2019.6.5カテゴリー:印鑑の書体について
あなたは印鑑の書体を何種類知っていますか?
この記事では、印鑑の書体の種類をはじめ、素材の種類、また、そもそもの印鑑の種類をご紹介します。
印鑑を購入したい人には、日常的に使うために購入したい人、銀行で使うために購入したい人など、様々な用途があると思います。
その用途にきちんと適合した印鑑を購入するために、この記事を読んで印鑑に関する知識を増やしていきましょう。
□印鑑の種類
印鑑の種類は、用途と効力の異なる「実印」、「銀行印」、「認印」が主にあります。
*実印
住民登録している市区町村の役所や役場に印鑑登録の申請をして、受理された印鑑のことです。
法律上、社会上の権利や義務が発生し、不動産に関する取引をする際や、ローン契約を組む際、官公庁での手続きの際など、重要な場面で使用します。
一人につき一本登録でき、家族であっても同じ実印を共有して使うことはできません。
また、大きさに規定があり、直径8mm未満の小さすぎるものや、直径24mmより大きものは印鑑登録の申請ができないので注意しましょう。
*銀行印
金融機関での預貯金口座の開設などの際に使用するハンコです。
実印と兼用する人もいるようですが、紛失してしまったときのリスクが大きくなるので、個別に作成しておくと良いでしょう。
また、銀行印を複数作成して、口座ごとに使い分けるとより安全です。
*認印
印鑑登録をしていない印鑑です。
宅急便から荷物を受け取る際や、回覧板の閲覧を示す際など、日常的な場面で使用します。
100円ショップや、文房具店で購入できるシヤチハタ(朱肉を使用せずにスタンプのように押印できる、インクが内蔵されているハンコ)や、三文判(安価で購入できるハンコ全般)を認印とすることが可能です。
□書体の種類
書体の種類はたくさんありますが、今回は特に有名な「印相体」、「篆書体」、「隷書体」について解説していきます。
*印相体(いんそうたい)
「吉相体(きっそうたい)」とも呼ばれています。
また、書体が上下左右斜めと八方に末広がりになっているため、「八方篆書(はっぽうてんしょ)」とも呼ばれています。
枠に文字が接しているため、枠が欠けにくい書体です。
また、デザイン性が優れており、複雑な書体なので、偽造や複製の危険性が少ないです。
そのため、重要度が高い「実印」や「銀行印」によく用いられています。
*篆書体(てんしょたい)
歴史が深く、象形文字から生まれたとされています。
重厚かつ風格のある書体で、日本銀行が発行するお札や、パスポートにも用いられています。
こちらも「印相体」と同じく、偽造や複製の危険性が少ない書体なので、「実印」や「銀行印」によく用いられています。
*隷書体(れいしょたい)
秦の時代に作られた、篆書体を簡略化し、読みやすくした書体です。
横長の端正なバランスで、波打つ運筆が特徴です。
「印相体」や「篆書体」と比べると読みやすいため、「実印」や「銀行印」として用いるよりかは、「認印」として用いられることが多いです。
□素材の種類
印鑑の素材の種類は、大きく分けて「木材」、「角・象牙」、「金属」の3種類があります。
それぞれ1つずつ例を挙げてご紹介します。
*黒檀(木材)
黒檀(こくたん)は、世界で最も良質な木とも言われており、古くから高級家具の素材としても重宝されてきました。
材質は緻密で堅く、非常に耐久性に優れています。
色は少し赤みを帯びた黒色で、磨くと独特の光沢ができ、デザイン性も優れています。
また、油分を含んでいるので、使えば使うほど味が出てきて魅力的になります。
*黒水牛(角・象牙)
水牛の角を加工したもので、ボタン、包丁の柄、アクセサリーとしても用いられています。
粘り気があり彫刻しやすいだけでなく、朱肉が印面に馴染みやすく、高級感のある美しさを醸し出すこと可能です。
また、天然物であるため、1本1本模様などが異なる、オリジナル性の高い素材です。
乾燥に弱いですが、適切な保管状態を維持し、オイルを使ってメンテナンスをしていれば、半永久的に使用することが可能です。
*チタン(金属)
強度と耐久性に優れた金属で、ノンアレルギー素材として、人工骨や心臓ペースメーカーなどの医療器具に用いられています。
従来の素材とは異なり、水洗いが可能なのでメンテナンスがしやすくなります。
また、金属なのに軽くて使いやすく、落としてしまっても衝撃による欠けが起こりにくくなります。
□まとめ
印鑑の種類、印鑑の書体の種類、印鑑の素材の種類について解説しました。
普段何気なく使っている印鑑でも、様々な種類があって以外だったと思います。
新しく印鑑を作成する際は、自分の用途にあったものを作成することを心がけましょう。
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