2020.1.15カテゴリー:印鑑の種類について
「婚姻届はどの印鑑を使えばよいのだろう?」
「シャチハタが使用できない理由を知りたい。」
「旧姓と名前、どちらの印鑑の方が適しているのかわからない。」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか?
婚姻届を提出するためには、本人たちの印鑑が必要です。
とはいえ、どのような印鑑を使えばよいのかわからずお困りの方も多いのではないでしょうか。
婚姻届は人生の節目を示す書類の1つなので、失敗したくないですよね。
そこで今回は、婚姻届に使える印鑑や提出の際の注意点について解説します。
婚姻届に印を押すときに失敗した場合の対処法や、婚姻届を提出するまでの流れもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
□婚姻届に使える印鑑
文書や契約の重要度が上がれば、銀行印や実印など届け出をした印鑑しか使用できませんが、実のところ、婚姻届は登録された印鑑である必要はありません。
その代わりに、当事者本人たちの婚姻届であることを、成人以上の保証人2名が署名捺印によって証明する必要があります。
ただし、印鑑としてシャチハタは使えないので注意しましょう。
インクを使うスタンプ式のゴム印であるシャチハタは、インクの劣化やゴムが変形する可能性があるからです。
ここからは、婚姻届で使用できる印鑑の種類を詳しくご紹介していきます。
*認印
品物の受取などで使用される印鑑であり、みなさんが日常的に頻繁に使用するものです。
認印は印鑑登録をする必要がありません。
そのため、ご自身の名前で作成された印鑑であれば認印として使用できます。
*実印
役所に印鑑登録をした印鑑です。
登録するものなので、偽造防止のため個別に作ります。
欠けているものや変形しやすい材質のものは認められません。
実印は新旧字体や文字の組み合わせに指定があるので、登録する前に一度役所に確認してもらうことをおすすめします。
*銀行印
銀行などの金融機関で口座を解説するときに必要な印鑑です。
実印と同じように個別に作られた印鑑を使用する方が多いです。
ただし、実印と違って取り扱ってもらう金融機関によって規定が異なります。
*訂正印
書類などの修正箇所に修正者を示すために押す印鑑です。
訂正印というと小型のイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、証明者が証明することが目的なので、18mmなどの大きめのものを使用しても構いません。
□「旧姓」か「お名前」
新しい名字になるのは婚姻届を出してからなので、婚姻届は「旧姓」の氏名を記入し「旧姓」の氏名の印鑑で押印します。
その場合、旧姓でもお名前でもお好きな方を選んで構いません。
旧姓の名字の最後をきちんと締めくくりたいとお考えならば旧姓の印鑑を、新生活の始まりとして押印したいとお考えならばお名前の印鑑を使用してみてはいかがでしょうか。
□新姓の印鑑はいつ作る?
結婚が決まったら、婚姻届の提出までに新姓の印鑑を用意しておくことをおすすめします。
名字が変わるとさまざまな場面で氏名変更の手続きが必要です。
その際、新姓の印鑑が必要となる主な手続きは以下の通りです。
・銀行口座の氏名変更時に印鑑も変更する場合
・印鑑登録の変更
・自動車検査証などの氏名変更登録
・国民年金や国民健康保険などの氏名変更
・婚姻届受理証明書の申請
・転出届の提出
・その他、公的文書に実名の印鑑が必要な場合
また、宅配便や書留の受取など結婚後の生活にも印鑑を使用します。
□立会人、保証人の印鑑
婚姻届には証人2名分の署名の捺印が必要です。
立会人や証人も結婚する当人と同様に、シャチハタでなければどの印鑑を使っても問題ありません。
婚姻届の捺印にミスが起こる場合を想定して、欄外に印鑑を押してもらいましょう。
□婚姻届の提出の注意点
婚姻届を提出する際は、印鑑以外にも注意すべき点がいくつかあります。
*夜間や休日に提出する場合
婚姻届を夜間や休日に提出しても、受け取ってもらえるだけで確認は後日になるケースも多いです。
後から書類に不備があることが確認されると、提出がさらに遅れます。
近くの役所であればまだよいのですが、遠い場所で入籍した場合は要注意です。
提出前に戸籍課の職員に婚姻届の内容を確認してもらうと安心です。
*提出の際の所要時間
スムーズにいけば15分程度で完了しますが、混雑具合など状況によってはかなり待たされることもあります。
1時間程度と長めに見積もって行動するとよいでしょう。
*代理人の提出
婚姻届の提出は、代理人や当事者のうちの1人だけでも受理してもらえます。
ただし、婚姻届に不備がある場合は届出人が修正する必要があるので、その日は受理されない可能性もあります。
□婚姻届に間違えて押印してしまったときの対処法をご紹介!
どれだけ慎重に記入していても、婚姻届を記入するときに間違えてしまうことはあります。
そこで、ここでは間違えてしまったときの対処法を4つの段階に分けてご紹介します。
1段階目は、間違えた箇所に二重線を引きます。
書き間違えでも、印鑑の押し間違いでもまずは二重線を引きましょう。
このとき、絶対に修正テープや修正液は使えません。
なぜなら、使ってしまうと役所に提出するときに受け取ってもらえないことがあるからです。
2段階目は、間違えた箇所の余白に正しい内容を記入します。
間違えた箇所の上に余白があると、見る人にとってもわかりやすいのでおすすめです。
印鑑を押し間違えた場合も、上から二重に印鑑を押すのではなく余白に再度印鑑を押すようにしましょう。
印鑑の押印ミスは、逆さに押したときはもちろんですが、かすれてしまった場合やかけてしまった場合も含まれます。
3段階目は、訂正欄または欄外に届出人欄で使用した印鑑を押します。
こちらは、婚姻届の形式によって変わりますが、欄外に訂正印を押す欄が設けられていることがあります。
そのようなときは、その欄に届出人欄で使った印鑑を押しましょう。
もし、訂正欄がない場合は訂正した箇所の近くに訂正印を押す必要があります。
訂正欄がある場合は押す必要はありません。
4段階目は、訂正欄に訂正内容を記入することです。
こちらも婚姻届のフォーマットによりますが、訂正欄に訂正した文字数や内容を記入しなければならないこともあります。
以上が婚姻届の内容を訂正する手順です。
婚姻届を書き間違えてしまう可能性は、誰にでもあります。
そのため、あらかじめ予備の婚姻届をもらっておくといいでしょう。
□婚姻届を提出するまでの流れをご紹介!
婚姻届の提出によって、結婚が公的に認められるのはもちろん、2人にとって新しい戸籍を作れます。
婚姻届の書き方や注意点は上記でもご紹介しましたが、婚姻届を提出するまでの流れがよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、婚姻届を提出するまでの流れを5つのステップにわけてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・ステップ1
まず初めに、婚姻届用紙を準備する必要があります。
婚姻届の用紙は、妻もしくは旦那の住所か本籍地のある市区町村役場で入手できます。
間違えたときのことも考えて、1枚ではなく数枚もらっておくといいでしょう。
・ステップ2
ここでは戸籍謄本を準備します。
婚姻届を提出するときに必要なものとして、戸籍謄本があげられます。
戸籍謄本は本籍地のある窓口で発行可能です。
戸籍謄本の発行には、本人確認ができる書類が必要ですので、免許証やパスポートも準備しておきましょう。
・ステップ3
ここで、婚姻届を記入します。
婚姻届に使える印鑑は上記でご紹介した通りです。
必ず、朱肉を使って印鑑を押すようにしましょう。
・ステップ4
婚姻届を提出する前に、証人2人から署名をもらう必要があります。
また、署名だけでなく捺印も必要になるので事前に伝えておきましょう。
証人は多くの場合、父母にお願いすることが多いようですが、知人や友人でも問題はありません。
・ステップ5
上記のステップをすべて終了したら、市区町村役場の窓口に婚姻届を提出します。
内容に不備があったときに、すぐ訂正できるようにできる限り本人が行くようにしましょう。
また、婚姻届を提出する際は以下の4つが必要になります。
・婚姻届
・戸籍謄本
・本人確認書類
・印鑑
印鑑は必ずしもいるわけではありませんが、訂正が必要になった場合に役に立つので持っていくことをおすすめします。
□まとめ
今回は、婚姻届に使える印鑑や提出の際の注意点について解説しました。
この記事を参考にして、焦ることなく婚姻届の準備を進めていきましょう。
事業のスタートや不動産購入、ご結婚など人生の転機に際して使用する印鑑は、「末永くお使いいただける確かな印鑑」をおすすめします。
当社では10年以上の経験をつんだ熟練彫刻職人だけが、印鑑を一本一本丁寧に作成しています。
印材や品質にもこだわっておりますので、印鑑の作成をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。