2020.7.10カテゴリー:印鑑について
印鑑を紛失した場合の対処方法を知りたい方はいませんか。
印鑑を使ってなりすましなどの悪用をされる可能性があるため、不安になりますよね。
対処方法は全て一緒ではなく、紛失した印鑑の種類によって、対応方法が異なります。
そこで今回は、印鑑を紛失した場合の対処方法とリスクについて解説します。
□印鑑を紛失した場合の対処方法とは
*実印を紛失した場合は3段階に分けて行動する
実印は自治体ごとに、ご自身の印鑑であることを証明できる印鑑です。
自治体に印鑑登録をすることによって、ご自身の印鑑であることを証明する、印鑑登録証を発行してもらえます。
例えば、重要な契約書にサインする時に、実印を押して印鑑証明書を提示すれば、実印であることを自治体によって証明できます。
実印は重要な書類に使うことが多く、紛失して誰かの手に渡った時は、他人があなたになりすまして悪用する可能性があるでしょう。
実印を紛失した場合の対処方法を3段階に分けてご紹介します。
1段階目として、実印登録をした場所に紛失届を提出してください。
悪用される前に、紛失届を提出することを最優先に考えましょう。
紛失届を出すことによって、他の人があなたの実印を悪用しないように対応してくれます。
実印は印鑑証明書とセットで使わなければ効果を発揮できないため、第三者が悪用するリスクを未然に防げます。
印鑑を紛失したことに気付いたら、慌てることなく、紛失届をなるべく早く出すようにしましょう。
2段階目として、改印届を提出して、新しく印鑑登録を行ってください。
新しい印鑑をご自身で用意した上で改印届を出して、改印しましょう。
この改印届を出すことによって、紛失した実印の効力を完全に消滅できます。
新しく印鑑登録を行うのは、代理人でも可能です。
悪用のリスクを減らすために、第2段階までの手続きはすぐに行いましょう。
改印する場合、新しく登録する印鑑と申請書、本人確認書類、印鑑登録カードが必要です。
また、代理人が改印を行う時は、登録する本人からの委任状と代理人の本人確認可能なもの、登録する本人を確認できるものの写しが追加で必要です。
事前に確認した上で、改印届を提出しましょう。
第3段階目は、実印の紛失届と盗難届を警察に提出してください。
紛失届や盗難届を警察に提出するのは、もし何か問題が起こった時に対応するためです。
紛失届証明書と盗難届証明書をもらってください。
また、実印を使用して契約を行った会社や関係者に連絡すると良いでしょう。
*銀行印を紛失した場合は2つの対応をとる
銀行印とは銀行や信用金庫、信用組合などの金融機関に印影をしている印鑑のことをいいます。
銀行印は預金者本人であるかどうかを確かめるためです。
大金を扱う時には必ず銀行印が必要になりますよね。
銀行印を紛失した時は、2つの対応をする必要があります。
まず初めに、登録している金融機関に、できるだけ早く紛失したことを伝えましょう。
紛失に気付いてから連絡するまでのスピードが早いほど、銀行印を悪用される可能性を抑えられます。
各金融機関のホームページから電話番号を確認して、早急に連絡しましょう。
次に各金融機関の窓口で、銀行印の登録変更手続きを行います。
変更の際には、有効期限内の本人確認書類と通帳、新しく銀行印として使う印鑑が必要です。
できるだけ早く紛失の連絡をした上で、新しく使う銀行印を用意しましょう。
*認印は使い方によって対処方法が異なる
認印とは、実印として印鑑登録をしていない印鑑のことをいいます。
例えば、宅急便を受け取る時や日常で使う書類にサインする時に使いますよね。
認印は個人を証明するために使うものではなく、あくまでも目を通したことを相手に伝えるために使います。
認印は大量に生産されて、同じものが多いため、個人を証明する威力は実印よりも劣ります。
認印を銀行印や他の目的で使用していない場合は、紛失しても特に対処方法はありません。
シャチハタは100円ショップで簡単に購入できますよね。
誰でも簡単に購入できることもあり、何の登録も必要ありません。
認印専用として使っているものを紛失した場合は、新しく購入しましょう。
一方で、認印と銀行印の両方で使っていた場合は注意が必要です。
先ほど説明した手順に従って、連絡と変更手続きを行いましょう。
□悪用された時のリスクとは
特に、実印を紛失して悪用された時は大きな被害やトラブルに巻き込まれるでしょう。
借金の連帯保証人にされたり、本人名義でローンを組まれたりする可能性があります。
知らず知らずのうちに莫大な負債を抱えることが考えられます。
印鑑を紛失するリスクを頭に入れ、印鑑の取り扱いには十分注意しましょう。
□まとめ
今回は、印鑑を紛失した場合の対処方法とリスクについて解説しました。
印鑑の種類に応じて取るべき対処方法が変わります。
迅速に対応することで、第三者に悪用されるリスクを抑えられます。
印鑑の紛失に気付いた場合は、慌てることなく冷静に対処しましょう。