2023.3.1カテゴリー:印鑑の書体について
現代日本には非常に多くのフォントがあります。
普段はあまり意識しないという方も多いと思いますが、印鑑を作るとなったら話は別です。
数多くのフォントの中から、最適なフォントを選ぶ必要があります。
しかし、印鑑に適したフォントを選ぶのは難しいですよね。
そこで今回は、印鑑の種類を解説し、その後フリーフォントを含む様々な種類のフォントをご紹介します。
それぞれの特徴を理解した上で、最適なフォントを選択しましょう。
さらに最後にはフォーマル度の高い印鑑の作成方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
※印鑑の書体は基本的にプロが作成するべきで偽造されやすい書体となり大失敗になることもございます。
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□印鑑の種類を解説します!
印鑑には様々な種類があります。
印鑑の種類によって合うフォントは異なりますので、印鑑用のフォントを見つける上で、その印鑑の種類を把握するのは重要です。
ここでは使用される場面の多い、4つの印鑑についてご紹介します。
1.氏名印
こちらは最も一般的な印鑑で、いわゆる「認印」として使用されるものです。
特段重要な書類に使用されるものではなく、複製されて悪用されるリスクのあるものでもないため、読みやすい定番の書体を選ぶのが良いでしょう。
2.日付印・部署名入り日付印
こちらは名前の通り、氏名に加えて日付や部署名が入ったものです。
こちらは氏名印と同じように使用されるものなので、読みやすい字体を選択しましょう。
3.役職印
会社名と役職名の入った印鑑で、一般的なものは丸形で、外周に会社名・内周に役職名が入っています。
こちらは社内でも役職を持つ方の印鑑であるがゆえに、比較的重要な書類に押されることが多いです。
そのため、隷書体やてん書体などセキュリティの高い書体を選択し、役職者が変わっても使い続けられるような耐久性を持たせる必要があります。
4.角印
会社名の入った印鑑で、角形であることが多いため、角印と呼ばれます。
請求書や契約書など、会社名義の書類に押印されます。
こちらは認印とはいえ、法人を代表する印鑑なので、てん書体など複製されにくいフォントを選択するのがおすすめです。
□基本的な書体について解説します!
印鑑の種類が分かったら、次に印鑑への使用頻度が高い「古印体」、「楷書体」、「行書体」、「隷書体」4つの書体への理解を深めましょう。
*古印体(こいんたい)
隷書体を元にして日本で生まれた書体です。
日常的な使用頻度はあまり高くないものの、印鑑ではいまだに多く使用されています。
独特の丸みと切れがあるのが特徴です。
*楷書体(かいしょたい)
崩しを入れない、最も標準的な判りやすい書体です。
教科書や本の文字として広く使用されています。
*行書体(ぎょうしょたい)
先ほどの楷書を崩して、一画一画のつながりを強くし、書きやすくした書体です。
やさしく艶のある書体で、女性の印鑑に多く選ばれています。
*隷書体(れいしょたい)
てん書体を簡略化した、やや直線的な書体です。
これまでの3つとは一味違う、個性を演出できる隷書体は、印鑑の書体として高い人気を誇っています。
□印鑑におすすめのフリーフォントとは?
ここまでで紹介した基本的なフォント以外にも、印鑑は様々なフォントで作成可能です。
そこでここでは少し個性を出したい方向けに、「コミック古印体」、「コミック古印体nocutかな」、「丸かな体」3つのフリーフォントを紹介します。
*コミック古印体
こちらは、楷書風、隷書風、行書風の字画が混在している、古印体的な手書きフォントです。
ひらがなとカタカナだけでなく記号もダウンロード可能なので、字体だけでなく内容からも、よりオリジナリティーのある印鑑を作成できます。
*コミック古印体nocutかな
先ほど紹介したコミック古印体をもとに切り込み部分を削除し、線をなめらかにしたフォントです。
コミック古印体の雰囲気は好きだけど、もう少し柔らかいフォントが良いという方におすすめです。
*丸かな体
元々はコミックのセリフやモノローグに使用する事を目的として作成されたフォントです。
そのためロゴや印章、年賀状の文字等で高い人気を誇っています。
この他にも、白舟書体が提供している書体は高い人気を誇っています。
具体的には、白舟印相体教漢、白舟古印体教漢、白舟篆古印教漢、白舟古印体年賀などです。
白舟印相体教漢、白舟古印体教漢、白舟篆古印教漢には教育漢字が1006字、白舟古印体年賀には干支や新年のあいさつなどのお祝い文字が収録されています。
□印鑑の種類に合わせたおすすめフォントをご紹介!
ここまで、数多くのフォントをご紹介しました。
そこで最初にご紹介した4種類の印鑑それぞれには、どんなフォントが合っているのかご紹介します。
1.氏名印
認印として広く使用されるこちらの印鑑には、楷書体・古印体・行書体といった読みやすい書体がおすすめです。
それにより、スムーズなやり取りが可能となるでしょう。
2.日付印・部署名入り日付印
こちらも氏名印同様、楷書体・古印体・行書体などを選択するのが良いでしょう。
また、数字は読みやすさが文字とは異なるので数字のフォントまで確認した上で書体を決定しましょう。
3.役職印
先ほどの2つよりも重要な場面で使用されることの多い役職印には、隷書体やてん書体といった、複製の難しい書体を選択するのがおすすめです。
4.角印
請求書や契約書といった会社名義の書類に押印され、法人の認印としての役割を持つ角印には、役職印同様、複製の難しい書体を選択しましょう。
□開運を呼ぶ?吉相体とは
印鑑には、単なる記号以上の意味を求める人も多くいます。
中でも、「吉相体」は、開運効果があるとされ、近年注目を集めている書体です。
吉相体は、別名「印相体」とも呼ばれ、上下左右斜めに伸びる特徴的な筆致が、八方篆書とも呼ばれています。
風水では、この八方向に伸びる筆致が、運気を呼び込むとされています。
1: 吉相体の特徴
吉相体は、他の書体とは異なる独特の個性を持つ書体です。
その特徴は、以下のとおりです。
・八方篆書と呼ばれる、上下左右斜めに伸びる特徴的な筆致。
・力強く、安定感のある印象。
・古典的な雰囲気で、高級感がある。
2: 吉相体のメリット
吉相体は、開運効果以外にも、いくつかのメリットがあります。
・個性的で、他の書体とは異なる印象を与える。
・読みづらく、セキュリティ面でも安心。
・風水的に、運気を呼び込む効果が期待できる。
3: 吉相体のデメリット
吉相体には、いくつかのデメリットも存在します。
・読みづらく、実用性では劣る。
・デザインによっては、個性が強すぎてしまう。
・開運効果は、個人によって感じ方が異なる。
吉相体を選ぶ際は、これらのメリットとデメリットを考慮し、自分の用途や好みに合った書体かどうかを判断するようにしましょう。
□印鑑フリーフォントを使った無料作成方法
せっかくの印鑑自作、できればお金をかけずに済ませたいですよね。
そこで、フリーフォントを使った印鑑の無料作成方法を、具体的な手順を交えて解説していきます。
今回は、Excelと画像編集ソフトを用いた方法を紹介します。
この方法であれば、特別なソフトを導入する必要がなく、誰でも簡単に印鑑を作成できます。
1: Excelでの印鑑作成
Excelを使って、印鑑の形と文字を配置していきます。
・Excelを起動し、新しいシートを作成します。
・「挿入」タブから「図形」を選択し、丸か四角を選択します。
・シート上でクリックすると、縦横比の等しい図形が挿入されるので、希望の形に合わせて縦横の長さを変えます。
・図形を選択し、「図形の書式」タブにある「図形の塗りつぶし」の設定を塗りつぶしなしに変更します。
・同じく「図形の書式」タブから「図形の枠線」を選択し、印鑑に使いたい色に変更します。
・「挿入」タブから「図形」、「テキストボックス」の順で選択します。
・テキストボックスに会社名や氏名を入力します。
・テキストボックスを選択し、「塗りつぶしなし」「枠線なし」に変更します。
「文字色」は、4で設定したものと同じ色に変更します。
・文字の大きさや太さ、図形とテキストボックスの配置を調整します。
・ 図形とテキストボックスを両方選択した状態で、「図形の書式」タブ「グループ化」の順で選択します。
・ グループ化した図形を選択し、右クリックから「図として保存」を選択し、任意のフォルダに画像として保存します。
2: 画像編集ソフトでの印鑑作成
Excelで作成した印鑑を画像編集ソフトで調整し、さらにデザイン性を高めます。
・画像編集ソフトを起動し、Excelで作成した印鑑画像を開きます。
・必要な調整を行います。
例えば、文字の大きさや色、枠線の太さなどを変更することができます。
・影やぼかしなどのエフェクトを追加して、より立体的な印鑑にすることも可能です。
・作成した印鑑画像を、PNGなどの形式で保存します。
3: フリーフォントの入手
印鑑に使用するフォントは、インターネット上で無料で配布されているフリーフォントを利用しましょう。
デザイン性の高いフォントが数多く公開されているので、自分の好みに合ったフォントを見つけることができます。
・フリーフォントの入手先
・フォントフリー
・Font Squirrel
・Google Fonts
フリーフォントを使用する際には、利用規約をよく確認し、商用利用が可能なものかどうかを確認しましょう。
□複製の難しい書体での印鑑作成方法とは?
現代では、印鑑専門店だけでなく、ネット上でも簡単に印鑑の作成ができます。
しかし多くのお店が手掛ける印鑑は、たとえ隷書体やてん書体を選択したとしても、簡単にダウンロードできるフォントであることも多く、セキュリティ面で安心とはいえません。
そこで、実印や役職印や角印といったフォーマル度の高い印鑑の作成を希望されている方におすすめしたいのが、当社の印鑑です。
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□まとめ
今回は、印鑑の種類と、印鑑におすすめのフォントを紹介しました。
使用頻度の高い印鑑の種類は以下の通りです。
・氏名印
・日付印・部署名入り日付印
・役職印
・角印
さらに、今回ご紹介した基本的なフォントは「古印体」、「楷書体」、「行書体」、「隷書体」の4つです。
個性を出したい方におすすめなフリーフォントは「コミック古印体」、「コミック古印体nocutかな」、「丸かな体」の3つです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自分にとって必要な印鑑の種類と、それに合ったフォントの検討はついたでしょうか。
文中でもご紹介した通り、当社では正真正銘の世界に1つだけの印鑑が作成可能です。
持ちが良く、複製の難しい印鑑を作成したいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ当社にお任せください。