2014.4.4カテゴリー:印鑑について
「銀行印をフルネームで作っても良いのかな」
「結婚して名字が変わったら、また新しい銀行印を作らなければならないのかな」
銀行印に彫る予定の自分の名前を、どうしようか迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フルネームで彫る銀行印についてと、性別による銀行印の違いを紹介します。
□銀行印の名前はフルネームでも作れるのか?
一般的に銀行印は認め印と同じように名字もしくは下のお名前のみで作られることがほとんどです。
では、名字もしくは名のみの印鑑でないと銀行印としてダメなのかというと、そんなことはありません。
フルネームでも銀行印として登録可能で、兄弟が多い家族構成などの世帯では、名字だけでは書体を変えても区別しづらく、全てフルネームで銀行印を作成しているという例も少なくありません。
なお、フルネームの場合は、実印と同じように右に苗字、左に名前と縦に入るのが一般的ですので、彫刻方向も「縦」とお選びください。
□銀行印をフルネームで作るメリットとデメリットとは?
*銀行印をフルネームで作るメリット
銀行印をフルネームで作るメリットは、以下の通りです。
・家族間でも、使っている銀行印の判別がつきやすくなる
・苗字や名前のみの場合よりも、銀行印の偽造がしにくくなる
一番のメリットは偽造されにくくなることです。
特に、「佐藤」や「田中」といったよくある名字の場合、銀行印が偽造されてしまうリスクが高いです。
フルネームの銀行印は、名字のみや名前のみの銀行印よりも偽造されにくくなります。
また先ほど述べた通り、同じ名字を持つ家族が大人数で同居している場合、自分の銀行印がどれか分からなくなってしまう可能性があります。
フルネームで銀行印を作っておけば、自分の銀行印がどれか一目で分かるようになります。
*銀行印をフルネームで作るデメリット
銀行印をフルネームで作るデメリットは、以下の通りです。
・小さいサイズでは作れず、大きいサイズを作成することで費用がかさむ可能性がある
・フルネームで実印も作っていた場合、見分けるのが難しくなる
・場合によっては、名字が変わったタイミングで改印を求められる可能性がある
1つ目のデメリットは、小さいサイズでは作成できない点です。
フルネームで刻印する以上、名字と名前を刻印するスペースが必要になります。
大きい銀行印は、値段もその分上がってしまう傾向にあります。
2つ目のデメリットは、実印も同じようにフルネームで作った場合には、銀行印と実印の見分けがしづらくなってしまう点です。
事前に使い分けを決めておき、どの書類にどちらの印鑑を使ったのか把握しておくようにしましょう。
3つ目は名字が変わった場合、改印を求められる可能性がある点です。
特に女性の場合、結婚や離婚によって名字が変わるケースも多いです。
そこで次に、性別による傾向の違いについて紹介します。
□性別による銀行印の傾向の違いについて
男性の銀行印は、フルネームか名字のみで銀行印を彫るのが一般的です。
家族間で見分けやすくしたいといった理由で、名前のみで作る方もいます。
フルネームを彫る際は、名字と名前で改行して、右上から縦書きで彫りましょう。
名字か名前のみで銀行印を作る場合は、横書きで右から左に彫ります。
この横書きの向きは、普段使いする横書きと方向が逆向きで、気持ち悪く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、銀行印では右から左に文字を彫るのが一般的です。
昔の人が使っていた文字の並びで、縦書きを1文字ずつ改行するイメージでこの方法を用いていたようです。
一方で女性の場合、フルネームか名前のみで銀行印を彫るのが一般的です。
女性は結婚後に名字が変わるケースが多いため、長い期間使えるように名前のみで銀行印を作る方も多くいます。
しかし、結婚後に名字が変わったからと言って、新しい名字の銀行印を新たに用意する必要はありません。
新たな銀行印を用意するように指示されるケースもあるようですが、基本的に旧姓の名字が刻印された銀行印を、そのまま使い続けることもできます。
□まとめ
今回はフルネームで彫る銀行印についてと、性別による銀行印の違いを紹介しました。
銀行印を新たに作成する予定の方の、お役に立てていれば幸いです。
銀行印の作成をご検討中の方は、お気軽に当社までご相談ください。