2018.8.10カテゴリー:印鑑について
「法人印鑑を作りたいけど、会社名にアルファベットが含まれている場合はそのままアルファベットを用いて作成してもいいのだろうか」
「外国人の友人に印鑑をプレゼントしようと思っているけど、アルファベットの印鑑を作成したことがないからどうやって作ればよいのかわからない」
みなさんはこういったお悩みを抱えてはいませんか。
ここでは、アルファベットの印鑑作成についてご紹介していきたいと思います。
・法人印鑑
自分の会社の会社名にアルファベットが含まれるといったケースが増えている今日、そのままアルファベットを用いて印鑑を作成してもいいのかどうか悩む方も多いと思います。
実は2002年までは会社の法律上の名前である商号にアルファベットを用いることが出来なかったため、法人印鑑にもアルファベットを用いることが出来ませんでした。
ですが、2002年の商業登記法の一部改正により、商号にアルファベットを用いることが出来るようになりました。
これにより、法人印鑑にもアルファベットを用いることが出来るようになったのです。
・アルファベットを用いて法人印鑑を作成する際の注意点
アルファベットを用いて法人印鑑を作成しようとするとしばしば表記が長くなってしまうことがあると思います。
ですが、法人印鑑のサイズには規定があるので、あまりにも長い文字を彫刻してしまうと文字が見にくくなってしまうのでこのことには注意が必要です。
また、法人印鑑には省略記法を用いることが出来ます。この省略記法を用いて文字数を減らすのも良いでしょう。
・外国人の印鑑
日本に長く滞在していて印鑑を必要としている方、知りあいの外国人に印鑑をプレゼントしようと考えている方でどのように作成すればいいのかわからないという悩みを抱えている方は多いと思います。印鑑を用いるという習慣がある文化はそこまで多いわけではありません。
大体の国ではサインを使用することが一般的です。そのため、アルファベットを用いた印鑑を作るといったケースが珍しく戸惑うことが多くなってしまうのです。実は外国人の方と日本人の方の実印登録手順に差はあまりありません。
住民票ないしは外国人基本台帳にアルファベットで名前が記されているのであれば、アルファベットの印鑑も登録することが出来ます。また、プレゼントとして外国人の知り合いに贈りたいという場合は前述の通り印鑑を使うということはほかの国ではあまりないことなので住民票の登録名などにこだわって作る必要はありません。
また、アルファベットでの印鑑作成の際、15ミリサイズであれば30~35文字程度が目安となっています。
・書体
アルファベットを用いて印鑑を作る場合おすすめの書体はズバリ古印体と筆記体になっています。古印体とは奈良時代にお寺などで使われていた印鑑がもととなって作られた文字です。
文字に丸みがあり、それぞれの線の太さが均一ではない事などが特徴です。
また、文字が印鑑の枠に接している部分が多く、枠の強度が強くなっています。もう一つの筆記体は今現在でも使われているアルファベットの筆記体です。文字がとてもかっこいいのが特徴です。
筆記体にあまりなじみのない人にとっては少し読みにくく思うこともあるかもしれませんが、筆記体の文字の太さを調節することによって読みやすくすることもできるので安心です。
この古印体と筆記体の他にも行書体や楷書体などがあります。
行書体は一字一字をしっかりと書かずにつなげて書いていることが特徴です。楷書体は中国の南北朝時代から唐にかけて普及していった書体です。文字を一画ずつしっかりと書くのが特徴です。
・素材
印鑑を作成する際にこの素材選びは必ず必要となっていきます。そこで、ここでは印鑑の素材にどんな種類があるのか紹介していきたいと思います。
印鑑の素材として最も代表的な素材といえば薩摩本柘でしょう。
これは柘という植物の中でも高級品とされている薩摩本柘を用いたものです。
薩摩本柘は繊維が詰まっているため、長期間使用しても印鑑の変化が少ないことが特徴です。
もう一つ代表的な印鑑の素材は黒水牛というものです。
これは水牛の角を加工して作り出したもので全身黒であることと、朱肉に印鑑が馴染みやすく、綺麗に判を押すことが出来るのが特徴です。また、最近人気が上昇している素材があります。
それは、チタンです。ペースメーカーや人工骨のどに用いられているこのチタンは人間に害の少ない金属となっていて、金属アレルギーの方でも使うことが出来る場合もあります。
また、優れた耐久性や耐熱性を備えていてどうしても保管に気を付けなければならない天然素材の印鑑と比べると保管に手間がかからずとても扱いやすい印鑑になっています。
今回はアルファベットの印鑑を作成に関してご紹介してきました。このようにアルファベットの印鑑を作成する際でも何か特別なステップを踏まないといけないというわけではありません。これを機に法人印鑑や外国人へのプレゼント用の印鑑を作成してはみませんか。