2020.2.20カテゴリー:印鑑について
「印鑑を英語で作る必要があるが、そもそも英語の印鑑があるのかわからない」
「印鑑を英語で作るときは、何か気をつけるポイントがあるの?」
英語で印鑑を作りたいとお考えの方の中には、以上のように英語の印鑑についてお悩みの方が多いのではないでしょうか。
そもそも、日本以外の国は、一部の国を除いてサインが主流で印鑑はほとんど使われません。
そのため、外国の方が日本に来るとこの印鑑の文化に対して戸惑うようです。
しかし、日本にいる限り印鑑は持っていないと不便が多いです。
今は不便に感じていなくても、長い間居住する場合、いずれ感じることは間違いないと言えるでしょう。
そのため、日本に移住された方はできるだけ早いうちにご自身の印鑑を作っておくことをおすすめします。
しかし、漢字名の印鑑を作るときと英語名の印鑑を作るときでは、手順や注意するポイントが変わります。
いざ使うときに困らないためにも、英語の印鑑を作る上での注意点を知っておきたいところです。
また、英語名の方にプレゼントとして印鑑を渡す場合もあると思います。
しっかりと日常で使える印鑑を渡すためにも、今回ご紹介するポイントは押さえておいてください。
実用できる印鑑を作成するためのポイントを多数ご紹介いたします。
英語の印鑑を作るためには注意点なども多いです。
ぜひ参考にしてください。
□銀行印とは?その役割と重要性
銀行印とは、銀行や信用金庫などの金融機関に登録するための正式な印鑑です。
この印鑑は、預金口座の開設や窓口での預金引き出しの際に使用されます。
近年ではATMやインターネットバンキングの普及により、銀行印を使用する機会は減少していますが、それでも銀行印の重要性は変わりません。
1:銀行印の定義と使用シーン
銀行印は、金融機関に登録された印鑑で、本人確認の手段として使用されます。
例えば、以下のような場面で利用されます。
・小切手や手形の発行
・クレジットカードの申込み
・光熱費などの引き落とし口座の開設
・住所や氏名、取引支店の変更手続き
2:銀行印と実印・認印の違い
銀行印は、実印や認印とは異なる役割を持っています。
実印は地方自治体に登録された印鑑で、不動産取引やローン契約、遺産相続などの公的な手続きに使用されます。
認印は日常生活での承認作業に使われ、登録や規制がないため自由に作成できます。
銀行印と実印は併用可能ですが、セキュリティの観点からそれぞれ別々に作成することが望ましいです。
3:銀行印の選び方
銀行印は、ネーム印やゴム印など劣化しやすいものは避けるべきです。
100円ショップやホームセンターで購入できる印鑑もセキュリティ上不適切です。
きちんとした銀行印を作成するために、印材にこだわることが大切です。
例えば、薩摩本柘や黒水牛、チタンなどの印材は、それぞれ異なる特徴やメリットがありますので、自分に合ったものを選びましょう。
□銀行印を作成する際のポイントと注意点
銀行印の作成にはいくつかの重要なポイントがあります。
適切な銀行印を選ぶことで、複製のリスクを減らし、長く使い続けることが可能になります。
ここでは、銀行印の作成における注意点を詳しく説明します。
1:複製の難しい書体を選ぶ
銀行印は、複製されにくい複雑な書体を選ぶことが重要です。
機械で簡単に彫れる書体は避け、手彫りや手仕上げの複雑なデザインを選びましょう。
書体の選択により、セキュリティの向上が期待できます。
2:手彫りや手仕上げの印鑑を選ぶ
銀行印の彫刻方法には、手彫り、手仕上げ、機械彫りの3種類があります。
手彫りは職人が全工程を手作業で行うため、最も複製されにくい印鑑となります。
手仕上げは荒削りを機械で行い、字入れと仕上げを手作業で行う方法です。
機械彫りは全て機械で行うため、手彫りや手仕上げに比べて複製されやすくなります。
銀行印は、できるだけ手彫りのものを選びましょう。
コストを抑えたい場合は手仕上げの印鑑がおすすめです。
3:破損しにくい印材を選ぶ
銀行印の印材選びも重要なポイントです。
印鑑が破損すると、再度印鑑を作成し、銀行での登録手続きが必要になります。
破損しにくい丈夫な印材を選ぶことで、長期間使用することができます。
例えば、黒水牛やチタンなどの耐久性の高い素材を選ぶと良いでしょう。
・印材の種類と特徴
薩摩本柘: 柔らかく加工しやすいが、耐久性に欠けることがあります。
黒水牛: 高い耐久性と美しい光沢が特徴です。
チタン: 非常に頑丈で、腐食に強い素材です。
琥珀: 美しい見た目と独特の質感が特徴ですが、価格が高めです。
これらのポイントを考慮して、適切な銀行印を選びましょう。
□英語で個人用の印鑑を作る上での注意点について
英語名の方の印鑑をしっかりと見たことがないという方は多いでしょう。
そのような方は英語名がカタカナとアルファベットどちらで表示されているのかご存じでしょうか。
実は、これは人によるのです。
英語名の方は、まず印鑑を作成する際にカタカナ表記かアルファベット表記かを選ぶところから始めるのです。
日本で使用する場合には、基本的にアルファべット表記の印鑑が無難と言えるでしょう。
認印ならカタカナの印鑑でも問題ありませんが、実印として登録する場合は戸籍もカタカナの登録をしている必要があります。
時と場合に合わせて使い分けるのが面倒であれば、アルファベット表記の印鑑を持っておくのがおすすめです。
アルファベットの印鑑を作成しておいた方がどのような場面でも使えるため、便利と言えるでしょう。
そのため、英語名の印鑑をプレゼントする際には、アルファベットにしておくのが無難かもしれません。
また、普段使いの認印としてカタカナ表記のものが欲しい方は、実印用にアルファベット表記のものを買った上でもう1つカタカナ表記のものを買っておいてくださいね。
*字数制限と大きさ
また、名前が長いことで名前の字数が印鑑に入りきるかどうかわからず、不安な方もいらっしゃるでしょう。
英語名はカタカナ表記にしても、アルファベット表記にしても文字数が多くなる傾向があります。
そのため、名前が長い方は印鑑にデザインされる文字サイズが小さくなってしまうのです。
また、場合によっては文字が入りきらないこともよくあります。
注文するお店を選ぶ際には、あらかじめ文字数の制限を聞いておくのがおすすめです。
お店選びの1つの基準になりますね。
また、アルファベット表記で印鑑に文字が入り切らない方もカタカナ表記なら文字が収まるということもありえます。
その逆も然りです。
基本的にアルファベット表記がおすすめである旨を上で解説しました。
しかし、カタカナにすることで文字が収まるのであれば、カタカナで印鑑を作ることも検討してくださいね。
その際、市町村で定められている実印の制限に引っ掛かっていないのかの確認は忘れないでください。
後にもご説明しますが、実印には規定があり、市町村によってはカタカナの印鑑は実印として認められない可能性があります。
*書体
漢字名の場合は偽造が難しい、複雑な形をした印相体などの書体が人気です。
しかし、アルファベットもカタカナも文字数が多いため、印相体など複雑な書体を採用してしまうと印鑑の作成が難しいです。
名前が長いことから、場合によっては漢字以上に読みにくい印鑑ができあがってしまいます。
英語名の印鑑の書体は、簡単な形をした楷書体などが人気です。
この書体は読みやすいので、英語名の方の印鑑にはおすすめの書体です。
そう言っても、中にはどうしても筆記体が良いなど書体にこだわりがある方もいらっしゃいますよね。
そのような場合には、こだわりの書体がそのお店で対応可能かどうか相談してみましょう。
もしかしたら対応可能かもしれませんからね。
しかし、複雑な書体の印鑑における注意点は、あまりに可読性が低いと実印としての登録ができない場合があることです。
そのため、複雑なデザインにおいて心配が残る場合は避けたおいたほうが無難です。
実印として登録する予定があるのであれば、可読性が高い楷書体か古印体にしておいた方が良いでしょう。
とは言っても、名前によって複雑な書体が可能かどうかは名前によって異なりますので、依頼する前にはお店に確認を取りましょう。
自治体における制限・名前・こだわりたい部分の3点を伝えることで、総合的にそのデザインがおすすめか否かをお店が判断してくれるでしょう。
*登録の可否
ここまで印鑑のデザインに関して説明しましたが、印鑑の作成において一番の注意点は登録の可否です。
実印の登録は各市区町村単位で行いますよね。
そのため、ルールもその市区町村ごとに異なるのです。
場合によっては英語表記が認められない場合があるので、印鑑の作成前には市区町村の役場に確認しましょう。
印鑑作成の前にあらかじめ確認しておくことで、せっかくの印鑑が無駄になるということはありません。
また、これは漢字名の方も同様ですが、印鑑の大きさや形にも規定もあります。
特に、文字数が多い英語名の方は、印鑑のサイズが大きくなってしまう傾向にあります。
そのため、印鑑の作成前にはルールについて入念に確認しておいてくださいね。
お店に伝えておくことで、名前の文字数と市町村のルールを加味した上で印鑑のデザインを一緒に考えてくれるでしょう。
形に関しては、一般的な円形・楕円形・四角形は問題なく受理されます。
しかし、輪郭が欠けてしまった状態の印鑑は登録できません。
そのため、印鑑の作成後は形が欠けないようにきちんと大切に扱ってくださいね。
以上、ここまでは個人の印鑑作成に関する注意点やポイントを説明しました。
なにか参考になることがありましたら、幸いです。
□外国人向け銀行印の作成と登録方法
外国人が日本で銀行印を作成・登録する際には、特有の手順や注意点があります。
特に、英語表記については事前の確認が必要です。
ここでは、外国人向けに銀行印を作成・登録する手順と注意点を詳しく解説します。
1:銀行印の作成手順
外国人が銀行印を作成する際の基本的な手順は、日本人の場合と大きな違いはありません。
ただし、名前の表記に関しては注意が必要です。
外国人の名前はアルファベットで構成されるため、漢字の印鑑と異なり特別な配慮が求められます。
まずは、使用する名前の表記方法を決定し、印鑑店でその表記に対応した銀行印を注文します。
2:英語表記の注意点
外国人が銀行印を作成する際に最も重要なのは、英語表記を受け入れるかどうかを事前に確認することです。
多くの自治体や銀行は、英語表記の印鑑を受け入れますが、全ての機関がそうではないため、事前確認が不可欠です。
英語表記の銀行印を作成する前に、住んでいる地域の市町村役場や取引先の銀行に問い合わせ、英語表記が許可されているか確認しましょう。
3:登録手続き
銀行印の作成が完了したら、次に登録手続きを行います。
外国人登録をしている市町村役場に、作成した印鑑を持参し、登録申請を行います。
登録には、パスポートや在留カードなどの身分証明書が必要です。
登録が完了すると、正式な銀行印として認められ、銀行での各種手続きに使用できます。
*外国人向けの追加アドバイス
外国人にとって日本の印鑑文化は馴染みのないものですが、日本での生活を円滑にするためには重要な要素です。
以下のポイントを押さえて、銀行印の作成と登録をスムーズに進めましょう。
印鑑のサイズやデザインも重要です。
自分の名前がしっかりと表示されるように、大きさや字体を選びましょう。
複数の印鑑を作成する場合、それぞれの役割を明確にしておくことが重要です。
銀行印、実印、認印の使い分けを理解し、適切に管理しましょう。
□会社名がアルファベット表記の法人用の印鑑を作る時の注意点について
ここまでの章では、英語名の方の個人用印鑑を作る上での注意点を紹介しましたが、お客様の中には法人用の印鑑としてアルファベット表記の会社名の印鑑を作る方もいると思います。
そこで今回は、そのようなケースに備えて法人用の印鑑作成について解説します。
近年は多くの外資資本の会社が日本に拠点を置いています。
また、日本の会社も海外を相手にビジネスをしているため、アルファベット表記の会社名も増えました。
会社名にアルファベットを使うことは法律的に問題ありませんので、印鑑もアルファベット表記で大丈夫です。
また、個人で印鑑を作成する場合に比べると、法人用の印鑑は気軽に作れます。
しかし、会社で使う印鑑が複数ある場合は統一しないと混乱を招きますので、注意してください。
印鑑の管理は入念に行うようにしてくださいね。
さらに、デザインに関する注意点として会社のイメージなどを加味することも大切です。
デザインを考える際には、いくつかの要素を加味した上で、その会社にふさわしい印鑑を作るようにしてください。
そうすることで、納得できる思いの詰まった印鑑が完成します。
この章では法人用の印鑑作成について解説しました。
ぜひここで解説したポイントを意識したうえで、素敵な印鑑を作成してくださいね。
□まとめ
今回は、英語名の方が印鑑を作る上での注意点をご紹介しました。
個人用も法人用も、まずはカタカナ表記かアルファベット表記を選んでください。
この時にサイズや字数に制限があるので、長い名前の方はお店に確認しましょう。
事前に確認をしておくことで、お店選びの際の基準になります。
また、書体は複雑なものよりも、読みやすい簡単な作りのものが人気で無難です。
なぜなら、英語名の場合は名前が長いことが予想されるからです。
名前が長い場合には、ご自身の名前がうまく家事に出ないことがあります。
そのため、できればシンプルな書体を選んでわかりやすく名前が表示できる印鑑にしてください。
実印ではなく普段使いであれば、自分の好きなデザインを選ぶのも良いです。
ただし実印登録する場合は読みやすいものを選ぶ必要がありますし、大きさや形にも規定があります。
作成前に市区町村の規定を確認するようにしましょう。
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