2019.6.10カテゴリー:印鑑について
印鑑を紛失してしまった時、あなたはどう対応しますか?
この記事では、印鑑を紛失してしまったときの対処法を、実印と銀行印の場合に分けて解説していきます。
印鑑を紛失しまったのにそのまま放置していると、思わぬ被害を受けてしまう可能性があります。
また、新しい印鑑を作りたいけれど、作り方が分からず困る方は多いと思われます。
この記事は、そんな不安を解消する手助けになると思います。
□「実印」「銀行印」とは
この記事では「実印」と「銀行印」を紛失した時の対処法について解説していきますが、そもそも「実印」とは何だ、「銀行印」とは何だという疑問があると困るので、まずは「実印」「銀行印」の定義から押さえていきましょう。
「実印」とは、自分が住民として登録をしている各市区町村の役所に、戸籍上の名前で作られた印鑑を登録申請し、受理されたものです。
法律上、社会の権利。義務の発生を伴う重要な印鑑で、遺産相続や、不動産売買、自動車購入などの際に用います。
「銀行印」とは、金融機関に登録する印鑑のことです。
預金口座の開設や、預金取引の際に用います。
他にも、日常的に使用する印鑑で「認印」という印鑑があります。
「実印」や「銀行印」とは異なり、登録は不要で、書類に目を通した、書類を認めた、という事を表すための印鑑です。
日常的に使うことが多く、宅急便の受取りや、回覧板の閲覧時などの際に用います。
「実印」は1本のみ所有でき、「銀行印」は講座ごとに所持が可能で、「認印」は複数所持できます。
「実印」と「銀行印」は日常的に使用しないので、1本の印鑑で兼用する人が多くいます。
しかし、紛失してしまった時のリスクが大きくなってしまうため、「実印」と「印鑑」を使い分ける事をおすすめします。
□実印を紛失してしまったときの対処法
*紛失届を提出する
実印を紛失してしまうと、知らない間にローンを組まされていたり、借金の連帯保証人にされていたり、車や不動産の取引を組まされたりしていたりする危険性があります。
よって、紛失してしまったら直ちに行動する必要があります。
まずは、紛失してしまった実印を登録した市町村区の窓口で紛失届を書きます。
そうすることで、印鑑登録証明書の発行ができなくなります。
印鑑登録証明書とは、契約書類に押印された印鑑が、自治体で本人が登録済みの実印であるという事を証明するための証明書です。
そのため、印鑑登録証明書の発行ができなくなると、紛失してしまった実印を悪用しようとする人がいても利用できないです。
紛失してしまった実印の悪用を防ぐためにも、すぐに紛失届を提出することが大事です。
また、さらなる被害を防ぐためにも、家族や友人などの身の回りの人に実印を紛失してしまった事を伝えておきましょう。
*改印手続き
新しい印鑑を持っていき、実印として登録します。
そのとき、「本人確認のための書類のコピー(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、身体障害者手帳など)」、「印鑑登録カード(紛失してしまった印鑑を登録した時に発行された)」、「委任状や委任者の本人確認書類(本人以外が会員手続きをする場合)」「再登録手数料(500~1000円)」が必要です。
再登録手数料や必要な書類は市町村によって異なるので、各自治体の公式サイトをチェックしましょう。
これらの手続きによって、今までの契約が無効になる心配はありません。
同じ実印を持っていなくても、有効な印鑑証明書で本人確認ができれば問題も起こりません。
警察に届け出を出していて、実印が戻ってくる場合がありますが、悪用しようとする人が印鑑をコピーしている危険性があるため、処分してしまった方が良いですね。
□銀行印を紛失してしまった場合
*銀行の印鑑以外に紛失しているものがないか確認する
銀行印を紛失してしまうと、預貯金を勝手に引き出されてしまう危険性があり、また、改印するまで高額な取引ができなくなるといったリスクがあります。
よって実印の場合と同様に即座に行動しましょう。
まずは、銀行の印鑑以外に紛失しているものがないか確認し、リスクを最小限に抑えることが大事です。
*改印手続き
自分の口座を開設している銀行の店舗に連絡し、銀行印を紛失してしまった旨を伝えましょう。
そうすることで、銀行取引や手形取引を停止でき、なりすましの取引を防ぐことが可能です。
その後、銀行の窓口に行って会員の手続きをすると良いでしょう。
必要な書類などは銀行のホームページで確認できますが、一般的に、本人を確認できるもの、新しく利用する印鑑、通帳が必要です。
□まとめ
印鑑を紛失してしまった時の対処法を実印、銀行印の場合に分けて解説しました。
印鑑を紛失してしまうということは、思ったより深刻なことだと理解していただけたと思います。
印鑑を紛失しないように、日頃から注意しておきましょう。
当社では、十年以上の経験を積んだ熟練彫刻職人だけが手仕上げで印鑑を作成しているため、偽造される心配が少ないです。
もし新しい印鑑が必要であれば、ぜひ当社をご利用ください。