2021.3.5カテゴリー:印鑑の書体について
これから印鑑を作ろうとお考えで、書体選びにお悩みの方はいらっしゃいませんか。
今回の記事では、男性用、女性用の実印に適した書体、銀行印に適した書体をそれぞれご紹介します。
そもそもどのような書体があるのかについても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
□書体についてご紹介!
まずは、印鑑に使われている書体についてご紹介します。
1つ目は、篆書体(てんしょたい)です。
この書体は二千年以上と非常に長い歴史があり、伝統的に印鑑に使用されてきた書体です。
印鑑以外に、日本札でも使用されています。
文字によっては判読が難しいため、偽造されにくく、安全性が高い印鑑として認識されています。
そのため、銀行印や実印、法人印鑑として採用されることが多いです。
初めての印鑑作りで書体にお悩みの方は、フォーマルで伝統的な篆書体をおすすめします。
2つ目は、古印体(こいんたい)です。
古印体は、途切れや欠けが特徴的な雅やかな書体です。
認印に使用されることが多く、目にしたことのある方も多いでしょう。
文字がはっきりしているため可読性が高く、認印やシャチハタなどのネーム印に適した書体です。
3つ目は、隷書体(れいしょたい)です。
こちらも、可読性が高く、文字がはっきりしている点が特徴です。
一見すると現代文字のように見えますが、実は篆書体同様、二千年以上の歴史がある書体です。
認印やネーム印に適しています。
4つ目は、印相体(いんそうたい)です。
吉相体(きっそうたい)または八方篆書と呼ばれる方もおられます。
字画が八方に広がり、文字と外枠が接することが多い点が特徴です。
判読が難しく、銀行印や実印に適した書体です。
5つ目は、流篆体(りゅうてんたい)です。
篆書体から派生した書体で、細い流線が特徴的です。
おしとやかでありながら、華やかさを持ちあわせます。
この書体も判読されにくく、安全性が高い印鑑として認識されています。
□実印の書体を選ぶ際のポイントとは?
次に、実印の書体を選ぶ際のポイントをご紹介します。
実印は、不動産や自動車の購入といった非常に重要な場面で必要になりますよね。
そのため、実印は簡単にコピーされない、安全性の高いものを作成することが大切です。
実際、実印と印鑑証明書を悪用されてしまったというケースは少なくありません。
そこで、安全性を高める対策として、可読性の低い書体を選ぶのがおすすめです。
具体的には、篆書体や印相体などが挙げられます。
ただし、可読性が低すぎる書体では、役所によっては登録不可能なこともあります。
これは、そもそも文字が読めないからという理由です。
では、結局のところどの書体がおすすめなのかとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、男性用、女性用の実印に適した書体についてご紹介します。
まず、女性用の実印の書体では、篆書体がおすすめです。
これは、篆書体が優しさとあたたかみを感じさせる曲線や柔軟性を持った、女性らしい書体だからです。
また、男性用の実印の書体では、印相体がおすすめです。
加えて、篆書体も一般的には推奨されています。
力強さと重厚感を感じさせるうねりのある太い字体は、男性らしさを表現するのにぴったりでしょう。
□銀行印の書体を選ぶ際のポイントとは?
銀行印とは、金融機関に印影(いんえい)の届出をしているハンコのことです。
口座を開設したり、窓口で預金を引き下ろしたりする際に、銀行印を求められます。
銀行印に適した書体としては、篆書体と印相体が挙げられます。
これは、判読が難しく、偽造されにくいためです。
実印では、可読性が低すぎる書体の場合登録できないケースがあると紹介しましたが、銀行では可読性が低くても登録可能です。
偽造対策として、複雑で凝ったデザインを選ぶのも良いかもしれません。
また、それ以外の選択肢として、隷書体や古印体を選ぶ方もおられます。
銀行印の書体には制限がないため、ご自身の認識しやすい書体を選ぶのもおすすめです。
銀行ごとに印鑑を変えている場合、書体も変えておくと間違いにくいでしょう。
最後に女性用の銀行印、男性用の銀行印に適した書体をご紹介します。
女性用の銀行印としては、印相体と太枠篆書体がおすすめです。
防犯性能が高いことはもちろんですが、それに加えて柔らかく、優しい印象を与えてくれる書体だからです。
男性用の銀行印としては、印相体と篆書体がおすすめです。
印相体は縁起の良い書体として、男女問わず人気があります。
篆書体は、可読性が低く安全性の高い書体で、日本札にも使用される信頼感のある字体として人気です。
□まとめ
今回は、印鑑の書体の選び方についてご紹介しました。
これから印鑑を作ろうとお考えの方は、ここで紹介したおすすめの書体を参考に選んでみてください。
当社では、世界に一本だけの印鑑を製作できます。
実印に使用する印鑑をお探しの際には、ぜひ当社の印鑑をご検討していただければ幸いです。