2019.3.15カテゴリー:印鑑の種類について
はじめて実印を作る方にとって、一体、何に気を付けてつくればいいのか分からないのではないでしょうか。
とても大切なものなので、分からないところはできるだけなくして作ることをおすすめします。
そこで、今回は男性の実印作りのポイントをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□実印とは
まず、そもそも実印ってなに?という質問に答えたいと思います。
普通の印鑑との明らかな違いは、役所に登録してある印鑑だということです。
自分が住民登録している役所に、自分の名前が彫られているハンコを登録し、その登録が受理された印鑑のことを指します。
そのため、実印と売り出されている印鑑を買っても、登録しないでそれを使っていればその印鑑は実印ではありません。
一方で、100円ショップで売っているような印鑑を役所で登録さえしてしまえば、その印鑑は実印と呼ばれます。
役所で登録していることからもわかるように、印鑑の中で最も重要なものです。
□実印本体に関するポイント
ここで、実際に作る際のポイントをご紹介します。
まず、本体に関するポイントを2点挙げます。
*実印のサイズ
まず、サイズについてです。
サイズというのは印鑑の直径のことです。
決められている大きさは特にはありません。
しかし、市町村によっては、どれくらいからどれくらいの大きさにするようにという規定があります。
9ミリから21ミリの間にしているといい場合が多いです。
多くの男性が使っているサイズは15ミリから18ミリの間だそうです。
一方で、女性は、それよりも小さく15ミリから16.5ミリ の間です。
女性の方が少し小ぶりなものを使うことが多いようです。
それは、手の大きさの違いに関係するようです。
弊社は、男性である場合も15ミリで作ることをおすすめしています。
というのも、15ミリにすることで使い勝手がいいからです。
大きすぎてかさばることはありませんし、銀行印などの他の印鑑を作るときに便利です。
実は銀行印や実印などの印鑑には、大きさの順番が決まっています。
例えば、銀行印は実印よりも小さくすることが一般的です。
そのため実印の大きさを特別に大きくしてしまったり小さくしてしまったりしてしまうと、他の印鑑を作るときに色々な問題が起こることが想像できます。
そのため、15ミリで作ることをお勧めしています。
*実印の素材
次に、素材についてご紹介します。
ここまでも述べてきたように、実印は大切な時に使います。
そのため、丈夫で長い間、キレイに使うことができる印鑑であることが望ましいですよね。
そう考えると、昔から伝統的に使われている牛角白(うしのつのしろ)を使うことをお勧めします。
見た目的にもキレイですし、何よりも丈夫です。
そのため、せっかく作って登録するのであれば、長く使いたいという方にはこの素材でつくることをおすすめします。
□文字に関するポイント
次に、彫る文字に関するポイントを2点ご紹介します。
*文字の彫り方
文字を彫る際に、気をつけなければならないことは、フルネームで彫ることです。
絶対に、フルネームでなければならないというルールはありません。
住民登録している苗字や名前、その両方のどれかを彫ることが決められているだけです。
しかし、苗字と名前をセットにして彫ることがおすすめです。
なぜかというと、まず家族や同姓の人のものと間違えないようにするためです。
フルネームでなければ苗字で作る人が多いと思います。
しかし、苗字が一緒の家族やまた苗字が同じ人との印鑑と紛らわしくなってしまいます。
トラブルを避けるためにもフルネームで作ることをおすすめします。
次に気を付けなければならないことは縦向きに彫るということです。
男性は縦向きに彫らなければならないというルールがあります。
一方で、女性は横向きで彫ります。
これは、縦向きが成長や繁栄を意味し、横向きが安定を意味するからだといわれています。
男性と女性が異なる役割を果たして家庭を守るという意味があるようです。
*文字の書体
男性の場合、書体として最も一般的なものは印相体です。
この書体は、印鑑に向くように作られた文字です。
文字の書体にはルールがないので、基本的にどの書体を選んでも問題はありません。
しかし、様々なことを考慮すると印相体にすることをおすすめします。
理由としては、まず複雑に印影が作られているので偽造しにくいということが挙げられます。
さらに、周りの丸い枠と接する面が大きいために欠けにくいという特徴をもっているからです。
ぜひ作る際には印相体にしてみてください。
□まとめ
今回は男性の実印作りのポイントをご紹介しました。
ポイントとして、
*サイズは15ミリがおすすめであること
*フルネームで彫ることがおすすめであること
*男性は縦書きで名前を彫ること
*書体は印相体が多いこと
をご紹介しました。
この記事で紹介したことを参考に実印を作ってみてはいかがでしょうか。
実印を作る際は、ぜひ印鑑市場にお問い合わせください。