2019.11.5カテゴリー:印鑑について
家や車を購入する時等、重要な契約時に必要となるのが実印です。
そこで気になるのが、実印を作る際にフルネームにするか、苗字にするかですよね。
「印鑑にはフルネームと苗字だけのものがあるけど、どんな違いがあるのだろう」
「実印は長い間使うから実印作りには、失敗したくないな」
今回は、このようにお悩みの方に向けて、実印をフルネームにするか、苗字にするかについて解説します。また、実印を作成する時のおすすめのサイズや書体についても解説します。ぜひ参考にしてみてください。
※フルネームの実印は縁起が悪い?!についての解説もありますので是非とも最後までください。
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□実印とは
実印とは、市区町村での登録がされていて、必要に応じて印鑑証明を求められる印章のことです。
登録時には、実印と印鑑登録証明書が渡されます。
もし、実印と印鑑登録証明書をなくすと、他人がなりすましで使用することが可能になってしまうので、必ずこの2つは個人で管理して大切に保管しましょう。
□おすすめの実印の書体
実印で書体を決める時に注意することは、防犯性が高い書体かどうかです。
実印は、住宅を購入する時や起業する時といった大きな買い物の契約の際に使用します。
印鑑は重要なものなので、どんな書類かわからず押印すると、大きなトラブルに巻き込まれる可能性があります。次に、別におすすめの書体を解説します。
*男性におすすめの書体
おすすめの書体は印相体(吉相体)です。八方に広がる形のため、縁起もよく、力強さもあります。起業をする時や大きな買い物をする際の実印を作成する時は、縁起と同時に風格を感じる字体を選びましょう。また、文字がくっついており、複雑なので偽造されにくいです。実印の書体で、1番安全性が高いでしょう。
*女性におすすめの書体
女性におすすめの書体も印相体ではありますが、印相体よりエレガントな印象のある篆書体も人気です。
篆書体は象形文字のようで、エレガントさを感じられるでしょう。
印影の美しさが人気の書体です。印相体の起源ということもあり、安全性も高いでしょう。
□実印のサイズ
*サイズで注意すること
実印として登録できる印鑑にはサイズの規定があります。
サイズは印鑑の長さでなく、ハンコの印面です。実印の規定は、印面が8.0mmから25.0mmの正方形に収まる大きさです。印鑑通販サイトで販売されているハンコは、10.5mm〜24.0mmの実印がほとんどでしょう。
通販で買う場合は、規定については心配する必要はないでしょう。
実店舗で注文したり、自分で作成したりする場合は規定の範囲内で作りましょう。
*おすすめのサイズ
一般的におすすめのサイズは16.5mmです。
しかし、この大きさで作らなければいけないわけではありません。
15.0mmや18.0mmで作られることもあるでしょう。
男性におすすめのサイズは、16.5mmまたは18.0mmです。
女性は15.0mmまたは16.5mmです。性別による実印のサイズの違いは、昔からの慣習や手の大きさ、持ちやすさの違いに関係しています。自分の手に対して印鑑が小さすぎると、キレイに押すことが難しいでしょう。
※上記のサイズに関する感覚は現代では少し古いものであり、
最近では性別に関係なく大きめ、16.5mm以上を実印として作成される方が多いです。
□実印はフルネームと苗字どっち?
おすすめなのは、フルネームの実印です。
価格の違いは特にありません。フルネームの実印にすることで、親や子供の間で取り間違えを防げます。そのため、防犯性が高まるでしょう。男性と女性によって違いはあるのか解説します。
*男性
フルネームを採用している方が多いでしょう。
苗字のみだと似ている印影が多くあり、詐欺に使われる確率が上がるでしょう。
また、親や子供がそれぞれ苗字のみの実印を持っていた場合、苗字のみだと混乱し間違えてしまうことがあります。フルネームで作ることで防犯性が高まるでしょう。
最大8文字程度の漢字を入れられるので、長くなければフルネームで作ることをおすすめします。
*女性
結婚すると苗字が変わることが多いので、男性に比べてフルネームの実印を使っている人は少ないでしょう。
実印は、名前のみでも作成できます。
名前のみの場合は、結婚後も使用できるので便利ですね。
しかし、名前のみでは偽造しやすく防犯性が低いでしょう。
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また、印相学では、女性のフルネームの実印は後家相とされています。
後家相とは、フルネームの実印を使うと女性の運勢が強くなりすぎ、男性と対立を引き起こすと言われています。そのため縁起が良くないとされています。これから結婚を考えている場合は名前だけで実印を作り、結婚した際にそのまま使うか、フルネームの印鑑を作り直しましょう。
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※上記記述は古い考え方で、当店では同意しておらず、
現代では女性の方もフルネームで作成される方もたくさんいらっしゃいます。
未婚の場合でもフルネームで作成をし、結婚時には「心機一転」ということで再作成をご夫婦でされることも多いです。
ご自身の考えに合わせて決めると良いでしょう。
※量販店の印鑑店は秘密にしたい!触れられたくない秘密!
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□フルネームの実印を使用する理由
実印をフルネームで作成することが一般的とされていますが、必ずしも必須ではありません。
フルネームを使用する理由として以下2点があげられます。
1:偽造防止
契約をはじめ、さまざまな重要な場面で本人確認の手段として必要な印鑑ですが、フルネームで作成することにより、偽造やなりすましを防ぐことにつながります。
印鑑の文字数が多いほど偽造が難しくなるため、フルネームで実印を作成することが推奨されています。
これにより、印鑑の個性が強まり、他人による不正使用のリスクを軽減できます。
2:個性の表現
実印は単なる認証ツールではなく、自己のアイデンティティを示すアイテムともいえます。
フルネームの使用は、自身の個性や存在を強く表現することが可能です。
会社経営をしている方や家が本家で跡継ぎになっている方など、さまざまな理由から実印にフルネームを使用している方がいらっしゃいます。
また、名前がひらがなの方は実印をひらがなで作成し、印鑑登録をすることも可能です。
ただし、住民票に記載されている名前と一致する必要があるため、注意が必要です。
実印をひらがなで作成する際は、セキュリティーを高めるため、複雑な書体、そして手彫りの実印がおすすめです。
実印はフルネーム、苗字のみ、または名前のみでの作成も可能ですが、フルネームを使用することで本人確認において重要な印鑑をなりすましから守り、個性を持たせられます。
印鑑は人生において重要な役割を果たすアイテムなので、状況に応じて最適な選択をすることが推奨されます。
□バランスを考慮!漢字一文字や三文字の印鑑作成術
実印作成では、バランスが重要な要素となります。
漢字一文字や三文字の名前で美しくバランスの取れた印鑑を作成するポイントには、書体の選択や「印」「之印」の追加などがあります。
1:書体選びでバランスをとる
日本人の名前には、漢字で四文字が多いとされていますが、一文字や三文字の名前も少なくありません。
このような場合、書体の選択が印鑑の印象を大きく左右します。
フルネームで3文字の場合、姓名を2列に分けて配置するときれいなバランスを保てます。
また、書体によって見栄えを高められ、特に奇数の文字数の場合、印相体(吉相体)がおすすめです。
印相体(吉相体)は、上記にもあるように中央から八方に広がる書体であり、見た目の印象がバランスの良さを感じさせる効果があります。
2:「印」「之印」の追加で美しさを追求
バランスが取りにくいと感じる場合、「印」や「之印」を文字に追加する方法があります。
これらの文字を入れることで、印鑑の全体的なバランスを整え、美しい印影を作り出せます。
「印」や「之印」の追加は、印鑑登録においても有効であり、戸籍上(住民登録)の名前と共に、これらの文字も印影として認められています。
3:書体確認サービスの利用
特に奇数文字数の名前の方は、印影がイメージしにくい場合があります。
しかし、書体確認サービスを利用することで、イメージと仕上がりの差異を軽減できます。
書体確認サービスでは、さまざまな書体やサイズ、そして文字の組み合わせを具現化できるため、より自分にあった印鑑を選べます。
また、メールやファックスで具体的な印影デザインを確認でき、大切な実印をお客様の納得のいく形でオーダーできます。
漢字一文字や三文字の実印作成においては、書体選びや「印」「之印」の追加、書体確認サービスの活用がキーとなります。
これらのポイントを押さえることで、バランスの取れた、自分だけの個性的な実印を作成できます。
当社では印鑑の制作前にお客様に具体的なイメージを持っていただき、お客様のイメージに沿った仕上がりであるか確認できる書体確認サービスを行っております。
書体やレイアウトにお悩みのお客様はぜひこちらのサービスをご利用ください。
□まとめ
今回は実印について解説しました。
この記事を参考に、実印を作成してみてください。
同じ名称の印鑑でもお店によって価格が違うのは、材質が異なる場合もありますが、基本的には作成方式が異なるからです。大量生産の激安店では、作成にかける時間や人員を割けません。
当社では少々価格は高くなりますが、文字の作成から手書き文字で作成し、美しい文字でこの世に1本だけの安全な印鑑を作ることに努めています。
熟練の職人が作り続けて32年の当社が、皆様に世界で1本だけの印鑑をご提供します。
印鑑に関するご相談・お問い合わせを心よりお待ちしております。