2017.4.26カテゴリー:印鑑について
学生の皆さん、こんにちは!
前回は、意外と知らない印鑑の種類として、「銀行印」についてお伝えしました。
今回は、印鑑の中でも最も皆さんに馴染みのある、「認印」についてお話しします。
前回までに紹介した、他の種類との違いにも触れながら説明していきますのでこれが初めてだという方もご安心ください。
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「認印」とは?
市町村への登録が必要であった「実印」や、
銀行への届によってできる「銀行印」と違って、
「認印」は何の登録も行っていない印鑑になります。
何の登録も行わなくていいがゆえの使いやすさはあるのですが、
その分印鑑としての信頼性が下がってくるのです。
どのように信頼性の面で他の印鑑と変わってくるのか、
「認印」の役割について見ていきましょう。
簡易的な印鑑
市町村等への登録を行わない「認印」は、
宅配や郵便などの受け取りで簡単に使うことができます。
その人の確認や承認の印としてサインのように使うことができる、
言わば簡易的な印鑑と言ったところです。
もともと欧米では印鑑と言ったものはなく、
全てがサインで済まされてしまうため、
印鑑はサインを表すものと言っていいでしょう。
それを場面毎に分類して、重要性を区別しているのです。
「認印」の証明能力
それでは「認印」の証明能力がどの程度のものかというと、
「認印」で可能とされている書類や契約に関しては、
もちろん本人承認済みの証拠として使うことができます。
それを「認印」では、他の人がなりすませる可能性があるということで、
「実印」や「銀行印」の使用を要求していることがあるのです。
たとえば、資金貸借の契約を「認印」だけで可能だとしてしまうと、
100均に売っている印鑑を持っていくだけで、
その人になりすませるということになります。
もちろんその他にも本人を証明するものが必要となるでしょうが、
少なくとも印鑑に関してはそれで本人と認められてしまうのです。
本人を証明するものとして、顔写真付きの身分証明書などが求められず、
印鑑とその証明だけでいいという場合もあります。
その場合には、もちろん「認印」ではなく、
「実印」の持参が求められると思いますが、
それは「実印」とその証明書が、本人を照合するのに、
十分な証拠能力を持っているということを表しており、
それは「認印」にとってかわることはできないですよね。
そういった意味で、「認印」の証明能力は低くなります。
「認印」としての「シャチハタ」
「認印」とは、印鑑登録がなされていない印鑑のことを指しますが、
そもそも「実印」になる基準をみたしていない「シャチハタ」も、
必然的に「認印」ということになります。
しかし、「シャチハタ」を「認印」とみなす場合には、
少し注意が必要です。
重要な場面での「認印」
契約の締結や文書内容の承認などの意味で、
書類の最後に印鑑を求められるケースというのはあると思います。
そのような場合、契約が大そうなものでなければ、
「シャチハタ」での押印が可能とされる場合が多いでしょう。
たとえば、アルバイトの雇用契約書などは、
学生の皆さんも書いたことがある方もいらっしゃると思いますが、
その際、印鑑に朱肉を用いるようにといった指摘はなく、
ほぼ100%「シャチハタ」での押印が可能だったと思います。
つまり、アルバイトの契約程度の内容であれば、
インクを使った「シャチハタ」でも問題ないのですが、
それよりも大きな契約や文書内容になった際は、
防犯性の面から朱肉を使った「認印」を使うのがおすすめです。
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雇用契約書に適した印鑑の種類とは?
個人が使う印鑑には、「実印」・「銀行印」・「認印」・「役職印」などが挙げられます。
「契約に使うものだから、「シャチハタ」などではなく、「実印」のようなきちんとした印鑑を使うべきなのではいか」と考える方もいらっしゃるでしょう。
では、雇用契約書に適した印鑑の種類には何が挙げられるのでしょうか。
まず、結論からお伝えすると、「実印」・「銀行印」である必要はありません。
「実印」は、家の土地や不動産を購入するとき、自動車の購入・売却をするとき、保険に加入するときなどの重要な契約で使用します。
「銀行印」は、銀行などの金融機関で使用します。
そのため、重要なものという意識でこれらの印鑑を使用しても良いですが、雇用契約書に使用する必要はありません。
むしろ、会社に持参したときに無くしたり、盗まれたりするといけないのであえて持ち出す必要はありません。
雇用契約には、「実印」・「銀行印」以外に、「シャチハタ」のようなスタンプ型の印鑑が使用できます。
また、民事訴訟法228条より、印鑑でなくてもサインがあれば法的効力が発生します。
銀行での届出印は、スタンプ型印鑑が認められていないため、雇用契約書で使用しても良いのか不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。
実は、仕事で使用している認印は、労働法において印鑑に関する規定はないため、スタンプ型印鑑でも問題はありません。
ただし、会社側が別の印鑑を求める場合は、それに応じてください。
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「シャチハタ」を使って良い書類とダメな書類の違いを解説します!
上記で、雇用契約では「シャチハタ」のようなスタンプ型印鑑を使用しても良いとお伝えしました。
しかし、書類によっては「シャチハタ」が使えない場合もあります。
では、「シャチハタ」が使える書類と、使えない書類にはそれぞれ何が挙げられるのでしょうか。
「シャチハタ」を使って良い書類
・宅配便などの荷物の受け取りの代わりになるサイン
・回覧板などのサインの代わり
・書類を確認したことを示すサインの代わり
先ほどご紹介したように、会社側から印鑑の指定がない雇用契約書の他に、上記のような場合で「シャチハタ」が使えます。
「シャチハタ」を使うとダメな書類
・税務署や役所に出す申告書、申請書、届出などの公的な書類
・不動産契約書、借入契約書などの契約関係書類
・議事録など保管が必要な書類
上記のような、長期間保管する必要があったり本人確認が必要であったりする書類では、「シャチハタ」を使えません。
朱肉を使って印鑑を押す必要があるので、気をつけてください。
では、なぜ「シャチハタ」を公的な書類や契約書で使うことができないのでしょうか。
1つ目の理由は、印鑑の形が変わるからです。
ゴムにインクが浸み出す特徴を持つ「シャチハタ」。
見た目ではわかりにくくても、実印に押していくと、少しずつゴムの形が変わって、印鑑の形も変わってしまうのです。
2つ目の理由は、インクが消えてしまうからです。
「シャチハタ」のインクは、ゴミでも浸み出すように浸透性が高いです。
つまり、インクの粒子が細かく、消えやすいことを意味します。
何年も経つと、印影が薄くなってしまうため、長期間保管する書類には向いていないことがわかります。
3つ目の理由は、誰でも手に入れることができるからです。
百円均一ショップに行っても購入できるように、「シャチハタ」はどこでも購入できます。
できれば、印鑑は人によって異なるものが望ましいため、どこでも誰でも手に入れられる「シャチハタ」は敬遠されています。
□シャチハタとは?印鑑との違いは?
「シャチハタ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか。多くの人は、あの赤いインクでポンと押すスタンプをイメージするのではないでしょうか。
しかし、実は「シャチハタ」は、単なるスタンプの名前ではありません。
1: シャチハタの正体は「インク浸透印」
「シャチハタ」は、愛知県名古屋市に本社を置く「シヤチハタ株式会社」の商標です。
そして、このシヤチハタ株式会社が開発したのが「インク浸透印」と呼ばれる印鑑なのです。
つまり、「シャチハタ」とは、インク浸透印の代名詞として使われているわけです。
2: 印鑑との違いは3つ。
では、シャチハタ(インク浸透印)と一般的な印鑑には、一体どのような違いがあるのでしょうか。大きく分けると、以下の3つの違いがあります。
・朱肉とインクの使い分け
印鑑は、朱肉を使用する必要があるのに対し、シャチハタはインクが内蔵されているため、朱肉なしで押印できます。
印鑑を押す際には、朱肉を用意し、印鑑台に朱肉を付けてから押す必要があります。
一方、シャチハタは、朱肉を使う必要がなく、そのまま押すことができるため、手軽に印鑑を押したい場合に便利です。
・印面の作成方法
印鑑は、伝統的な手法で作られた彫刻印が一般的です。
熟練した職人が、印材と呼ばれる素材に文字や図柄を丁寧に彫刻していきます。
一方、シャチハタは、ゴム製の印面を使用しており、機械で製造されます。
そのため、印鑑に比べて製作費用が安く、短納期で作成できるというメリットがあります。
・印鑑の素材
印鑑の素材には、象牙、水晶、黒水牛など、さまざまな種類があります。
高級な素材で作られた印鑑は、高価ですが、耐久性があり、長く愛用することができます。
一方、シャチハタは、ゴム製の印面を使用しており、比較的安価です。
また、素材の特性上、印鑑に比べて耐久性は劣るため、頻繁に使用する場合は、定期的な交換が必要となります。
□認印とシャチハタの使い分け
認印は、印鑑登録をしていない印鑑の総称です。
そのため、朱肉を使用するタイプの印鑑も、シャチハタも、いずれも認印として使用することができます。
しかし、認印の中でも、シャチハタが使用できない場面があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、具体的な利用シーンを挙げることで、最適な認印の選び方を解説していきます。
1: メリット・デメリットで使い分ける
朱肉を使用するタイプの印鑑は、認印として広く使用できる上、印面が変形しにくい点がメリットです。
一方、朱肉や印鑑マットが必要な点はデメリットといえるかもしれません。
シャチハタは、朱肉や印鑑マットが不要で、連続して押せるため、利便性が高い点がメリットです。
しかし、印面が変形しやすい、インクの補充が必要などの手間がかかる点や使用が認められていない場面がある点はデメリットといえます。
2: 利用シーンの違いで使い分ける
認印の利用シーンとしては、以下の例が挙げられます。
・郵便物の受取
・契約書の控え
・書類の確認
・銀行の預金口座開設
これらの場面では、朱肉を使用するタイプの印鑑でも、シャチハタでも使用することができます。
しかし、以下のような場面では、シャチハタは使用できない場合があります。
・不動産の売買契約
・重要な書類の署名
・公的な書類の提出
これらの場面では、印鑑登録をしている印鑑が必要となります。
そのため、シャチハタではなく、朱肉を使用するタイプの印鑑を使用する必要があります。
□シャチハタを長く使うための方法
シャチハタは、手軽で便利な印鑑ですが、印面のゴムが経年劣化しやすい素材であるため、丁寧な扱い方を心がける必要があります。
長く愛用するためには、以下の点に注意しましょう。
1: 丁寧な保管と使用
シャチハタは、直射日光や高温多湿の場所を避け、風通しの良い場所に保管しましょう。
また、使用後は、印面についた汚れを拭き取り、しっかりと蓋を閉めて保管してください。
2: 劣化のサインに注意
シャチハタが劣化すると、印面がかすれたり、インクが滲んだりすることがあります。
また、ゴム素材に紙面の繊維が詰まってしまうこともあります。
このようなサインに気づいたら、買い替えを検討しましょう。
3: 定期的なメンテナンス
シャチハタのメンテナンスは、基本的にできません。
しかし、印面についた汚れを定期的に拭き取ったり、インクを補充したりすることで、寿命を延ばすことができます。
4: 買い替えの目安
シャチハタの寿命は、使用頻度や保管状態によって異なります。
しかし、一般的には、2~3年で買い替えるのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、学生の皆さんが意外と知らない印鑑の種類として、
「認印」についてお伝えしてきました。
皆さんが良く持っておられる、もしくは普段お使いになられる、
「シャチハタ」も「認印」の一つですが、
ケースに入っていて朱肉をつけるタイプの「認印」とは、
また違ったものであるという認識を持っておくのがよいでしょう。
正しい知識を持って、適切な場面で適切な印鑑を使えるようにしたいですね。
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