2018.6.10カテゴリー:印鑑について
実印を作る機会は一生に数度。
「どうやって作ればいいんだろう…」と悩まれる方も少なくないです。
それに加えて、作り方を調べても情報が少ないですよね。
だからと言って、何もしないわけにもいきません。
そこで今回は、実印の作り方をご説明します。
この記事を参考に、安心して自分にふさわしい印鑑を手にしてください。
【実印のサイズ】
実印のサイズは男性と女性で変わります。
認印や銀行印との区別をつけるために、それらよりも一回り大きめに作られるのです。
具体的には、男性は15mm以上、女性は13.5mm~15mmとされています。
まずは、男性のサイズから詳しく見ていきましょう。
男性が実印を作られる場合、15mmを基準として作られることをオススメします。
15mmは実印で最も一般的な大きさです。
どんなサイズにしようか迷ったときは、15mmを基準に選んでください。
中には、「せっかく実印を作るんだから、見栄えが良いのを作りたい!!」と考えられている人もいるでしょう。
その方々は、15mmよりも大きいサイズを選んでみてはいかがでしょうか。
具体的には、16.5mmや18mmです。
実印を使う機会はそう多くありません。
人生の大切な場面で活躍する印鑑です。
そういう場面にふさわしい印影を付けるために、一回り大きい印鑑を選ぶ人も少なくありません。
大きいサイズの印影は見栄えが良く、しっかりとした印象を与えられるため、大きいサイズも考えてみてはいかがでしょうか。
続いて、女性のサイズです。
一般的には13.5mmと15mmとなっています。
「どっちのサイズを選ぼうか」と悩んだ際は、名前の文字数で決めてみてはいかがでしょうか。
女性の実印は名前を彫る人が多いです。
結婚によって姓が変わることがあるため、そのことを考慮して、名前を実印に掘る人が少なくありません。
名前が1文字なら13.5mm。
名前が2文字なら、13.5mmか15mm。
名前が3文字以上でも、13.5mmに収められます。
ただ、人によっては窮屈な印象を受けるかもしれません。
そのような場合は、15mmにしてみてください。
印鑑において1.5mmの違いは大きいです。
それでも迷ったときは、13.5mmと15mmの両方のサンプルを出してもらい、検討してみてはいかがでしょうか。
【印面に掘る文字】
印面に掘る文字もサイズ同様、男性と女性で変わります。
男性はフルネーム、女性は名前です。
それぞれの理由を見ていきましょう。
まずは男性からです。
フルネームの印面にする大きな理由としては、偽造と間違いの防止です。
実印は個人を証明する印鑑とされます。
苗字の実印も問題があるわけではありません。
しかし、偽造されやすかったり、家族と間違えてしまったりする可能性があるのです。
このような事態を防ぐために、フルネームの実印にすることが推奨されています。
続いて、女性です。
名前のみの印面にする理由は、先ほども述べたように、結婚によって姓が変わることが挙げられます。
苗字やフルネームの実印を作成した後で、結婚し、姓が変わってしまえば、その印鑑は使えなくなってしまうのです。
ただ、最近では女性の社会進出する機会が増えてきました。
人によっては一家の長の立場になったり、会社で重要な位置に立っていたりする方もいらっしゃるでしょう。
そのような方はフルネームで印鑑を作成してください。
名前のみが良いというのは、昔の風習です。
「そうしなければならない」というわけではないため、皆さんの都合に合わせて、どのような印鑑にするかを決めてください。
また、彫る向きも男性と女性で異なります。
男性は縦向きで彫りましょう。
縦書きの実印には、「成長」、「発展」、「繁栄」などの意味があるとされます。
それに対して、女性は横向きです。
横書きの実印には「安定」や「守護」などといった意味があります。
異なる文字の向きの印鑑を夫婦でそろえることで、家庭を守るという意味になるそうです。
印鑑にはあらゆることに意味があります。
実印を作る際には、印鑑を構成する1つ1つの要素について調べてみてはいかがでしょうか。
【実印の書体】
実印に適しているのは「印相体(吉相体)」です。
この書体は古来中国で作られた篆書体が基となっている書体です。
印鑑によりふさわしい文字となるように改良されました。
この印相体(吉相体)がふさわしい理由としては2つあります。
1つ目は、文字が複雑であることです。
印相体の基となっている篆書体は可読性が低い特徴があります。
それに手が加えられた印相体では、可読性がより低くなっているのです。
そのため、偽造がされにくくなっています。
人生を支える実印が偽造されたとなれば、今後の人生にあらゆる不都合が生じてしまうでしょう。
他の書体を選ぶ際にも、可読性の低さには必ず目を向けるようにしてください。
2つ目は、縁起の良さです。
印相体は吉相体とも呼ばれ、縁起が良い書体とされています。
印面の文字が八方の末広がりとなっているため、外へ伸びようとしている印象を受けるのです。
そこから成長を予感させるため、縁起が良いとされています。
人生に数度とない実印を作る機会です。
縁起などの面に注目してみてはいかがでしょうか。
今回は、実印の作り方をご紹介しました。
記事の中で何度もお伝えしましたが、実印はあなたを表す印鑑です。
急いでいるからと言って、こだわりを持たずに作ってしまっては後悔してしまうかもしれませんよ。
しっかりと余裕をもって、実印を作成するようにしてください。