2018.3.10カテゴリー:印鑑について
近年、多くの外国人が日本に訪れていますよね。
日本に定住される方がいたり、長い間滞在して文化を学ぼうとしたりする人もいますよね。
皆さんの周りにも、そのような方々がいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、その人にプレゼントを贈る機会があれば、印鑑を贈ってみてください。
「なんで印鑑?」
このように思われる人がほとんどではないでしょうか。
では、その理由と作り方を一緒に見ていきましょう。
今回は、外国の方に印鑑を贈ってほしい理由と、英語の印鑑の作り方をお伝えします。
【外国の方に印鑑を贈ってほしい理由】
皆さんは日常生活や人生に印鑑を用いる文化が世界にどれくらいあるかご存知ですか?
その答えは、日本と韓国など、数か国です。
印鑑発祥の地とされる中国においても、一般の方々はサインで済ませます。
使っても公印や企業印ぐらいで、日常生活で使う機会はそうないそうです。
そのため、ほとんどの外国人の方にとって、日本の印鑑は珍しい文化としてみなされます。
印鑑であれば荷物もかさばりませんし、自分の名前が刻まれたアイテムはもらって嬉しいですよね。
プレゼントとして贈る場合は何も問題ありません。
ただ、長く生活している人に印鑑を贈り、それを生活でも使ってもらう場合は、いくつかのことに注意しなければなりません。
では、次にそれを見ていきましょう
【外国人に贈る印鑑に彫る文字】
外国人に贈る印鑑に彫る文字は、カタカナかアルファベットにしましょう。
カタカナで彫った印鑑を今後も使ってもらう場合、外国人登録でカタカナ名でも登録されているかどうかを確認してください。
登録されていなければ、印鑑としての効力を持てない可能性が出てきます。
どちらの表記で登録しているかを確認してから、文字の形式を決定してください。
また、実用的な印鑑として使ってもらう場合は、その重要性を伝えてあげましょう。
印鑑の文化を知らないため、その重要性がわからないかもしれません。
プレゼントに贈った印鑑がきっかけで、大きなトラブルに発展しないように、使い方を教えてあげましょう。
【外国人に贈る印鑑に彫る文字の書体】
外国人に贈る印鑑の正体は、どのような書体でも問題はありません。
ただし、日本人の印鑑とは異なり、文字数が倍近くあります。
そのため、複雑な陰影になってしまう印相体などの書体は、あまり好まれません。
古印体などの書体で印鑑を作成しましょう。
また、カタカナで作成する場合は、横書き、縦書きのどちらでも作成することができます。
横書きの印象が強いかもしれませんが、カタカナを縦書きで書くのもカッコいいかもしれませんね。
横書きで書かれた場合と、縦書きで書かれた場合をそれぞれ比較してみてはいかがでしょうか。
それに加えて、文字数の目安も定められています。
15ミリサイズの印鑑では、カタカナであれば20~25文字、アルファベットでは30~35文字程度が目安です。
この目安を基準に、サイズを大きくしたり、文字数を調整したりしてみてはいかがでしょうか。
【英語会社名の法人印について】
個人で親しいだけでなく、ビジネスで外国人の方と交流がある方もいらっしゃるでしょう。
その中には、日本で起業したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
場合によっては、相談を受けることもあるでしょう。
それに限らず、日本の方も海外向家の事業を行うために、英語の会社にしたいと考えている人はいますよね。
平成14年の商業規則改正によって、商号にアルファベットを用いることができるようになりました。
では、法人印にも英語を用いることはできるのでしょうか。
その答えは、「できる」です。
実は、法人用の実印にはサイズ以外の規定は、ほとんどありません。
英語に限らず、数字やデザインなども用いることができます。
勿論、法人印とは会社の証明印です。
どのような法人印にするにせよ、会社の名前は必ず入れましょう。
また、登録した商号が英語の社名でもカタカナの印鑑で登録できます。
法人印は個人の印鑑よりも自由に登録することができるため、わかりやすさを優先して作ってみてはいかがでしょうか。
今回は、外国の方に印鑑を贈ってほしい理由と、英語の印鑑の作り方をご説明しました。
贈った印鑑を実印登録してもらう際、何か特別な作業は必要ありません。
外国人登録をしている役場に印鑑を持参して、登録を行うだけです。
日本人と同じように登録することができます。
印鑑と同じ文字でないと登録できないことに注意しておいください。
一緒に行ってあげると、安心して登録できるかもしれませんね。
ただ、自治体によっては英語での登録を認めていないところもあります。
印鑑を作る前に、実印登録ができるかどうかを調べておいてください。
日本の文化は世界の中でも独特です。
私達の想像以上に、外国の人は日本の様々な事に興味を抱いています。
印鑑などを使って、触れてもらえる機会を提供してみてはいかがでしょうか。