2019.4.10カテゴリー:印鑑の種類について
お子様をお持ちの親御さんの中で、「子どもの印鑑を作らなければならないけど何をどうすればよいかわからない」とお困りの方はいらっしゃいませんか?
印鑑にもいくつか種類があり、その種類によって印鑑の作成の仕方は異なります。
そこで今回は印鑑の種類ごとに、子どもに印鑑が必要な時の対処法についてご紹介します。
□印鑑とは
まず、印鑑という言葉の意味を確認しておきましょう。
印鑑は特定の個人や法人を証明するハンコに彫られた印影のことで、近年では主に実印、銀行印、認印などの印影を使う場面が一般的です。
つまりそのハンコを押した印影そのものを印鑑と呼ぶため、ハンコと同義ではありません。
意味が同じだと思っていた方は改めてその違いを理解しておくと良いかもしれません。
□実印
子どもに実印が必要となるのは早くて中学校以降であることが多いです。
実印とは各地域の役所に印鑑証明を提出して使用するもので、公的な書類や不動産の契約、保証人契約、あるいは自動車の取引などで捺印します。
印鑑の中でも最も重要度が高いのがこの実印であると言われており、社会に出る、成人するなどのタイミングまではあまり使う機会がありません。
逆に子どもが卒業や就職、成人、結婚などのタイミングで親が実印を作ってプレゼントするということはよくあるようです。
まだそのようなタイミングを迎えていない場合はあまり実印についてあまり気にする必要はないかもしれません。
しかしどうしても子どもの実印が必要な場合は、新たに実印を作成する必要があります。
実印は長く使うものですので、上等なものを作っても良いですが、デザインや文字、書体など使用する本人が気に入ったものを選んだ方が良いという場合もあります。
そんな時は必要最低限セキュリティが保証される印鑑を作成し、また子どもが独り立ちするタイミングで新たな印鑑を作ることも選択肢の1つです。
□銀行印
親が子どもに印鑑を作る際に最もその頻度が高いと言えるのが、この銀行印なのではないでしょうか。
銀行印とはその名の通り銀行口座の開設や取引の際に使用する印鑑のことを指します。
親が子どもに銀行印を作ってあげるシュチュエーションとしては、子どもの将来のために本人の銀行口座を作り、その口座にお金を貯めていくというものが挙げられます。
ではどんな印鑑をつくればよいのでしょうか?
基本的には大人が作る印鑑とさほど違いはありません。
銀行印の場合お金がタテに流れないように、願掛けから名前を横向きに彫るのが一般的です。
また、実印と同じく複製しやすいものを避けて作成することが一般的です。
篆書体や吉相体の書体は可読性が低く、複製されにくいことから銀行印によく使われます。
印材は好みにもよります。
しかし、象牙などの高価なものからデザインにこだわれるオランダ水牛、お手頃でかつ上質感がある黒水牛、木材の温もりを感じることができる柘があります。
また、子供向けに絵柄などがデザインされたプラスチックの印材も人気があります。
ただし、小さなお子様の場合ハンコで遊んで壊してしまう、なくしてしまうなどの危険性があるので、親がきちんと保管しておくのがおすすめです。
また、安物の印材はものによって壊れやすくなることがあるため、デザインと値段のバランスを考えながら作成することも求められます。
中には子どもの時に親が作った銀行印を大人になってもそのまま使うという方もいます。
もし将来も続けて使うことを考えている場合は、ある程度耐久性のあるものを作成してみても良いのではないでしょうか。
□認印
子どもが自分用の認印を必要とする場面はかなり限られています。
そもそも認印とは実印を求められない場面で印鑑が必要な際に使用します。
認印は実印のように印鑑証明を登録することもなく、宅配便の受け取りなどに使うことが多い印鑑です。
サインで代用されることもあり、実印や銀行印と比べて重要度は低いとされています。
そのためスタンプ式のシャチハタや三文判など安価なものを認印とする方も多く、中には家族で同じ認印を使いまわしているというケースもあります。
ただし、公的書類の中でも認印の印鑑を提出する場面があります。
そのような場合は、シャチハタや三文判が認められないことがあります。
子どもがある程度自立し、高校生や大学生になった時に認印をプレゼントするということはありえるかもしれません。
認印は実印や銀行印と違い可読性が重視されます。
したがってセキュリティのしっかりしている篆書体や吉相体よりも、むしろ古印体や隷書体といった一目で名前が確認できることが可能な書体が推奨されています。
□まとめ
以上、今回は印鑑の種類ごとに、子どもに印鑑が必要な時の対処法についてご紹介しました。
子ども用の印鑑といえど種類によってはとても大切なものになりますので、作成される際にはこの記事を参考に十分下調べをした上で専門業者に依頼してみてはいかがでしょうか。