2017.3.29カテゴリー:印鑑について
そもそも外国では印鑑を作るという文化がほとんどなく、日本と韓国ぐらいだと言われています。ですが、外国人の方でも日本で長く生活することになった際には印鑑は必要になってくるかと思います。
また、法人で英語名の会社であれば、英語での印鑑の作成は可能なのか気になるところでもあると思います。
そこで、今回は個人の場合と法人の場合に分けて、英語で印鑑を作るにはどうしたらいいのかについて解説していきたいと思います。
個人で英語の印鑑を作る場合
外国人の方が印鑑登録を行う手順に関しては、日本の方が行う手順とほとんど変わりはありませんので、外国人登録をしてある市町村役場に行って、印鑑登録の手続きを行えば大丈夫です。
その際、本人確認書類と印鑑、は日本の方同様に必要になりますので忘れないように持って行ってください。
ですが、問題となるのはその印鑑自体の作成の部分にあります。なぜかというと、漢字氏名ではないからです。
また、自治体によっては英語を認めていないところもありますので、印鑑を作る前に戸籍登録してある地域の役所で確認したほうが安心でしょう。
まず外国人の方が印鑑を作成する場合には、英語表記かカタカナ表記かを選ぶ必要があります。
ただ、カタカナ表記に関しては、外国人登録の際にカタカナ名も一緒に登録しておいたかを確認しておく必要があります。
この辺りの確認を怠ってしまうと、カタカナ表記で印鑑を登録できないかもしれませんので、確認するようにしてくださいね。
書体に関しては基本的にどの書体でも作成は可能です。
デザインなどで好みが分かれてくるかと思いますので、書体に関しての記事や、実際の書体のデザインなどを見た上で、自分の好みの書体を選んでください。
法人で英語名の印鑑を作る場合
日本人の方が英語表記の印鑑を作る場合はほとんど、会社の印鑑を作る場合かと思います。
そもそも英語で会社印を作れるのかという疑問がありそうですが、平成14年の商業規則改正前までは、商号にアルファベットを用いることができませんでした。
ですが改正後から、称号にアルファベットを用いることが可能になりましたし、近年のグローバル化もあって英語名の会社も増えてきていると思います。
その上で会社印を作るにあたってですが、法人の印鑑登録には文字の規定に特に規定はないので、英語や数字、カタカナも使用することができます。
例えば株式会社ABCという会社名であれば、
株式会社ABC
株式会社エービーシー
このどちらの表記でも印鑑を作るのは可能ということになります。
個人に比べて法人の印鑑登録は比較的自由に行えますので、印影が相手に伝わりやすいかどうかなどを意識して印鑑を作ると、英語やカタカナ表記であってもしっかりとした印鑑ができるかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は英語で印鑑を作る際の注意しておきたいポイントなどについてご紹介してきました。
基本的には英語でもカタカナでも印鑑を作ることは可能ですので、安心してくださいね。
また、外国人のお友達に印鑑を作ってプレゼントしてあげるという方もいるかもしれませんが、その際には注意が必要です。
というのも、外国人の方にはそもそもサインの文化しかなく、印鑑をプレゼントしてあげたとしてもその重要性を理解していない場合もあるからです。
ですので、プレゼントとして印鑑を選んだ際には、渡すのと同時に日本では印鑑がどれほどの効力を持っておりどれだけ重要なのかも合わせて教えてあげるようにしてくださいね。