2020.3.5カテゴリー:印鑑の種類について
「会社を設立するには印鑑が必要なのかな」
このように会社を設立する人は疑問に思うのではないでしょうか。
それぞれの印鑑の用途について気になりますよね。
会社設立の際には様々な手続きや準備が必要で印鑑の作成もその1つです。
そこで今回は、会社設立に必要な印鑑の種類と、それぞれの役割について説明します。
□会社設立の際に必要な印鑑の種類は?
会社設立時に主に必要となる印鑑は以下の3種類です。
・実印(代表者印)
・銀行印
・認印
・ゴム印
上から重要な順となっています。
次にそれぞれの役割について説明します。
会社設立における最も重要な役割を果たす印鑑は、実印です。
代表者印は、法務局で会社設立の手続きの中で、登記申請書の捺印に用います。
実印がなければ会社を設立することができません。
またこの印鑑は印面が丸い形をしていることが多いため、丸印とも呼ばれています。
登記をするための印鑑には、1辺の長さが1センチメートル以上3センチメートル以下の正方形に収まるものであるという条件があります。
次に銀行印の役割についてです。
銀行印は、その名からわかるように、銀行の口座開設時に利用されます。
注意すべきなのは、個人口座ではなく法人口座を開設する際に利用される点です。
会社の法人口座を開設する際には、銀行印を使用する代わりに、前述した実印を使用することも可能です。
しかし、実印はとても大切なものなので、紛失や盗難に合う可能性を考慮にいれると、できるだけ持ち歩かない方が良いでしょう。
そのため、銀行印は必ず必要というわけではないですが、作っておいた方が良いでしょう。
次に認印について説明します。
認印は、社内書類の承認印や郵便物の受け取りなどの日常業務で最も利用されます。
認印も銀行印と同様に実印で代用可能ですが、先程も述べたように実印の重要性を考えると、外に持ち出さないのが懸命なため、作っておくのが望ましいでしょう。
また認印は上記2つの印鑑の形が丸型であるのに対して、四角形になっていることから、角印とも呼ばれています。
以上の3つの印鑑があれば、会社設立においては問題ないでしょう。
またゴム印というものが存在しているので、簡単にご紹介します。
ゴム印の使用用途としては、正式ではない書類に署名が必要な場合や、簡単に会社の社名を捺印するなどです。
ゴム印は持っていると便利です。
しかし、ほとんどの会社は設立時に、ゴム印を除いた、実印、銀行印、認印の3つをセットで購入します。
□会社印鑑作成のポイントは?
会社設立時に必要な印鑑の作成の際のポイントは主に以下の4つあります。
・サイズと大きさ
・書体
・素材・印材
・購入場所
まずサイズと大きさに関して、実印は1辺の長さが辺の長さが、1センチメートル以上3センチメートル以下の正方形に収まるものであるいう条件があります。
それ以外の2つの印鑑に関しては、特に規定はありません。
しかし、それぞれの会社印鑑には適したサイズがあります。
会社印鑑は、会社の発展を祈願したり、安定を表したりするために、個人印鑑と比較すると大きな印鑑を使用することが多いです。
また会社印鑑はそれぞれ見分けがつくように、認印、実印、法人銀行印の上から順に大きく作成するのが一般的です。
次に書体に関して説明します。
会社印鑑は基本的に、可読性が低く、威厳のある書体で作成するのが望ましいとされています。
なぜなら会社印鑑は、大切な法人契約に使用することがあるため、偽造されないようにする必要があるからです。
会社印鑑は、篆書体と印相体の2種類がよく使われています。
特に書体の決まりはないので、それぞれの特徴と好みに合わせて、作成できます。
篆書体は現在、使用書体の約75%を占めるなど人気な書体となっています。
特徴は堂々とした風格ある見た目です。
印相体は使用書体の約25%を占める書体となっています。
特徴としては、印相学に基づく開運効果が期待され、縁起担ぎも兼ねて使用されることが多いです。
3つ目は素材と印材について説明していきます。
会社印鑑を作成する際には、特に材質には規定がありません。
そのため多くの会社は、耐久力を重視して素材を選択しています。
ここでは耐久力に優れた、特におすすめの素材を3つ紹介します。
1つ目は柘(つげ)という木材です。
材質も軽く費用も手頃なため、最もよく使用されています。
2つ目は黒水牛です。
こちらの素材は柘と比較すると、高価な材質となっています。
しかし柘よりも耐久性に優れているため、長期間の使用を考えている方にはおすすめです。
3つ目はチタンです。
この素材は上記2つの素材と比較するとかなり高級な素材となっています。
しかしチタンは金属なため重圧感があり、摩耗の心配も少なのが特徴です。
最後に購入場所について説明します。
印鑑は主に実店舗かネット通販のいずれかで作成します。
安く抑えたい方はネット通販を、自分で見たり触ったりして確かめたい方には実店舗での作成をおすすめです。
□まとめ
今回は会社設立の際に必要な印鑑の種類と役割と、選択のポイントについて説明してきました。
会社設立の際に必要な印鑑の種類は、実印、銀行、認印の3つが主にあるのでした。
会社設立の際には、上記の選択のポイントを参考にしていただけると幸いです。