2018.6.5カテゴリー:印鑑について
「銀行印ってどうやって作ればいいんだろう…」
このような思いを抱かれている人もいるのではないでしょうか?
印鑑を作る機会は少なく、作り方を教えてくれる機会もそうありません。
だからといって、自分の独断で作成するのも不安ですよね。
そこで今回は、銀行印の作り方をご説明します。
この記事を参考に、安心して使用できる印鑑を手にしましょう。
銀行印と実印と認印の違いとは?
そもそも銀行印と実印、認印の違いについて十分に理解できていない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
銀行印とは、名前の通り銀行や信用金庫などの金融機関から正式に登録された印鑑のことを言います。
銀行印は以下のような場面で、本人確認を行うために使用します。
・銀行口座を開設するとき
・窓口で預金を引き出すとき
・小切手や手形を発行するとき
・クレジットカードを申し込むとき
・光熱費の引き落とし口座を開設するとき
・届出内容(住所・氏名・取引支店など)を変更するとき
最近では、キャッシュカードを使用してATMから預金を引き出す方が多い傾向にあるので銀行印を必要とする場面が少なくなっています。
加えて、インターネットバンキングの普及により、ネット銀行を利用する方も増えているので尚更です。
ただし、決して銀行印自体の効力がなくなったわけではなく、生活する上で重要な印鑑には変わりありません。
そのため、銀行印を使用する場面が少なくなっただけで、口座を開設する際には必要ですので、まだお持ちでない方はお早めに作成しましょう。
銀行印についてご理解いただけたところで、実印と認印の違いについて紹介していきます。
銀行印と実印の違いとは?
実印とは、それぞれの地方自治体や市役所に正式に登録された印鑑のことを言います。
重要書類の本人確認をするための印鑑としては銀行印と同じですが、実印は公的な手続きをする際に使用します。
具体例として、以下のシーンが挙げられます。
・住宅を購入するとき
・自動車のローン契約を締結するとき
・遺産相続を行うとき
・生命保険に加入するとき
実印は銀行印よりも使用する場面が多くなり、とても重要な場面でよく使います。
また、銀行印は複数作成できるのに対し、実印は1本しか作成できません。
後ほど紹介しますが、銀行印と実印は併用することも可能です。
しかし、安全性の観点から考えると銀行印と実印の併用はおすすめできません。
それぞれ1本ずつは所持しておくようにしましょう。
銀行印と認印の違いとは?
認印とは、承認作業を目的に使用する印鑑のことです。
認印を使用する場面例としては、宅配便の受け取りや回覧板へのサイン、ビジネスの文書へのサインといった日常生活で使われるものがあげられます。
そのため、銀行印や実印と違って金融機関や役所に正式な登録をする必要はありません。
また、認印を銀行印と併用することは可能ですが、実印との併用は大変危険ですので必ず避けましょう。
【実印と併用しちゃダメなの?】
皆さんの中には、このように思われている方もいらっしゃるでしょう。
確かに、実印と銀行印で違うのは用途だけです。
法律などで区別されているわけではありません。
そのため、あなたが望むのであれば実印と銀行印を併用することもできるのです。
その場合、偽造されないための工夫が必要となります。
1つの印鑑を複数の用途に扱ってしまえば、その印影を目にする人が増えてしまうのです。
場合によっては、偽造されてしまう事もあるでしょう。
自分の知らないところで銀行と取引されていたり、人生に大きな影響を与えるような契約が交わされたりするのは怖いですよね。
それに加えて、1つの印鑑で様々な使い方をしていると、盗難、紛失してしまった際に、手続きをする回数が増えてしまいます。
実印と併用している場合、実印の廃止申請をしなければなりません。
こうなってしまえば、長い間取引をすることができなくなってしまうでしょう。
用途が違う印鑑を併用することには、このようなリスクがあるのです。
だからといって、1つ1つの用途で印鑑を分ければ管理が大変になってしまいます。
印鑑店での分け方を参考に、印鑑を作成するようにして下さい。
【銀行員を作る時に気を付けることって何?】
皆さんは銀行印をどのような時に使うかご存知ですか?
多くの方は口座の開設時を想像されたでしょう。
しかし、それだけではありません。
銀行印があれば、お金を引き出すことができるのです。
現在ではカードや通帳さえあればATMからお金を引き出せますよね。
実は、銀行印と口座情報があれば、窓口からお金を引き出すことができるのです。
つまり、銀行印は本人の確認のために用いられる重要な物といえます。
想像以上に大切な役割があることに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
そのため、銀行員を作成する際は、他の人に真似されにくい工夫をすることが必要なのです。
具体的には複雑な書体にしたり、手彫りの印鑑を購入したりしましょう。
少し費用はかかってしまいますが、それで自分のお金を守れるのです。
万が一の事態は起きてからでは遅いですよね。
大量のお金を失わないためにも、必要な費用はしっかりと払うようにしてください。
銀行印を作成する際に確認しておきたいポイントとは?
ここでは、銀行印を作成する際に確認しておくべきポイントについて「サイズ」と「素材」に焦点を当てて紹介します。
まずは、銀行印にサイズの規定は存在しません。
要するに、ご自身の好みの大きさがどのような大きさでも作成できます。
しかし、銀行印と実印、認印だと、実印が最も大きく、認印が最も小さいサイズになるように作成するのが一般的です。
実印は15ミリメートルから18ミリメートルの間で作成するのが基本ですので、銀行印は12ミリメートルから15ミリメートルあたりで作成すると良いでしょう。
特に男性の方は13.5ミリメートル以上、女性の方は12ミリメートル以上が人気のサイズです。
次に、素材について紹介します。
印鑑の素材の種類は多岐に渡り、どの素材にしようか迷う方も多くいらっしゃいます。
そこで、銀行印の素材選びのポイントは、使う場面の多さを考慮して、耐久性と手入れの楽さで選ぶことをおすすめします。
例えば、コストパフォーマンスの良い黒水牛や薩摩本柘、耐久性に優れているチタンあたりがおすすめの素材です。
【銀行印に掘る文字】
私達は、銀行印とする印鑑の印面には名前を掘ることをオススメしています。
その理由は偽造防止です。
先ほどにも述べたように、銀行印が偽造されてしまえば、あなたのお金が他の人に使われてしまいます。
苗字の銀行印だと、家まで尾行されたり、他の人との話を盗み聞ぎされたりしてしまえば、簡単に偽造されてしまうでしょう。
名前であれば、そのような心配をせずに済みます。
また、女性の場合は結婚する可能性も高いです。
結婚をする忙しい時期に減らせる手間は1つでも減らしたいですよね。
名前の印鑑にすれば、それが叶えられるのです。
苗字の印鑑、フルネームの印鑑でも問題はありません。
ただ、名前の銀行印にすれば、偽造防止ができるだけでなく、他の印鑑との区別がしやすくなります。
これから銀行印を作成される方は、名前の銀行印を作成されてみてはいかがでしょうか。
【銀行印の書体】
銀行印の書体としてよく用いられるのは、「古印体」、「篆書体」、「印相体(吉相体)」の3つです。
古印体はシンプルで、印影が認識しやすい特徴があります。
昔から人気がありましたが、防犯の観点から篆書体や印相体を選ぶ人も増えてきているのです。
篆書体は、お札に捺されている印鑑の書体です。
お札を見ればわかるように、読みにくいですよね。
そのため、防犯の観点では非常に優れています。
防犯面が気になる方は篆書体を選んでみてはいかがでしょうか。
印相体(吉相体)は、篆書体を基にして作られた書体です。
文字の読みにくさは篆書体よりも上がっています。
防犯面以外で印相体が人気を集めているもう1つの理由として、開運が挙げられます。
印相体は吉相体とも呼ばれ、印面が八方向に広がっているのです。
そのような文字は縁起が良いとされています。
お金にまつわる印鑑ですから、少しでも縁起を良くしたいですよね。
風水が好きだったり、げんを担いだりするのが好きな方は、印相体(吉相体)を選んでみてはいかがでしょうか。
今回は、銀行印の作り方をご紹介しました。
実印に比べると、銀行員の重要度は少し下がります。
しかし、あなたの人生を支えてくれる印鑑であることには変わりません。
防犯の面などを考慮して、安心して使える銀行印にしましょう。
不安は行動に移ります。
自信をもって銀行印を作りましょう。