。
削除した文字の上部に正しい文字を記し、二重線の上か、その近くに印をつけておきましょう。
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1.間違えてしまった文字を二重線で削除
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2.削除した文字の上部に正しい文字を記す
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3.二重線の上か、その近くに印をつける
この際にスペースが十分になくて押せない場合は、下の十分にスペースがある場所を使っても問題ありません。
- 注意点
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削除した文字をきちんと把握できるように削除しましょう。
間違えてしまった際には、その文字を削除するために見えなくなるくらいまで線を引いたり、塗りつぶしてしまったりする方がいらっしゃいますが、それは適切な方法ではないので注意してください。 -
削除した文字数と訂正後の文字数を記しておきましょう。
そうすることで、書類を見た人が、「何を」「何に」訂正したのかが分かりやすくなります。
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削除した文字をきちんと把握できるように削除しましょう。
以上の2点に注意しておきましょう。
簿記印の訂正印を作る際
- 注意点
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- 小さなスペースで使用するために直径が6mm程度になるように注意しましょう。
このような細かなルールは、きちんと押さえておきましょう。
以上のような細かいルールに反して、大きさや形状に関する細かいルールはありません。
一般的には、楕円で6mmほどの大きさです。
ただし、職場によって訂正印の大きさや形が慣習的に決まっていることもあります。
そのため、同僚や先輩に聞いておくと安全です。
また、書体に関しては、読みやすいものを選ぶと良いでしょう。
書体について
書体には、以下のものがあります。
印相体 |
「印相体」は、欠けにくいという特徴がある、人気の書体です。 「吉相体」とも呼ばれ、幅広く使用されています。 主に実印や銀行印におすすめの書体です。 |
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篆書体 |
「篆書体」は、可読性の低い書体です。 そのため複製されにくく、身近なところではお札に使用されている書体です。 印鑑では、実印に主に利用されている印鑑でしょう。 |
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古印体 |
「古印体」は、可読性の非常に高い書体です。 逆に言えば複製されやすいという欠点を抱えています。 主に認印に使用されることの多い書体です。 |
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隷書体 |
「隷書体」は、文字のバランスが良く、判別しやすい書体です。 古印体と同様に、認印によく使用されます。 |
実印を押し間違えたときの対処法
上記では、文書で間違えてしまった部分を訂正する方法について解説しましたが、実印を押し間違えてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
それぞれのケースごとの対処方法について確認していきましょう。
押す場所を間違えてしまった場合
本来押す場所でないところに押してしまった場合は、間違えてしまったものを二重線で削除しましょう。
次に、間違えた印影に少しかぶせて正しい印を打てば訂正は完了です。
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1.間違えてしまったものを二重線で削除
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2.間違えた印影に少しかぶせて正しい印を打つ
少しかぶせて正しい印を打つ際には、上記で解説したように間違えたものが確認できるように訂正しましょう。
適切な場所に正確に印をつければ、問題なく確認できます。
押すものを間違えてしまった場合
このような場合も、場所を間違えてしまった時と同様の方法で訂正します。
どのようなミスでも、基本的には、二重線と重ねて印鑑を押すことで訂正が完了することになります。
「誰が」「どこを」修正したのかが明確に分かるようにすることが大切と言えるでしょう。
やってはいけない訂正方法3選
1.上からかぶせるように捺し直す
朱肉が十分についていなかったり、押しが弱かったりすると、色がかすれることがあります。
そしてこのとき再度被せようとする人がいらっしゃいますが、これは良くありません。
機械照合の際にズレが邪魔になったりしてしまうためです。
2.二重線のみによる訂正
上記でも述べたように、「誰が直したか」をはっきりさせられなくなってしまいます。
訂正印をしっかり押すようにしてください。
3.横に訂正印を捺すだけにとどめる
これでは「どこが訂正されたか」が分かりません。
直す際は、それぞれのケースに対応した直し方の手順をしっかり踏むことが必要でしょう。
ここではやってはいけない訂正方法をご紹介しましたが、これらは主に起こりやすいものというだけで、他にもやってはいけない方法は沢山あります。
「自分がどのような誤りをしたか」によって、訂正方法は変わります。
正しい手順を踏むことを意識しましょう。
印鑑が必要となるタイミングは?
印鑑が必要となるタイミングについて確認しておきましょう。
印鑑は「実印」、「銀行印」、「認印」の3つに分けられます。
順に見ていきましょう。
1.実印
「実印」は、以下のようなケースで必要となります。
- 車を買うとき
- 家を買うとき
- 保険に加入するとき
- 要は、「大きくお金が動くとき」に使われる印鑑です。
また、これらのケースにおいて、同時に「印鑑証明書」の提出を求められることが多いです。
これは実印を役所で登録した際に受け取れるものです。
そのため、実印を手に入れたら印鑑登録をしておきましょう。
様々な場面で使うため、あらかじめ用意しておくことで、それらの手続きがスムーズになります。
2.認印
「認印」は、日常生活で最もよく使われる印鑑です。
実印と違い、印鑑登録の必要はありません。
主に、以下の場面で使用されます。
- 会社の書類
- 荷物の受け取り
- 役所への書類の提出
認印は主に縦書きで、「古印体」が好まれます。
書体に関しては、見やすいものを選ぶと実用的でしょう。
縦書きであるのは、次に紹介する銀行印が横書きであり、識別する必要性があるためです。
また、実印と区別するために姓のみで作られることが多いです。
3.銀行印
「銀行印」は、銀行に関する手続きで主に使用される印鑑です。
実印を役所で登録するのと同様、銀行で登録する必要があります。
この印鑑が使用されるのは、
- 金融機関の口座開設の際
以前はお金の入出金の際に毎回使用されていましたが、ATMの発達により使用機械は減っていきました。
作成する際は、認印との区別のために、横書きにしましょう。
書体に関しては複雑なものが好まれる傾向にあります。
このように、印鑑は場面ごとに使うものが異なり、それぞれの違いを知っておく必要があるでしょう。
訂正印の使い方とともに押さえておきましょう。
シャチハタとの違い
最後に、シャチハタとの違いをご紹介します。
シャチハタは「朱肉いらずの印鑑」です。
つまり、シャチハタは印鑑の一種です。
では、シャチハタはどのような場面で使用されるでしょうか。
シャチハタは一般的に認印のように使用されます。
反対に、シャチハタを使用しないほうが良いケースには、どのようなものがあるでしょうか。
シャチハタは、法的拘束力があったり利害が発生したりする契約においては使用できません。
たとえば、遺産創造や住宅ローン、保険加入のときには使えません。
つまり、実印や銀行印を使う場面では使用できないということになります。
あくまで「認印の代わり」であることを意識しましょう。
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※検討している印鑑通販店があれば「手書き文字で作成可能ですか?」と聞いてみてください。
手書き文字で作成可能な店舗は技術が低い量販店ではありません。
まとめ
この記事では、「訂正印について」と、「訂正の手順」をご紹介しました。
正しく使用することで、トラブルもなくなりますし、誠実さも感じられるでしょう。
手続きをスムーズに済ませるためにも、正しい訂正方法をおさえておくことが大切です。
今回の記事が、訂正印に関する疑問をお持ちの方の参考になれば幸いです。
当社では様々な印鑑を取り扱っており、お客様の希望に沿って作ることができます。
印鑑に関する疑問やご不明点があれば、お気軽にご相談ください。