2021.7.19カテゴリー:印鑑について
実印は公的に認められた印鑑であるため、悪用されると大きな損失を被る可能性があります。
悪用されないようにするためには、適切に保管することが大切です。
そこで今回は、実印の保管場所について解説します。
印鑑を長持ちさせるための掃除方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
□実印をキレイに保つためには保管場所が重要!
実印をキレイな状態で保つためには、ケースに入れて保管することが大切です。
では、なぜケースに入れておく必要があるのでしょうか。
それは、印鑑は温度や湿度の変化を受けやすいからです。
印鑑は、急激な温度変化や乾燥・多湿の環境が苦手と言われており、そのような環境で保管するとヒビの原因になることがあります。
ハダカのままで引き出しに放り込んだり、クーラーやヒーターの風が直接当たるところに置いたりしている方はいらっしゃいませんか。
実印にヒビや欠けがある場合は、実印としての効力を失ってしまい、新しい印鑑を再度登録する必要があります。
実印の管理不足で余計な手間がかかるのは困りますよね。
印鑑をハダカのままで保管している方は、すぐにケースに入れて、大切に保管しましょう。
牛角白・黒水牛・本柘植のような伝統的な印材は、「桐箱
」で保管するのがおすすめです。
桐箱は、昔から高価な宝飾品や美術品などの保管に使用されてきました。
湿度管理に優れており、また防虫効果も高いため、大切な実印の保管にはぴったりです。
すでにご家庭に桐箱がある方はもちろんのこと、保管ケースの購入をお考えの方は、実印を桐箱の中で保管し、美しい状態をキープしましょう。
□実印の危険な保管方法とは?
あまり知られていませんが、実印を保管する際にやってはいけないことがあります。
「初めて聞いた」という方は、これから紹介するポイントをしっかり覚えておいてください。
それでは、実印の危険な保管方法を3つご紹介しましょう。
1つ目は、実印と印鑑証明書を一緒に保管することです。
実印は印鑑証明書と合わせて使用することで、法的な効力を発揮します。
そのため、これら2つを一緒に保管していた場合に、どちらも盗まれてしまうと大変な被害を受ける可能性があります。
実印と印鑑証明書は、必ず別々の場所に保管しましょう。
2つ目は、住所・氏名が分かるものと一緒に保管することです。
例えば、財布を落とし誰かがそれを拾った場合、実印と保険証があれば、簡単に印鑑登録証を作成できてしまいます。
このように、なりすましで契約が行われ、いつの間にか借金の連帯保証人にされているという事例も少なくありません。
そのため、免許証や保険証など住所・氏名がはっきり分かるものとは、一緒に保管しないように注意しましょう。
3つ目は、親戚や友人などの他人に預けることです。
親戚なら安心でき、大丈夫なのではと思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、実印を預かっていた親戚や友人が騙されるというケースもあります。
予期せぬトラブルに巻き込まれないためにも、実印はご自宅で保管しましょう。
□実印を長く使うための掃除方法をご紹介!
ここまでは、実印の保管場所や保管する際の注意点について解説しました。
次は、実印を含めたすべての印鑑をキレイに保つ手入れ方法を紹介します。
印鑑の汚れがなかなか取れず困っている方は、ぜひお役立てください。
印鑑の汚れの原因と言われているのが、朱肉汚れです。
細かい部分の汚れは、ティッシュや布でしっかり拭き取っても、なかなかキレイにできません。
そのような細かい汚れがほこりとくっつき、積み重なって固まります。
朱肉汚れは印鑑の劣化を促進するため、定期的に掃除しましょう。
では、どうすれば朱肉汚れをキレイに取れるのでしょうか。
まずは、印鑑専用のブラシ、もしくは毛先の柔らかい歯ブラシを準備してください。
力を入れすぎると傷つく可能性があるため、適度な力で小刻みに印面を磨きましょう。
印面をしっかり磨いた後は、柔らかい布などでさらに細かい汚れを落とすとキレイになります。
印鑑を手入れするとき、爪楊枝などの細く硬い棒で印面をほじくる方がいらっしゃいますが、この手入れ方法はあまりおすすめできません。
なぜなら、印面が削れて傷つくだけでなく、欠ける原因にもなるからです。
また、ブラシでのお手入れは、毛先の柔らかいものを使用したとしても、頻繁には掃除しないようにしましょう。
最後に、印鑑を掃除する際のとっておきの裏技を紹介します。
準備するものは、どのご家庭にも必ずある輪ゴムです。
輪ゴムに人差し指と中指を通し巻きつけ、印面をこするだけで簡単に汚れが取れます。
手元にブラシを用意できない方は、ぜひ輪ゴムを試してみてください。
□まとめ
今回は、実印の保管場所やお手入れ方法について詳しく解説しました。
実印を印鑑証明書や本人確認書類などと合わせて保管することはとても危険です。
現在、一緒に保管している方は、すぐに別々の場所に保管しましょう。
実印の保管に関してご質問等がありましたら、お気軽に当社までご連絡ください。