2017.12.15カテゴリー:印鑑について
人生に欠かせない重宝する実印。
これから作ろうとしている方もいるのではないでしょうか。
しかし、実印を目にする機会は少なく、どのような実印を作成すればいいのかわからない人は少なくないでしょう。
その上、女性の場合、男性とは仕様が異なった印鑑が好ましい事もある為、何も準備できていない方もいらっしゃいますよね。
今回は、そのような方々に向けて、実印に適した素材をお伝えします。
理想の実印を手に入れて、不安のない人生を過ごしませんか。
・素材を選ぶ2つのコツ
印鑑の素材は、全てを紹介できないほど多数存在します。
魅力のある素材から、一つ選ぶだけでも多くの時間がかかってしまうでしょう。
選ぶ時間を少しでも短縮してもらうために、今回は2のコツをご紹介します。
1つ目は、実印を作るきっかけを大切にすることです。
実印を作る際、誰もが自分の人生を見据えることで作ります。
そのきっかけは、人によって異なりますよね。
それを決して忘れないようにしてください。
軽視してしまえば、繰り返して実印を作るようになってしまいます。
人生を支えてくれる実印を何度も作り変えるのは、気分が悪いですよね。
他の印鑑とは重みが違うことを意識して、作成に臨んでください。
2つ目は、一生の付き合いを考慮することです。
印鑑の中でも実印は「一生もの」の買い物と言われます。
当然、今だけでなく、数十年後も使うことがあるかもしれません。
今の気分だけで華美な実印を選んでしまうと、年を重ねる度に使いにくくなってしまいますよ。
素材選びには時間をかけて、いつまでも愛用できるような素材を選んでください。
・女性らしさを強められる実印の素材
女性らしさをより引き出すなら、『牛角白(うしのつのしろ)』がオススメです。
伝統印材である牛角白は、上品な艶を持った飴色をしています。
落ち着きのある佇まいが、あなたの魅力をより引き出してくれるでしょう。
誰が見ても、他の印鑑とは違うことが一目でわかりますよ。
『牛角白』の中には、「芯持ち」と呼ばれる希少部位があります。
「芯持ち」には、【成長】や【発展】の力が込められているため、ぜひチェックしておいてください。
・実印として必要な機能を備えた素材
実印の素材で求められる機能。
それは、丈夫で欠けないことです。
もし、実印が欠けてしまえば、印鑑登録されている印影と一致しないため、その効力を失ってしまうのです。
伝統的な素材の丈夫さは、その歴史が保証してくれています。
しかし、全く欠けない訳ではありません。
不慮の事態にも耐えられる、「欠けない印鑑」が欲しい方は、『チタン』に注目してください。
シャープかつスタイリッシュなチタンの印鑑は、多くの人を惹きつけるでしょう。
その上、チタンにはイニシャルや文字を彫刻することができます。
加工を施して、自分だけの欠けない印鑑にしませんか。
・自分らしさを引き出す素材
自分らしさに特化した素材を手にしたい場合、『宝石素材』を選んでみてはいかがでしょうか。
ローズクォーツやアメジストは、女性からの人気が高いです。
淡いピンクのローズクォーツは愛情を司るといわれています。
女性への贈り物として、喜ばれる物の一つです。
ローズクォーツの実印で、あなたの人生に女性としての幸せを導いてもらいませんか。
透明な紫色をしたアメジストは、情熱と知性を司ります。
凛とした雰囲気が漂う女性には、ぜひ知っておいてもらいたい素材の一つです。
アメジストには、真実の愛を守護してくれます。
気品あるアメジストで実印を作成してみませんか。
この他にも、宝石印鑑には多様な種類があります。
宝石の印鑑で、「選ぶ楽しみ」や「持つ楽しみ」など、一生ものの実印を選ぶ醍醐味を味わいませんか。
□ローズクォーツの魅力と特徴
1:美しいピンク色と希少価値
ローズクォーツは、その名の通りバラのような美しいピンク色が特徴の宝石です。
このピンク色は、地中に含まれるケイ素が結晶化する過程で特定の不純物が混入することで生まれます。
そのため、他の素材と比べて希少価値が高く、価格も高価なことが多いです。
ローズクォーツの淡いピンク色は、多くの女性に愛される色合いであり、大人の女性にぴったりの素材です。
2:天然と人工の違い
ローズクォーツには天然と人工のものがあり、それぞれに特徴があります。
天然のローズクォーツには淡い模様が入っており、1つとして同じものがないため、自分だけの実印として愛着を持つことができます。
一方、人工のローズクォーツは全体に均一にピンク色が入っており、若干色味が濃いのが特徴です。
価格も天然のものよりも低めになっています。
見た目にこだわる場合は天然、価格を重視する場合は人工のローズクォーツを選ぶと良いでしょう。
3:実印に適した硬度と耐久性
ローズクォーツは10段階ある硬度の中で「7」となっており、見た目とは裏腹に丈夫で長持ちする耐久性に優れた素材です。
硬度7というのは鉄よりも硬いため、実印や銀行印などの長く使う印鑑にも問題なく利用できる素材と言えます。
ただし、高いところから落としたり、硬いところにぶつけたりすると欠けてしまう可能性があるため、取り扱いや管理には十分注意が必要です。
□ローズクォーツ印鑑のデメリット
1:衝撃に弱い
ローズクォーツの印鑑が良くないと言われる理由の一つ目は、その衝撃への弱さです。
ローズクォーツは石の一種であり、その素材特性上、ヒビが入ったり割れたりする危険性があります。
もちろん、印鑑として使われる際にはある程度丈夫に作られていますが、それでも他の素材と比べると衝撃には注意が必要です。
高い場所から落とすことや、硬いものにぶつけることは避けるようにしましょう。
2:紫外線に弱い
二つ目のデメリットは、紫外線に対する弱さです。
ローズクォーツを含む宝石印鑑は、長時間紫外線にさらされると色あせてしまうことがあります。
日光に当てることを避け、使用しない時はケースに入れて保管することで、美しいピンク色を長持ちさせることができます。
3:価格が高い
三つ目のデメリットは、その価格の高さです。
ローズクォーツの印鑑は、他の素材の印鑑と比べて高価です。
印鑑の価格は素材によって大きく異なり、ローズクォーツは一般的に8000円から10000円以上する商品が多いです。
ただし、宝石印鑑の中では比較的安価な方でもありますが、それでも他の素材と比べると高価であることには変わりありません。
ローズクォーツの印鑑を選ぶ際は、これらのデメリットを理解し、慎重に選ぶことが重要です。
価格や衝撃、紫外線への弱さを考慮しながら、自分にとって最適な素材かどうかを見極めることが求められます。
・スタンダードかつ質の高い素材
実印の素材に求める機能は、人によって様々でしょう。
「あまり使わない印鑑に、そこまで高い予算はかけたくない」
勿論、このような方もいらっしゃいますよね。
そのような方々に注目して欲しいのが、『黒水牛』と『本拓殖』です。
『黒水牛』は、誰もが知っている漆黒の印鑑です。
「印鑑」と聞いた時に、黒水牛の素材を想像される人は少なくないでしょう。
黒水牛が印鑑における素材の定番とされるのには、しっかりとした理由があります。
朱肉の赤と漆黒の印鑑の相性は良く、誠実な印象も与えてくれるのです。
印鑑として、これほどふさわしい素材はないでしょう。
どの素材にするか迷ったら、基本の黒水牛に戻ってみてはいかがでしょうか。
『本拓殖』は、木系印材ならではの魅力が凝縮されています。
木材ならではの温かみや木目の美しさ、手に持った時の柔らかい手触りなど、一度手にした方は、ついつい気になってしまうでしょう。
昔から使われている素材ですが、価格は非常にリーズナブルです。
予算にあまり余裕を持てない方は、本拓殖を選んでみてはいかがでしょうか。
□女性が実印を作るときのポイント
1:実印の適正サイズの選び方
実印を作る際には、まずその適正サイズを選ぶことが重要です。
実印は自治体から印鑑登録証明書を発行してもらうことで、本人のものだと証明されます。
そのため、役所での印鑑登録が必須です。
自治体ごとに登録できる印鑑のサイズが異なりますが、一般的には8mmの正方形より小さく、25mmの正方形より大きいものは登録できません。
まずは自分の住んでいる自治体で登録できるサイズを確認し、それに合わせて実印を作成しましょう。
2:フルネームでの作成の利点
実印は重要な取引や契約に使用するため、セキュリティ面を考慮してフルネームで作成するのが一般的です。
苗字だけの印鑑だと、同じ苗字の人と印影が似てしまう可能性がありますが、フルネームなら文字数や画数が増え、より複雑な印影になります。
これにより、偽造や複製のリスクが減少します。
また、苗字だけの印鑑だと家族と似た印面になることもありますが、フルネームならその心配もありません。
3:下の名前のみでも問題ない
特に女性の場合、結婚などで苗字が変わることを考慮して、下の名前のみで実印を作成するのも一つの方法です。
下の名前で作成すると、一生使い続けられることが大きなメリットです。
引越しや自治体の変更により再度印鑑登録を行う必要があっても、実印自体を作り直す必要がありません。
ただし、他人と被りやすい名前の場合は、フルネームでの作成が安全です。
フルネームの印影は複雑で、偽造されにくくなります。
4:縦書きと横書きの選び方
実印の文字は縦書きでも横書きでも問題ありません。
多くの女性は縦書きを選ぶ傾向にありますが、これは特に決まりがあるわけではなく、好みで選べます。
銀行印はお金を受け止める意味で横書きにすることが多いため、実印は縦書きという方もいます。
験を担ぎたい場合は、横書きにするのも良いでしょう。
また、名前のみで印鑑を作る場合は、横書きの方がバランスが取りやすいこともあります。
自分の好みやバランスを考えて、後悔のないように選びましょう。
□まとめ
今回は、実印に適した素材をご説明しました。
ご紹介した素材は、全体の一部に過ぎません。
店頭やメールなどで、重視する機能と使い方を相談してから、人生を支えてくれる実印の素材を決定しませんか。