2021.10.15カテゴリー:印鑑について
印鑑は実印や銀行印、重要契約の際などに必要となります。
しかし、実印の作り方が分からないという方は多いでしょう。
そこで、この記事では、実印の作り方の手順と注意点について詳しく解説します。
印鑑を作ろうとお考えの方はぜひ参考にしてください。
□実印とは?
そもそも実印とはどのようなものかご存じでしょうか。
ハンコを押すことは「書類の内容を確認し、承諾しました」という意思表示の意味を持ちます。
そして、重要な書類の場合は「本当に本人が押した」ことを証明する必要があり、実印はその証明をします。
また、実印は、市区町村の役所に登録した、公的に認められたハンコです。
役所にハンコを登録することを印鑑登録といい、登録すると印鑑証明書をもらえます。
この証明書があると、本人が実印を押した書類であることを証明できます。
主に実印は、金銭的に高額な取引を伴う場合の契約書で必要となることが多いです。
代表的な取引には、家や土地などの不動産の購入と売却が挙げられます。
そのような、本人が本当にハンコを押したかどうかが大事となる場面では実印と印鑑証明書で本人確認をします。
そのため、個人が使うハンコの中でも実印は特別な役割があるといえます。
□実印の作り方の手順とは
実印の作り方を知らない方は多いでしょう。
実印を作る流れには6つの段階があります。
以下でそれらを見ていきましょう。
1つ目は注文先の決定です。
最近の印鑑づくりの主流はネット通販です。
その理由は価格の安さと作成期間の早さにあるといえます。
当社では最短で即日発送が可能です。
2つ目は素材の決定です。
ゴム印のような劣化しやすい素材は実印としての印鑑登録が認められない場合があります。
一生使用するものとなるため、印影が変わらない素材を選ぶのがおすすめです。
素材は象牙が最高級とされていますが、黒水牛や柘も良いとされています。
最近は耐久性の高く、デザイン性も良いチタンや、きれいな見た目の琥珀なども人気です。
3つ目は書体選びです。
書体は何を選んでも特に問題はないとされていますが、印相体、篆書体、古印体、隷書体などが主流です。
ぞれぞれの書体の特徴は以下の通りです。
印相体は一般的に縁起の良い書体とされており、判読されにくいことから、防犯性に優れています。
篆書体は印鑑書体の元祖といわれています。
印鑑以外にも、日本札の書体として使用され、格式高く威厳のある書体です。
また、篆書体も文字の基本形が現代文字と異なるため、偽造や複製がされにくい、可読性の低い書体であるのが特徴的です。
古印体と隷書体は、どちらも可読性が高く、文字がはっきりしています。
現代文字に近いとはいえ、画数が現代文字と異なる部分もあります。
回覧板や社内文章で使用される認印やシャチハタなどのネーム印によく用いられます。
4つ目は印鑑登録ができるかどうかを確認することです。
実印は作っただけでは意味がなく、印鑑登録をして初めて法的に効力を持ちます。
しかし、印鑑登録できない印鑑もあるため注意が必要です。
例えば、下記は印鑑登録として認められない条件です。
・量産品
・スタンプ形式
・直径が8ミリメートルから25ミリメートルの範囲にないもの
5つ目は市区町村役場で印鑑登録申請書の記入をすることです。
印鑑登録は、ご自身の住民票がある市区町村の役場で行います。
窓口で印鑑登録申請書を受け取り、住所や氏名などの必要事項を記入し、登録する印鑑を申請書に押印しましょう。
6つ目は身分証明書の提示です。
窓口に記入した印鑑登録申請書を提出し、免許証などの身分証明書を提示します。
その後、印鑑登録カードが発行されるため、受け取り、実印と同様大切に保管しましょう。
□男女別でおすすめの実印のサイズと刻印内容があります!
男女別でおすすめの実印のサイズと刻印内容があります。
ここでは、それらについて詳しく説明します。
実印には男性と女性で定番のサイズがあります。
世間では一般的に、男性用が15ミリメートルから18ミリメートルの丸印、女性用が13.5ミリメートルから15ミリメートルの丸印とされています。
主に手の大きさを考慮し、上記のサイズが男女別で人気となっていますが、刻印する文字数でも実印サイズを決めると良いでしょう。
姓と名をそれぞれ4文字ずつ入れたい場合は、16.5ミリメートル以上のものにすることをおすすめします。
また、アルファベットを6文字以上入れたい場合は15ミリメートル以上、7文字位程度入れたい場合は18ミリメートルにすると良いです。
ただし、文字が複雑な場合は、最大文字数が変わる場合があるため気をつけてください。
続いて、男女別の刻印内容を紹介します。
男性の場合、多くの方がフルネームを刻印します。
男性は実印に比較的大きなサイズを選ぶことが多いため、フルネームを入れるための十分なスペースがあります。
また、フルネームにすることで、印影が複雑になり、偽造されにくくなります。
女性の場合、フルネームで作る方の他に名前のみで作る方がいらっしゃいます。
男性と比較して、名前のみで作る割合が高い理由は、結婚や離婚により苗字が変わる可能性があるからです。
ハンコの作り直しや届け出の手間を考えると、名前のみで作っておく方が都合は良いでしょう。
ただし、フルネームの方が偽造の心配は少ないため、念入りに作りたい方はフルネームで刻印することをおすすめします。
□実印を作るときの注意点とは?
実印登録にはいくつかの規定があるため、それを守って実印を作る必要があります。
ここでは、実印を作る際に注意したいポイントを3つ紹介するのでぜひ参考にしてください。
1つ目は印影の大きさです。
印影とは、ハンコを押した際にできる朱肉の跡のことです。
市区町村により差がありますが、印影の大きさは8ミリメートルの正方形から25ミリメートルの正方形の間に入るサイズでなければならないという規定の場合が多いです。
規定に合った印影の大きさになるよう、気をつけましょう。
2つ目は印影の形です。
ハンコというと、押したときに円形となるものを思い浮かべますよね。
円形よく用いられる形ですが、楕円形や角形などの他の形でも登録できます。
ただし、あまりに適切とはいえない形は認められないため注意が必要です。
また、輪郭が欠けているものや、輪郭がないものも認められません。
前者は、欠けていると正確な印影を残せないからです。
後者は、輪郭がないと力のバランスが悪くなりきれいに押印できなかったり、偽造されたりする可能性が高いからです。
3つ目はハンコの刻印内容です。
ハンコに刻印する文字も、戸籍上の名前にする必要があります。
よく刻印されるのは、フルネーム、苗字のみ、名前のみです。
氏名以外のものを刻印すると登録ができないため、気をつけてくださいね。
特に、旧姓で作成することはできないため注意が必要です。
また、肩書や職業名が入ったものも、氏名以外を刻印することとなるため、登録できません。
他にも、イラストが入っていたり、文字が白く浮かぶ逆彫りが施されていたりする場合も認められないため気をつけてください。
以上の3つの規定以外に、実印は1人1個しか登録できない、家族や知人などがすでに登録している印鑑は使えないといった要件もあるため注意が必要です。
□まとめ
今回は実印の作り方の手順と注意点について詳しく解説しました。
実印の作り方には6つの手順があります。
実印を作る際は、印影の大きさの形、刻印内容に気をつけることが大切です。
当社では、ご希望に沿った実印づくりのサポートをしているため、実印づくりを検討中の方はぜひ当社をご利用ください。