2018.7.20カテゴリー:印鑑について
皆さんこんにちは。
女性の方で印鑑の書体ってどれにすればいいか悩んでいる、そんな方はいらっしゃいませんか。
ここでは、印鑑の書体にはどんなものがあるのか、また、その書体はどういった使用方法がお勧めなのか、女性に人気なのはどの様な書体なのかご紹介していきたいと思います。
【印鑑の書体】
印鑑の書体には数多くのものがあります。
それぞれの書体に特徴があり、おすすめの使用方法があります。
ここでは、その種類と特徴についてご説明いたします。
・篆書体
篆書体とはこれからご紹介していく印鑑に使われている書体の中でも歴史のある古い文字で、中国の戦国時代に発達した文字です。
中国最古の石刻である石鼓文に用いられた大篆という文字が起源といわれています。
またその文字の起源から文字のバランスが取れています。
また、日本で使われているお札に押されている印鑑もこの書体です。
古くから使われていた文字であり、現代使われている文字とは少し異なるため、読むことが難しく、偽装することが難しい文字であるという特徴があります。
・印相体
前述の篆書体を原型としていて主に戦後に広まりました。
印鑑の枠が中の文字とつながっているため欠けにくいこと、可読性が低く、セキュリティーの高い文字となっていることといったメリットがあります。
ですが、その読みにくさ故に役所や印鑑次第では印鑑登録を認めてもらえない場合がまれにあります。
・太枠篆書体
普通の篆書体の印鑑よりも周りの枠が太くなったものです。
周りの枠が太くなった分、文字そのものは篆書体よりも文字の部分が細い仕上がりになっています。
そのため、朱肉が詰まりにくくなる、文字が柔らかく、軽やかな感じになるといったメリットがあります。
・古印体
古印体は我々が普段から使っている漢字がベースとなっています。
そのため、読みやすい書体となっています。
読みやすいからセキュリティー性能に問題があるのではないかと思った方もいると思いますが決してそういったわけではなく、線の太さが均一ではないため、きちんと偽装されにくくなっています。
また、文字と印鑑の枠がつながっているところがあるため、枠の強度が上がっています。
・隷書体
この隷書体は日本銀行券にも用いられていて、文字が横長であることが特徴的です。
篆書体が起源となっていて、その篆書体を直線的にして作られたため、読みやすくなっています。
その読みやすさから主に認め印として用いられています。認め印などに用いられています。
・楷書体
楷書体は今使われている文字のことです。
こちらは実印としてはあまり用いられず、認め印用いられることが多いです。
・行書体
行書体は楷書体を少し書き続けした書体です。
こちらも認め印として用いられることが多いです。
このように数多くの書体がありますが、女性のお客様には太枠篆書体が人気でありおすすめです。
なぜならこの文字はほかの書体の印鑑よりも文字が細くなっているため、文字に重さがなく文字のデザインが女性向きの文字となっているからです。
ですが、デザイン性よりもセキュリティーの高さを優先させたいという方もいらっしゃると思います。
そのような方には太枠篆書体よりも篆書体または印相体で印鑑を作ることをおすすめします。
文字が柔らかく女性向きです。
次に、印鑑にはフルネームを彫るべきなのかまたは名前だけを掘るべきなのか、ということですが、未婚の女性の方は自身の下の名前のみの印鑑を作ることをおすすめします。
そうすれば、結婚して名字が変わった場合でも使うことが出来るからです。
そのため、既婚の女性の方はフルネームの印鑑を作ることをお勧めしています。
もう一つ縦書きと横書きどちらにすればよいのかということですが、女性の場合、実印も銀行員も横書きにするのがおすすめです。
なぜなら、文字を横に並べるということは安定を表すため縁起がいいとされています。
さらに、下のお名前だけで印鑑を作ることがある女性用の実印は横書きの方がバランスの取れた仕上がりになるというメリットがあるからです。
一方、認め印は女性も縦書きで作るのがおすすめです。
また、女性の実印の大きさは13,5ミリメートルか15ミリメートルのものを使用することが一般的となっています。
今回は女性の方が印鑑を作る時どのような書体にすればよいのか説明させていただきました。
最後にまとめさせていただくと、実印を作る際、文字のデザイン性に焦点をあてて考えたいのであれば太枠篆書体の横書きを、セキュリティー性能の高さを重視したいと思っている場合は篆書体もしくは印相体の横書きのものがおすすめです。
また、認め印であれば、楷書体もおすすめです。
未婚の女性の方は名前のみの印鑑、既婚の女性の方はフルネームの印鑑を作成するのがおすすめです。
印鑑には色々な種類があり、自分の好きなように作ることが出来ます。ぜひ、この際に自分にあった印鑑を作ってはみませんか。