2020.3.10カテゴリー:印鑑の種類について
「銀行印とはどんな印鑑なのか?」
「銀行印の選び方ってどうしたらいいの?」
このように、銀行印について疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、銀行印とはどういった役割を果たす印鑑なのかと、その選び方のポイントについて解説します。
□銀行印の果たす役割と注意点は?
そもそも銀行印とは、銀行の法人口座の解説や預金の入出など、金融機関関連の手続きで必要となる印鑑です。
適当に購入した普通の印鑑は、銀行印として使用できません。
普通の印鑑を銀行に届け出ることで銀行印として利用できるようになります。
銀行印の役割を考える上では、実印の存在は欠かせません。
銀行印と実印はそれぞれ手続きをして、登録することで、1つの印鑑でどちらの役割も果たせます。
しかし一般的には、それらの印鑑は使い分けられます。
なぜなら、不動産の購入や大切な契約の際に利用される実印を、持ち歩く機会は増やさない方が良いからです。
持ち歩くことが多いと、紛失や盗難の被害にあう可能性が高まってしまいます。
また印鑑を併用していた場合、どちらか一方が偽装されてしまうと、2重の被害にあうかもしれません。
偽装されるリスクの分散防止のために、兼用することは必須だと言えるでしょう。
また兼用している場合、盗難や紛失にあってしまうと、銀行などの金融機関に変更届を出すだけでなく、実印自体も変更する必要が出て、手間が増えてしまいます。
□銀行印の選び方のポイントとは?
銀行印を選ぶ際のポイントとしては、主に以下の2つが挙げられます。
・複製が困難な書体
・大きさが適切
近頃は、お金を引き落とす際には、ATMを利用するのが主流となってきました。
しかし一昔前は、銀行でお金の出し入れが主流でした。
銀行で取引を行う際には銀行印が必要で、銀行印と口座情報の2つさえあれば、お金を引き出せました。
つまり自分の銀行印の情報を守ることは、とても重要だということです。
複製が困難な書体にすることは、自分の銀行印の情報を守る1つの手段となるため、銀行印を選ぶ際のポイントの1つです。
具体的にはどんな書体の銀行印が、オススメなのかを紹介します。
特におすすめの書体は以下の3種類です。
・古印体
・印相体
・篆書体
まずおすすめの書体は古印体です。
この書体の特徴は、先の太さが均一ではなく、途切れているところがある点です。
この文字の複雑性により、複製されにくくなり、セキュリティー性能が優れています。
文字が複雑なため、読みづらいのではないかと思うかもしれないですが、文字自体は、はっきりと描かれているためそういった心配はないでしょう。
次に印相体について説明します。
印相体の特徴は可読性の低く、セキュリティー性能に優れている点です。
また印相体は文字と外枠が繋がっているため、他の書体と比較しても強度が高いというメリットもあります。
3つ目におすすめの書体である篆書体も印相体と同様に、可読性が低くセキュリティー性能に優れています。
銀行印を選ぶ2つ目のポイントとして、銀行印の大きさ・サイズについて説明します。
銀行印のサイズの目安は認印より少し大きめのサイズです。
具体的には男性は13.5ミリメートル以上15ミリメートル以下の実印が一般的です。
また女性は12ミリメートル以上15ミリメートル以下というのが一般的なサイズとなっています。
一般的に使用される認印のサイズが大体10ミリメートルから11ミリメートル程度であることを考慮すると、銀行印の大きさが決めやすいでしょう。
なぜ銀行印のサイズを大きめにしておく方が良いのかというと、認印との区別しやすくなるからです。
ここまでで、銀行印を選ぶ際の2つポイントについて解説しました。
次に銀行印の印影と販売について説明します。
銀行印や実印の彫り方には以下の3種類があります。
・手彫り
・機械彫り
・手仕上げ
前述しましたが、実印や銀行印はセキュリティー面で優れている必要がります。
そのため、パソコンフォントで同じような印面を印刷できる機械彫りは便利ですが、実印や銀行印を彫る手段としては向いてないです。
よって、実印や銀行印は手彫りや手仕上げによって作成してもらうことをおすすめします。
次に銀行印の購買手段を紹介します。
銀行印の購買手段は主に以下の2種類があります。
・印鑑専門店で購買
・ネット購入
印鑑専門店の利点は、実際に印鑑を見たり触ったりして検討できる点です。
それに対してネット購入の利点としては、価格の安さと、種類の豊富さが挙げられます。
それぞれの利点を活かして自身が納得のいく印鑑を購買しましょう。
□まとめ
今回は銀行印が果たす役割と、その選び方について説明してきました。
銀行印とは銀行の法人口座の解説や預金の入出など、金融機関関連の手続きで必要となる印鑑です。
銀行印として使用するには登録が必要です。
複製するのが困難な書体であることと、大きさ・サイズが適切かを確認して、印鑑を選びましょう。