2017.7.20カテゴリー:印鑑について
「あ、欠けてる…」
皆さんは印鑑を使っていて、このような経験をしたことはありませんか?
印鑑を使用する際、なかなかの力を加えますよね。
印鑑はそう簡単に壊れる物ではありませんが、長い間使ったり、力が加えられたりすると、印面が欠けてしまうことがあります。
その際、皆さんはどうされますか?
印面が欠けた印鑑を使い続けることは当然避けますよね。
印影が欠けてしまっていると、格好が悪いだけでなく、手続きができなくなってしまうこともあります。
その場合、改印手続きが求められることがあるそうです。
新しい印鑑を用意して、手続きは無事に終わったとしても、欠けてしまった印鑑はどうされますか?
「ゴミ箱にポイって」
自分の名字が描かれた印鑑をこのように捨てる方はほとんどいらっしゃらないと思います。
「でも、どうやって捨てればいいんだろう?」
廃棄するにしても、どのようにすればいいかわからない方は少なくないのではないでしょうか。
印鑑を廃棄する機会はそう多くはありませんし、聞いたことがない人だっていらっしゃるでしょう。
「力をかけすぎる」、「使用歴が長い」、「保管状態が悪い」など、印鑑が欠けてしまう原因は多数存在します。
そのため、誰にだって手元の印鑑が使えなくなってしまうことがあるのです。
いつ使えなくなっても大丈夫なように、印鑑を廃棄する方法を覚えておきましょう。
正しい方法で捨てなければ、思いもよらない事態に至ってしまうかもしれませんよ。
今回は、数多くある印鑑の種類の中でも、実印に注目して、廃棄の仕方をお伝えします。
もう使わない印鑑で行った印鑑登録の廃棄申請を行いましょう
これを行うことで、その印鑑の効力が停止されます。
印鑑登録を行った市町村の役所に行って、廃棄申請を行いましょう。
その際、以下の4つを準備する必要があります。
・印鑑登録廃止申請書
・登録した印鑑
・印鑑登録証
・申請者本人が申請していることが確認きる証明書
これらを揃えてれば、スグに廃止手続きを行うことができます。
もし、廃棄申請を行わなければ、誰かに悪用される可能性があります。
「さすがにゴミ箱をあさらないでしょ」
このような考えは非常に危険です。
カラスなどがゴミ袋をあさったせいで、印鑑が外に出てしまうことも考えられます。
「そんなバカな話があるか」
こう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、可能性は決して低くはないと思います。
最悪の可能性を考えて、行動をするようにしましょう。
廃棄申請が終わったあとは、処分の方法を検討します。
処分の方法として、以下の4つが挙げられます。
・自分で印面を削って捨てる
・はんこ屋さんにもっていく
・神社にもっていく
・彫り直しをしてもらう
それぞれの方法を一つずつお伝えします。
・自分で印面を削って捨てる
自分の手で処分をする際は、道具を用いて印面を削ってから廃棄をしましょう。
廃棄申請を行った印鑑でも、悪用される可能性は存在します。
悪用される可能性を下げるためにも、しっかりと削りましょう。
削る方法として、「カッターで数か所削ること」が多いそうです。
最近では、強力接着剤を印面に塗って、印面を平らにしてから捨てる方法もあるとされます。
印面を使えなくしてから、捨てるようにしましょう。
はんこ屋さんにもっていく
はんこ屋さんにもっていくと、印鑑を供養する取次ぎをしてくれることがあります。
毎年10月1日は、印章の日です。
この日に印鑑を供養してくれる神社は数多く存在します。
実印として、長い間自分の人生に寄り添ってくれた印鑑。
その印鑑に感謝の気持ちを込めて、印鑑を供養してあげましょう
・神社にもっていく
日本では、江戸時代から印鑑の供養が行われていました。
長い間使用していたハンコには、使う人のエネルギーが宿っていると信じられていたのです。
その考えは現代にも残り、10月1日に供養が行われます。
そこでは、今までの感謝と御礼の気持ちを込めて祈祷した焼納供養を行うことが一般的です。
機会があれば、足を運んで供養されてみてはいかがでしょうか。
・彫り直しをしてもらう
印影が欠けてしまった定地であれば、彫り直しという方法もあります。
彫り直しは多くのはんこ屋さんでやってもらうことができるのです。
良い素材で作られた印鑑を簡単に捨てたくはないですよね。
けれども、どんな印鑑も彫り直しができるわけではありません。
素材やサイズ、印面の大きさによって、できるかどうかが左右されるのです。
お店によって、彫り直しができるか印鑑も変わります。
そのため、彫り直しを考えている場合は、一度近くのはんこ屋さんに自分の印鑑が彫り直しできるかどうかを聞いてみましょう。
今回は、実印の廃棄の仕方をご説明しました。
廃棄申請をした後の処分方法としては、供養か彫り直しをオススメします。
今まで私たちの人生を支えてくれた印鑑の重要性を再認識するためにも、処分の仕方は時間をかけて検討しましょう。
この経験は新し印鑑を選ぶ際にきっと役に立ちますよ。
実印の破棄を考える際、ただ印鑑を捨てれば良いわけではありません。
印鑑登録がある場合、正式な廃止手続きが必要となります。
実印は法的な効力を持つ重要な道具であり、適切に処理することが将来のトラブルを避けるために必須です。
この記事では、実印の破棄前に行うべき手続きとその方法についてご紹介します。
□実印を破棄する前に必要な手続き
実印を廃棄する前には、まず印鑑登録を抹消する必要があります。
これは印鑑登録が法的な証明として機能しているからです。
そのため、実印を破棄する前には必ず印鑑登録の廃止手続きを行いましょう。
1:廃止申請書の提出
印鑑登録を廃止するためには、まず市区町村の窓口で廃止申請書を提出します。
この申請書は通常、各市区町村の公式ウェブサイトからもダウンロード可能です。
各市区町村によって異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
2:必要書類の提出
廃止手続きには、以下の書類が必要です。
・印鑑登録廃止申請書
・印鑑登録証(印鑑カード)
・印鑑登録がなされた実印
・身分証明書(運転免許証のような公的書類)
印鑑登録廃止申請書には、印鑑の登録番号、個人情報、申請の理由や申請者が本人もしくは代理人かの記載が必要です。
印鑑登録書は廃止申請時に返却が必要です。
また、印鑑証明書とは異なるため注意が必要です。
印鑑登録がなされた実印は手続き上必要なため、破棄せずに持っておきましょう。
身分証明書はなりすまし防止のため必要です。
免許証のような公的書類がない場合の本人確認は、各市区町村によって対応が異なる可能性があるため、事前に確認することをおすすめします。
これらの書類を市区町村の窓口に提出し、手続きを完了させます。
3:手続きの完了
すべての書類が受理され、問題がなければ印鑑登録の廃止手続きは完了です。
これにより、登録されていた印鑑は法的な効力を失います。
*個人と法人の違い
個人の場合は上記の手順で問題ありませんが、法人の場合は法務局を通じて手続きを行う必要があります。
法人印の場合は、印鑑及び印鑑カードの廃止届を提出し、新しい印鑑については再登録を行いましょう。
買い替えに伴い、法人印を再登録する際は、新しい印鑑を先に用意しておくことをおすすめします。
また、印鑑登録を抹消せず、新しい法人印をつくったとしても、古いものが自動的に無効になるわけではないため、注意が必要です。
このように、実印を廃棄する前には印鑑登録の廃止が必要であり、これには正しい手順と適切な書類が求められます。
個人だけでなく法人においても、印鑑は重要な法的ツールであるため、慎重な処理が求められます。
□安全に実印を処分する方法
実印を安全に処分する方法にはいくつかの手順があります。
適切な処分方法を行うことで、不正利用を防ぎ、個人情報の保護にもつながります。
*物理的破壊
1:印面の破壊
実印を廃棄する際には、印面が再利用できないように物理的に破壊することが重要です。
カッターや彫刻刀を用いて印面を削り取るか、深く傷を付ける方法があります。
2:素材に応じた処理
実印の素材によっては、特別な処理が必要になる場合があります。
例えば、象牙や金属製の印鑑は、その素材から自分で削ることが難しいため、接着剤を用いて印面を埋めるような処理方法があります。
*適切な廃棄方法
1:自治体のルールに従う
廃棄する際には、居住地の自治体が定めるゴミの分別ルールに従って処分します。
印鑑の素材に応じて、燃えるゴミや燃えないゴミとして出す必要があるため、事前に確認が必要です。
2:供養を利用する
特に長年使用した実印は、印鑑供養という方法で精神的な処理を行う選択肢もあります。
一部の神社や印鑑店では印鑑供養を行っており、供養後に適切に処分してくれます。
以上のように、実印を安全に処分するには、物理的な破壊から自治体のルールに基づいた処分、さらには供養まで、適切な方法を選ぶことが大切です。
実印は個人を証明する重要なアイテムであるため、処分する際にはこれらの点に注意してください。
□まとめ
実印は個人の法的な身分や権利を証明する重要な道具です。
廃棄から新規登録までの過程は、慎重に行う必要があります。
新しい実印の登録には、正確な手続きと必要書類の準備が求められるため、事前の準備と確認が重要です。
また、印鑑登録の更新や変更も適切に管理することで、スムーズな日常生活と法的手続きが保証されます。
これらの手続きを適切に行うことで、個人の権利保護につながりますので、注意深く対応してください。