公開日:2021.1.10カテゴリー:未分類
更新日:2025.3.14
実印をフルネームで作るか苗字だけで作るかで迷っている方はいませんか。
実印は銀行印や認印よりも重要な印鑑ですので、表記や書体についてはしっかり考える必要があります。
この記事では、実印の表記や書体について詳しく解説します。
□実印の表記に規定は無い
本人証明として使うものですので、実印には当然本人の名前を彫ります。
実印は人生の重要な局面で使用する大切な印鑑ですので、フルネームで作るべきだと考える人は多いです。
しかし姓名両方を明示することは必ずしも必要ではなく、基本的にはどちらか片方だけでも問題ありません。
実印は文字だけで登録されておらず、印影の細かい形状そのものを同一性の根拠とし、それが登録されています。
したがって、姓名どちらか片方だけでも、本人証明には十分なのです。
ただし、実印に関する規定は地域によって若干異なるため、気になる方は各市町村のホームページを確認してみましょう。
フルネームで作る場合と苗字だけで作る場合で、値段は違うのか気になる方はいるかもしれませんね。
しかし、基本的には刻印内容の違いで印鑑の値段に差が生じることはありません。
そのため、値段は気にせず印鑑の表記は選べますよ。
□実印の表記について
前項でも解説した通り、実印の名前の表記に規定はありません。
そのため、自分自身でその表記にするか選ぶ必要があります。
しかし、どの表記にすれば良いのか分からず迷ってしまう方はいますよね。
ここでは、実印の表記について解説しますので、どの表記が自分に向いているのか把握しましょう。
*男性の場合
男性の場合、フルネームで実印を作成することが多いです。
文字が多いと、その分印影が複雑になるため、複製されにくいです。
漢字で最大8文字程度まで刻印できるため、よほど氏名が長くなければフルネームで作成できるでしょう。
実印の表記を迷われている男性の方には、安全性の高いフルネームがおすすめです。
*女性の場合
女性の場合、名前のみで作成する方も多いです。
その理由は、結婚による苗字の変更です。
結婚前に姓名両方を彫り込んだ印鑑で実印登録している場合、結婚すると登録内容と氏名が食い違ってしまいますよね。
この場合、新たに実印を登録し直す必要があります。
苗字が変わったタイミングでまた新しい実印を作るのは手間がかかって面倒ですよね。
そのため、まだ結婚していない女性はあらかじめ名前だけを刻んだ印鑑を用意し、実印登録することが多いです。
結婚後もそのまま実印を使い続けられる点が、名前のみで作成する大きなメリットと言えます。
また、氏名の文字数や画数が多い場合、印面が細かくなりすぎて押印した時に印影がつぶれてしまうということも防げます。
ただし、フルネームの方がセキュリティ面では優れているため、悪用が心配な方はフルネームで作成すると良いでしょう。
また、社会的な肩書のある女性のほとんどは、フルネームで実印を作ります。
実印は重要な契約や書類で使用するため、実印の表記を決める際はご自身の社会的立場も考慮しましょう。
□実印のフルネーム以外での作成
*苗字のみでの作成
苗字のみでの実印作成も可能です。
簡潔で、作成にかかる費用も比較的安価に抑えられる場合があります。
しかし、セキュリティ面ではフルネームに劣るため、偽造や不正使用のリスクが高まります。
また、同姓同名の人物が存在する場合、本人確認が困難になる可能性も考慮する必要があります。
苗字のみでの作成を検討する場合は、これらのリスクを十分に理解した上で判断することが重要です。
*名前のみでの作成
名前のみでの実印作成も可能です。
特に、女性の場合、結婚による氏名変更を考慮すると、名前のみで作成しておけば、氏名変更後も引き続き使用できるため便利です。
しかし、苗字のみと同様に、セキュリティ面ではフルネームに劣り、偽造や不正使用のリスクが高まります。
また、本人確認の確実性も低くなるため、重要な契約や手続きには不向きです。
*それぞれのメリットデメリット
フルネーム、苗字のみ、名前のみ、それぞれのメリットとデメリットを比較検討することが重要です。
フルネームはセキュリティ面で優れていますが、結婚による氏名変更を考慮する必要があるかもしれません。
苗字のみや名前のみは簡潔で費用を抑えられる可能性がありますが、セキュリティ面のリスクが高まります。
ご自身の状況や価値観、そして将来的な展望を考慮し、最適な選択肢を選ぶようにしましょう。
例えば、セキュリティを重視するならフルネーム、費用を抑えたいなら苗字のみ、結婚を控えている女性なら名前のみといった選択が考えられます。
□おすすめの書体とは
実印は表記だけでなく、書体も考慮すべきです。
書体を決める際に最も注意するべきことは、偽造リスクです。
実印は人生の重要な場面で使用される印鑑ですよね。
どんな書類か分からずに烙印してしまうと、大きなトラブルにつながる恐れがあります。
そのため、実印は偽造されにくい複雑な書体を選ぶ必要があります。
それでは、実印におすすめの書体を具体的に紹介しますね。
実印には印相体が最もおすすめです。
印相体の文字は複雑で読みにくく、彫刻士の意匠を文字デザインに反映できるため偽造されにくいです。
印相体の文字を見ると、とても読みにくいですよね。
この判読性の低さが大切であり、偽造リスクが少ないと安心して実印を使用できますね。
印相体は、実印の中では最もセキュリティ面では優れていると言えるでしょう。
また、文字が外枠に接している部分が多いため、枠が欠けにくいという特徴もあります。
外枠が欠けてしまうだけで、実印としての効力を失ってしまいます。
もしそうなると、また新たに実印を作り直す必要があり、とても面倒ですよね。
そのため、欠けにくい印相体は実印に向いていると言えます。
印相体は、八方広がりの形であることから、運気の上がる開運書体とも言われています。
そのため、印相体は縁起の良さでも人気がありますよ。
また、優雅な印象を与える篆書体もおすすめです。
印影の美しさから、篆書体は女性に人気です。
篆書体は印相体から派生して出来た書体ですので、安全性も高いと言えます。
□実印のフルネーム作成にかかる費用とサイズ
*文字数とサイズ・価格の関係
実印の価格は、印材の種類やサイズによって異なります。
一般的に、文字数が多いフルネームの場合、印面のサイズを大きくする必要があるため、価格が高くなる傾向があります。
しかし、必ずしも文字数と価格が比例するわけではありません。
印材の種類や作成方法によっても価格が大きく変動するため、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが重要です。
*印材の種類による価格の違い
実印に使用される印材は、木材、樹脂、牛角、象牙など、様々な種類があります。
それぞれの印材には、価格や耐久性、見た目の美しさなどに違いがあります。
高級な印材ほど価格は高くなりますが、耐久性も高く、より風格のある印鑑を作成できます。
ご自身の予算や好みに合わせて、最適な印材を選択しましょう。
また、印材の希少性によっても価格が変動します。
*作成にかかる時間
実印の作成には、印材の選定、デザインの決定、彫刻作業など、一定の時間がかかります。
急いで作成する必要がある場合は、納期を確認し、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。
また、手彫りの場合は、機械彫りと比べて時間がかかるため、納期に注意が必要です。
オンラインでの注文の場合、作成にかかる時間は業者によって異なりますので、事前に確認することをお勧めします。
□まとめ
今回は実印の表記やおすすめの書体について解説しました。
実印はフルネームで作るのが最もおすすめですが、苗字の変わる可能性が高い女性の方は名前のみで作成するのも良いですね。
書体については、安全性の高い印相体や篆書体を選ぶと良いでしょう。
実印の作成を検討中の方は、ぜひ当社までご連絡ください。