2022.4.15カテゴリー:印鑑の種類について
印鑑は、大事な契約や書類の承認の際に使われることもあり、生活には欠かせないとても重要なものです。
しかし、残念ではありますが印鑑の乱用によるトラブルも起きています。
印鑑の種類をちゃんと把握し使い分けることで、これらのトラブルを未然に防げます。
このような理由からも印鑑について改めて考えることはとても大切です。
今回は、その種類から登録方法までをお話させて頂きます。
□銀行印と認印についてのご紹介!
印鑑には主に、実印、認・仕事印、銀行印、の3つがあります。
まず始めに、それぞれの印鑑についてご紹介します。
1つ目は、実印です。
実印とは、市区町村役所へ印鑑登録を済ませた印鑑のことです。
印鑑証明は、市区町村役場に印鑑を届けて登録することで発行されます。
印鑑登録をおこなった実印は、1人につき1本のみ認められます。
同じ印鑑を2人又は複数の人が登録することは禁止されています。
実印は、借り入れの契約、金融機関とのローン、その他公文書作成などに使われるとても重要な印鑑です。
一般的なサイズとしては、女性用の場合13.5ミリ以上でしょう。
2つ目は、認・仕事印です。
お仕事での一般事務全般、家庭での単純なご契約書などに使う印鑑が認印・仕事印です。
実印や銀行印とは違い、公的な証明の無い印鑑ですが、書類や契約の内容を「承認した」という証明となるので、印を押す際には、実印同様に内容をしっかり理解するようにしましょう。
日常生活での使用頻度が高く、人目によく付くことから、自分の好みに作り、気分を上げるのも良いでしょう。
女性用の認・仕事印は、10.5ミリ以上のサイズが一般的です。
大きすぎると使いにくい場合があるので、10.5ミリもしくは12ミリで作ることをお勧めします。
3つ目は、銀行印です。
金融機関との契約など、金銭に関わること全般に使うのが銀行印です。
銀行などの金融機関で登録したものが当てはまります。
一般的には苗字もしくは名前を入れます。
特に金融機関の印鑑として使用する銀行印の場合は、横書きで彫ると良いでしょう。
これには、「お金がたてに流れないように。」という縁のある意味が込められています。
また、横書きの場合は右から左にちゃんと読めるようにしましょう。
女性用の銀行印は、12ミリ以上が一般的で、事業を起こす、独立する、などの目的がある場合は大きめの印鑑が好まれます。
12ミリもしくは13.5ミリで作ると良いでしょう。
□印鑑を使うシーンについてのご紹介!
次はそれぞれの印鑑をどのような場面で使うのか紹介します。
種類によって、使う場面をしっかりと分けることはトラブルの防止にも繋がります。
*実印
まずは実印です。
実印は、主に大きなお金が動く契約に使われる印鑑です。
家や車などの大きな買い物、銀行融資や生命保険への加入などが例に挙げられます。
多くの場合、契約の際には実印と印鑑証明書の2つの提出が必要です。
印鑑証明書は、役所に印鑑登録をするとすぐに発行することができます。
実印と印鑑証明書は財産や権利を守る役割を果たすとても重要なものなので、厳重に管理することを心がけましょう。
*認印
認印は、宅配などの荷物受け取りや、会社の書類の確認、役所へ書類を提出するときなど日常的な場面で多く使われます。
印鑑登録の必要もないので、そのまま気軽に使用することが可能です。
*銀行印
銀行印は金融機関の口座開設時などに使う印鑑です。
ATMが普及する前にはお金の入出金をするのに必要でしたが、今ではATMでのキャッシュカードによる入出金が一般化したことにより、使う機会が減ってきています。
しかし、今でも銀行の窓口で直接やり取りをする際には銀行印が必要な場合が多いので、銀行に行く際には持っていくようにしましょう。
□実印・印鑑登録とは?
印鑑登録とは自分だけの印鑑を市町村役場に登録することで、個人または法人を証明することです。
先程も述べたように、登録した印鑑のことを「実印」といいます。
実印を捺印することは、社会的または法律的な権利・義務を認める効果を持ちますので、乱用されることは絶対に避けなければなりません。
特に認め印などのような日常的に使用する印鑑との兼用は大変危険です。
また、実印は公正証書の作成や、契約書などの重要な書類の権利を明確にするものとして使われる印鑑です。
印鑑が欠けたりしないよう耐久性の高い品質の良い印材で作りましょう。
□印鑑登録の流れ
次に印鑑登録の流れです。
登録の手順は、住民登録をしている市町村役場やその出張所に、登録する印鑑を持っていき、備え付けの申請書に必要事項を記載して、窓口に提出します。
申請が済むと『印鑑登録証』というカードが発行されます。
このカードさえ持参すれば、実印を持参しなくても、印鑑証明書を発行してもらえます。
また、この印鑑登録証で代理人であっても委任状なしに印鑑証明書を発行してもらえます。
その場合は、登録者の住所、氏名、生年月日が必要となるので注意しましょう。
登録の際は、印鑑登録するハンコ、本人確認書類(パスポートや免許証)、登録費用(100〜300円くらい)を持っていくようにしましょう。
□印鑑を作る際のルールや特徴とは?
この項では、印鑑や印鑑証明書を作る際の注意点を解説します。
*実印
まずは実印です。
実印は姓のみや名前のみで作成しても問題はありませんが、コピーなどの偽造を防ぐためにフルネームで作る場合が多いです。
各市町村区によっては印影の大きさが指定されている場合や、絵柄が入っていると印鑑登録ができないこともあるためデザインには注意しましょう。
複製防止などの観点から「篆書体」や「印相体」などのコピーしづらい、複雑な書体が人気です。
実印は使う場面がそこまで多くないため、買い換える必要があまりありません。
したがって、少しお値段はしますが、印材では耐久性の高い「オランダ水牛」「つげ」などを素材に選ぶことをお勧めします。
*認印
認印は実印と違い、特にサイズの規定はないので、絵柄が入っていたり印面の縁が欠けていても使えます。
先程も述べたように、実印は1人1本しか登録できませんが、認印は1人でいくつでも所有できます。
文字内容にも特に規定はないので、実印がフルネームの場合はそれと区別をつけるために、認印は姓のみで作成される方が多いです。
認印は日常で使う印鑑のため、書体は判別しやすい「古印体」が人気です。
認印は役所などの届け出を出す必要なく、利用頻度も高いため、お手頃なプラスチック製のものや可愛いデザインのものなどが多く出回っています。
*銀行印
銀行印は姓、名、フルネーム、のいずれで作成しても大丈夫です。
書体は複製防止目的で、真似することの難しい「篆書体」や「印相体」などの複雑なものが多く使われています。
また、長い間使用できるようにするため、頑丈な印材を選ぶのがいいでしょう。
耐久性の高い「黒水牛」「オランダ水牛」などが人気です。
□印鑑登録認印は既製品でOK?
ビジネスシーンで必要となる印鑑には、認印、実印、銀行印の3種類がありますが、既製品の認印についてはどうなのでしょうか。
以下より、既製品の認印について解説していきます。
1: 印鑑登録の必要性
認印は登録する必要はありませんが、実印と銀行印は、それぞれ役所に登録が必要です。
印鑑登録は、印鑑の紛失や盗難時に、偽造防止のために役立ちます。
また、印鑑登録することで、自分の印鑑が正当なものとして認められます。
2: 既製品の認印について
印鑑登録に必要な認印は、既製品でも問題ありません。
しかし、既製品は大量生産されているため、同じ印影を持つ印鑑が多数存在します。
そのため、悪用されるリスクがあることを認識しておく必要があります。
3: 既製品の認印を使う場合の注意点
既製品の認印を使用する場合、以下の点に注意しましょう。
・印影が他人に知られてしまう可能性がある
・悪用されるリスクがある
・紛失や盗難時に、すぐに再作成できない
既製品の認印は、あくまでも日常的な書類に使用する印鑑として、考えておきましょう。
重要な書類に使用する場合は、オリジナルの印鑑を作成することをおすすめします。
□実印・銀行印を兼用するメリット・デメリット
実印と銀行印を同じ印鑑で兼用することは、一見便利に思えるかもしれません。
しかし、セキュリティ面や管理面でのリスクを考えると、それぞれ別の印鑑を作成する方が安全です。
1: 実印と銀行印を兼用するメリット
・印鑑の管理が楽になる
・印鑑の作成費用が抑えられる
2: 実印と銀行印を兼用するデメリット
・紛失や盗難のリスクが高まる
・悪用されるリスクが高まる
・再登録の手続きが面倒
実印と銀行印を兼用する場合は、セキュリティ対策をしっかり行う必要があります。
例えば、印鑑を保管する場所を厳重に管理したり、印鑑ケースにセキュリティ機能を付加したりするなどの対策が必要です。
兼用するのが面倒と感じるならば、作成するサイズや書体・名前、素材で区別するようにすると良いかもしれません。
□実印など重要な印鑑作成の注意点
実印、銀行印、認印それぞれの印鑑を作成する際には、いくつかの注意点があります。
特に、紛失や盗難のリスク、印鑑の管理方法など、実務で起こりうる問題点とその対策を具体的に示すことで、安心して印鑑を使用できるようサポートします。
1: 印鑑の材質
印鑑の材質には、様々な種類があります。
代表的な材質としては、象牙、牛角、柘植、黒水牛、樹脂などがあります。
それぞれの材質には、耐久性、捺印性、価格などの特徴があります。
2: 印影のデザイン
印影のデザインは、書体、文字の大きさ、配置によって大きく変わります。
実印や銀行印は、重要な書類に使用する印鑑なので、丁寧に作成された印影を選びましょう。
3: 作成場所の選び方
印鑑の作成を依頼する際には、信頼できる印鑑店を選ぶことが重要です。
印鑑店を選ぶ際には、実績や評判などを参考にしましょう。
4: 紛失や盗難対策
実印や銀行印は、紛失や盗難に備え、適切な管理を行う必要があります。
印鑑を保管する場所を厳重に管理したり、印鑑ケースにセキュリティ機能を付加したりするなどの対策を検討しましょう。
5: 偽造防止対策
実印や銀行印は、偽造されやすい印鑑です。
偽造防止対策として、印鑑に登録番号を刻印したり、印鑑ケースにセキュリティ機能を付加したりするなどの対策を検討しましょう。
6: 印鑑の管理
実印や銀行印は、常に安全な場所に保管することが重要です。
自宅の金庫や銀行の貸金庫などに保管するのがおすすめです。
7: 印鑑の処分
印鑑を処分する際には、破棄する方法を検討する必要があります。
印鑑を破棄する際には、刻印部分を破壊したり、専門業者に依頼したりするなどの方法があります。
□まとめ
紹介したように印鑑には様々な種類があります。
それらを理解し使い分けることは、乱用や契約時のトラブルなどを未然に防ぐことに繋がります。
また、大きさや絵柄など、その用途に合わせたデザインも様々です。
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