2020.4.15カテゴリー:印鑑登録について
「会社の実印を改印したいが、どうしたらいいのか分からない」
「実印を紛失してしまった。」
「昔、慌てて三文判で印鑑登録をしてしまった。」
「結婚して苗字が変わったから作り直したい」
といった理由で実印を変更したいと考えている人は多いのではないでしょうか。
今回は実印を作り直す方法を紹介します。
□まずは廃止申請をしましょう
新しい実印を作る前に、現在使っている実印の印鑑の登録を廃止しなければなりません。
クレジットカードを紛失した時と同じですね。
廃止申請は各市町村の区役所で行います。
必要なものは顔写真付きの本人確認書類、現在登録している実印、判子の証明書の3点です。
上記の3点を役所に持っていき、各所にある「印鑑登録廃止申請書」に記入して窓口に提出すれば印鑑登録を廃止できます。
やむを得ず自身で役所にいくことができない場合は委任状を渡して申請を代理で依頼可能です。
また、登録を廃止した判子は実印をしての効力を失い、以後は通常の「認印」として使用できます。
□新たに実印の登録を行う
実印の印鑑登録を廃止したら次は、新しい判子の印鑑登録を行いましょう。
*印鑑登録の方法
・本人が窓口に行ける・身分証があるケース
身分証明書を持って役所に行き、窓口で申請書を記入するだけで手続きは完了します。
申請日当日中に登録が完了するので簡単です。
必要なのは、身分証明書と新たに登録する判子の2つだけです。
ただし、印鑑登録には登録費に数百円かかります。
登録費は地域によって異なりまので気になる方は事前に調べておくとよいでしょう。
・自分で窓口に行けるが身分証明書がないケース
身分証明書がない場合でも役所の窓口まで出向けるのなら登録手続きを行うことは可能です。
この場合大きく分けて2つの方法があります。
家族などの保証人がいる場合と保証人がいないケースです。
保証人がいる場合、申請書に保証人の署名と押印をすれば、身分証明書がある場合と同じ手順を行えば完了です。
保証人と一緒に役所に行く、もしくは事前に役所のホームページでダウンロードした申請書に署名と押印をしてもらっておけば、即日手続きが完了します。
保証人になってくれる人がいないケースでは、窓口に2回行かなければなりません。
窓口にて申請書を提出すると、後日役所から照会書が送られてきます。
照会書を書いて窓口に提出すれば手続きが済みます。
・本人が窓口へ行けない場合
実印は社会上・法律上の権利と義務の発生を伴う重要な判子です。
特別な事情がない限り本人が印鑑登録に行くことをおすすめします。
しかし、どうしても本人が役所に行けない場合は代理の人に手続きを代行してもらうことができます。
本人が委任状を記入して、代理人が委任状を持って役所の窓口に提出します。
その後、照会書が後日本人の自宅に届きます。
必要事項を記入した照会書と本人確認書を再び、代理人が窓口に提出して手続きが済みます。
複数の手順が必要になるため、当日中に手続きを完了できません。
*印鑑登録用の判子サイズ
一般的に一辺が8ミリメートル~25ミリメートルの正方形に収まる範囲内の大きさの判子であれば実印として印鑑登録ができます。
ただし、地域によって実印の規定サイズが異なる可能性もあるため、各市町村のルールを調べておきましょう。
男の人であれば、16.5ミリメートル~18.0ミリメートル、女の人は13.5ミリメートル~15.0ミリメートルで作る人が大半です。
男性はフルネームで実印を作成し、女性は下の名前で作成する方が多いです。
そのため、男の人の実印の方が女の人の実印よりも大きい傾向にあります。
□法人の実印を作り直す場合
法人の実印の変更を行う際は、個人の実印を変更する時よりも多くの注意点があります。
*実印を紛失したら
実印を紛失したら、気づいた時点で登録廃止申請を行いましょう。
法人の実印は悪用されると被害が大きくなる危険性が高いです。
実印の登録を抹消するのが遅くなればなるほど、悪用される可能性が高まります。
実印を無くした場合は、実印が盗難されたと想定して行動することが必要です。
紛失届と登録廃止手続きを迅速に行ってください。
*個人も法人も実印は複数登録できません
複数の実印を登録できると、「なりすまし」やなどの犯罪のリスクが高くなります。
そのため、個人であっても法人であっても登録できる実印は1つです。
*個人実印と異なる点
法人実印を作り直す場合は、個人の登録手続きと違うことが2つあります。
実印は法人実印と、代表取締役個人の個人実印の2本が必要です。
また、登録は役所ではなく、会社の所在地を管轄している法務局の窓口で手続きを行わなければなりません。
□会社の実印を変更する際の手続きとは?
会社の実印を改印するにはどのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは、会社の実印を変更する流れについて紹介していきます。
変更する方法は、以下のような流れになります。
・新たな会社の実印を作成する
・必要種類を用意する
・法務局に提出する
*新たな会社の実印を作成する
新しく会社の実印を作成する際には、ハンコ屋に注文して作成してもらうようにしましょう。
また、法務局の規定に基づいて、会社の実印として登録する印鑑には以下のようなものが規制されています。
・1辺の長さが1センチメートルの正方形に収まる印鑑
・1辺の長さが3センチメートルの正方形に収まらない印鑑
会社の実印を作成する際には、上記のことに注意しながら適切な大きさで作るようにしましょう。
*必要種類を用意する
新しい会社の実印の作成が終わったら、次は改印するための必要書類を揃える必要があります。
この手続きにおいて、必要な書類は以下の通りです。
・印鑑届書
・印鑑届出者個人の印鑑証明書
印鑑届書については、法務局のHPに記入例が記載されているので、それを参考にしながら進めましょう。
また、印鑑届出者個人の印鑑証明書は市役所の窓口で取得できるので、確認しておきましょう。
*法務局に提出する
上記の必要書類の記載が完了したら、次は法務局に提出しましょう。
提出する方法として、以下の通り2つの方法があります。
・窓口で提出する
・郵送で提出する
仮に、代表取締役の変更に基づいて実印を改印する際には、役員変更登記の申請を行う必要があるので、注意しましょう。
また、必要書類を提出するのに気になるのは費用ですよね。
書類を提出するのみだと無料ですが、登記手続きを行う場合は別途1万円から3万円かかります。
□会社の印鑑を作成する際のポイントとは?
ここでは、会社の印鑑を作成する際のポイントについて解説していきます。
会社の印鑑には、実印を含め3種類存在するので、それぞれ確認していきましょう。
・会社実印
・会社角印
・会社銀行印
1つ目は、会社実印を作成する際のポイントです。
会社実印とは、会社の本店所在地に届出している実印のことを指します。
この会社実印の外枠には、屋号や会社名が入ります。
一方で、内枠には代表取締役印、もしくは代表者印が入ります。
これは会社の種類によって異なるので、必ず確認しておきましょう。
2つ目は、会社角印の作成ポイントです。
会社角印とは、実印とは異なり、少し大きいサイズなのが特徴です。
また、この角印は実印と一緒に使用する場面が多く、さまざまな文書に押印するための印鑑で、社印とも呼ばれています。
会社名以外にも、文字のバランスを考慮して「之印」と送り字に入れることもあります。
3つ目は、会社銀行印を作る際のポイントです。
銀行印とは、会社が銀行口座を所持している場合に、銀行へ届ける会社の印鑑を指します。
この銀行員も会社にとってとても重要な印鑑ですので、実印と区別をつけるために実印より少し小さめの大きさで作成されます。
実は、銀行印は実印と併用することは可能ですが、紛失を防ぐためにも併用は避けておきましょう。
当社では、通販サイトでお客様に印鑑を提供しております。
通販サイトで印鑑を購入する際のメリットとして、以下のような3つのメリットが挙げられるので、ぜひ当社をご利用ください。
・費用を抑えられること
・手元に届くまでの時間が短い
・実店舗と比較して印鑑の種類のバリエーションが多い
送料も無料で、返品対応も承っておりますので、お客様が安心できる環境のもとで、印鑑を作らせていただきます。
印鑑作成をご検討中の方は、ぜひ当社へ一度お問い合わせくださいね。
□まとめ
今回は実印を変更する方法を紹介しました。
実印の登録申請は特殊な必要書類がないので、実印を作り直すことは比較的簡単です。
実印を変更したいと考えている方はこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
この他にも実印や印鑑に関する疑問や質問がありましたらお気軽に当社までお問合せください。