2020.8.20カテゴリー:印鑑の書体について
「実印でおすすめの書体は印相体(いんそうたい)と聞いたけど、なぜおすすめなのだろう。」
このように、印相体がおすすめの理由を知りたい方は多いと思います。
どのような特徴があるのかを知ってから購入したいですよね。
そこで今回は「印相体の特徴」についてご紹介します。
□そもそも書体とはどのようなものなの
印鑑には様々な書体があることを知っている方も多いと思います。
書体とは、印鑑の文字の形式のことで、どのような書体にするかによって雰囲気や使いどころが異なります。
一般的に実印としてよく知られている形式は、篆書体(てんしょたい)と印相体の2つでしょう。
篆書体は、日本銀行が発行しているお札に捺印されている書体です。
古くから使われている書体で、可読性が低く、偽造されづらいという特徴があります。
一方、印相体は吉相体(きっそうたい)と呼ばれることもある人気の高い書体です。
八方に末広がりするように見えることから、八方篆書とも呼ばれているような名高い書体だと言えるでしょう。
他には、隷書体(れいしょたい)や古印体(こいんたい)、太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)などの種類の書体もあります。
隷書体は、横長の端正なバランスが特徴的で、歴史の古い由緒正しい書体です。
古印体は、雅な味わいを楽しめるところが他の印鑑とは違う点ですね。
日本の漢字をベースに、印章用の書体として進化させたものです。
馴染みやすい書体なため、とても親しみやすい印象を得られるでしょう。
太枠篆書体は、篆書体をベースに中の字を細く、枠を太くしたタイプの書体です。
このように、様々な書体があるので、好きな書体を選んで印鑑を作ってみてくださいね。
□印相体の特徴について解説します
印相体は篆書体から派生した書体で、篆書体を基にしてデザインされています。
易学や風水の開運印相にもよく用いられています。
そんな印相体にはさまざまな特徴があるため、どのような書体なのか1つずつ見ていきましょう。
*枠が欠けにくいため長持ちする
印鑑の枠に文字が接しているので、文字の部分が枠の強度を補ってくれます。
実印は一度作成した後に再度作り直すことが少ないため、長持ちするのはとても重要なポイントだと言えるでしょう。
長年使っていく大事な実印が欠けてしまったり、破損してしまったりするのは嫌ですよね。
このように、印鑑の寿命を大切にする方にとってはとてもおすすめの書体です。
耐久性を重視しているのであれば、印相体を選ぶと良いでしょう。
*複雑でコピーされる心配が少ない
篆書体を基にデザインしているので、とても複雑な作りになっています。
篆書体自体が元々かなり読みづらい上に、それを改良することによって、さらに複雑な仕上がりになります。
他の人にコピーされて悪用される可能性が少ないのはとても嬉しいですよね。
実印は重要な書類に使うものであるため、コピーされて悪用されてしまうとかなり被害が広がってしまいます。
その点、印相体はかなり難しい文字になっているため、偽造されにくく、コピーされる心配が少ないです。
安心してご使用いただけるでしょう。
*重厚な雰囲気を演出できる
文字が周りの線に隣接しているので、空白部分が少なく、とても重厚な雰囲気を演出できます。
経営者や人の上に立つ方にはとてもぴったりだと言えるでしょう。
男性の実印や会社の実印としておすすめです。
重厚で力強い雰囲気にしたい方はぜひ印相体にしてみてはいかがでしょうか。
同じサイズの他の印鑑と比べて見ても、とても堂々と迫力があるような佇まいになりますよ。
*縁起がいい
印相体はとても縁起がいい書体とされています。
実印の枠に向かって線が伸びていて末広がりに見えるため、縁起が良いと言われるようになりました。
これが印相体が別名吉相体と呼ばれている由縁です。
縁起を気にする方にとっては非常にありがたい書体だと言えるでしょう。
□当社では印相体をおすすめしています
印相体は篆書体を現代の形に進化させた書体という風に捉えられます。
篆書体よりも、印相体の方がどのような文字が書いてあるのかを識別するのが難しいため、他の人が見てもコピーしづらいでしょう。
そのため実印としての使用にとても適しています。
なぜ世の中には篆書体の書体が多いのかというと、コンピュータもじで作成するのが簡単だからだと言えるでしょう。
印相体は篆書体をより複雑な形状にさせる工程を踏む必要があるので、文字の知識が必要不可欠なのです。
もし文字の知識がない職人が印相体で印鑑を作ったとしたら、印鑑登録の際に登録できないと言われるかも知れません。
そのため、印相体で印鑑をたくさん作ったことのある実績が、きちんと証明されている印鑑業者に依頼するようにしましょう。
また、当社では、文字の作成を手書き文字で行うことが可能です。
一生使い続ける印鑑に、自分の手書き文字を採用してみてはいかがでしょうか。
□まとめ
今回は「印相体の特徴」についてご紹介しました。
この記事を参考に、納得のいくオリジナルの印鑑を作成してみてくださいね。